ヤクザ的、とか、チンピラ的、という話。
Webの辞書のようなもので調べてみると、とてもとても本物のヤクザにもチンピラにもなれそうもありませんのであくまで「的」な話。普段は真面目なことばかり書いていますので、フランスでの夜中に眠れなくなったときのたわごとと思っていただければ。
どのような立場にあれば、自分の特長を社会のために最大限に活用できるのか、ということは私のような年齢以上になってくると考え始めることのようです。
岩城先生と徳山から鞆の浦に向かう車の中でお話していたのは、「チンピラ型」。岩城先生のアイディアですが、非常に的を得ていて、神出鬼没の存在ということです。岩城先生や私(現時点では)はまさにチンピラ型で、どこに出没するか分からないような存在で、とにかく現場型。これはこれで一つのあり方かな、と思っています。特に、坊主頭+ヒゲにしてからは、見かけもチンピラでしょうか。
私など、フランスではオフィスの机でじっとしていられますが、日本でオフィスに閉じこもっていろと言われると気が狂うかもしれません。実際、ほとんど自分の机で仕事をする時間は無く、ほとんどは出張しているか、講義・ミーティングルームで打ち合わせしているか、でした。
トップダウン的な組織の長をやらされても、それなりにはやると思いますが、自分の本当の長所が生かされないように思います(現時点では)。
一方で、チンピラさんよりもっと怖いヤクザ的な面も実は私は持っておりますが、おそらくほとんどの方は目にすることはないと思います。
決して自分自身のためだけにヤクザ的な面を発揮することはありません。決して本物のヤクザさんのような態度を取るわけではありませんが、そうした行動を取った方がごくごく一部の方を除いて皆が幸せになる、と判断した場合は、私は躊躇なくヤクザ的な行動で物事を進めてきました。もちろんそれらの行動は全て、悪いことでは全くありませんし、行動の理由をすべて論理的に説明できますが、普通の部下では決して取ろうとしない行動や判断、ということです。実は外堀を周到に埋めてから、それらの行動を取ってきました。ヤクザ的、と自分でも思う所以です。それらのヤクザ的な采配、判断(結局は、数えることができる程度)もあり、振り返ってみれば結果的にごく一部を除く必要もなく、皆が幸せになったと思っています。
ヤクザ的、というよりはいわゆる年功序列的な日本的なやり方ではなく、下克上的という方が適切かもしれませんが。
ヤクザの話は余計でしたが、一級のチンピラ(的)研究者になるべく、努力を続けたいと思いますが、どのような努力をすれば良いのやら。。。まずは見かけを磨くことからでしょうか。
今夜は、夜中に子どもたちがそれぞれ別の理由で起きたために、私も起こされ、眠れなくなり、ワインを少し飲みながら読書や考えごとをしていて、結局、二つの記事を書くことにしました。
30代前半の大学教員になりたての頃、「研究」と「教育」をどちらも明示的にやるのが大学の役割、とは認識していたものの、「研究」と「教育」がどうリンクするのか、十分には理解しきれていませんでした。非常に未熟だったからでしょう。
今は、そのような未熟なレベルはもちろん脱却し、私の中では「研究」と「教育」は密接につながっていますし、何度かブログにも書いてきましたし、この記事の主題ではありません。
しかし、以前の私の中では、大学教員にとって最重要とも言える「研究」と「教育」すらはっきりとはつながっていなかった。
コンクリートの専門家(自称。おそらく「専門バカ」であった)であった(なろうとした)ころも、今と同じように読書をしたり、いろいろな研鑽は積み重ねていましたが、それらの研鑽とコンクリートの研究そのものが完全につながってはいませんでした。
今は、様々な読書や、様々な学習・経験・体験がほぼすべて、研究にも直接役に立っています。構造物の品質確保・性能確保マネジメントシステム、人財育成システム、防災教育システム(片田先生の表現をお借りするなら「国民強靭化」)などが私の研究のキーワードだからです。形だけのシステムではなく、中身が充実した実質的なシステムの構築です。
アウトプットのレベルが高いかどうかは別として、完全につながった状況では努力の効率がよくなります。勉強すればするほど、研究も進んでいくように思える。研究が進むので、教育の効果も大きくなるように思える。
先ほど挙げた研究のキーワードに加え、医療・介護、雇用、経済、会計検査、国際、技術開発、技術体系など(順不同)がそれらの周辺や上位に位置しており、興味の対象は拡がっています。全部自分でやるつもりは全くありませんが、それらの分野のスペシャリストとも連携が始まっており、知識や考え方を吸収し始めています。
留学期間の5ヶ月近くが終了しようとしていますが、勉強したいことが山積みになってきました。日本での忙しさは重々承知しているので、フランスにいる間でないとできないことを優先的に実施したいと思います。