よく一般論として、外国を知ると、日本を深く知れるようになる、というようなことを聞きます。
フランスに留学する前に、埼玉大のM先生とお話ししたときに、「海外留学するから日本を知れるようになるわけではない。そういう人もいるけど、そうでない人もいる。人次第ですよね。」と私がお話ししたら、「まさにその通り」とM先生は言われました。
人間はどうしても無意識の思い込み、というものも存在します。自分の考え方が間違っている、と思う人はほとんどいないでしょうから、どうしても自分の見方に縛られてしまう。特に組織には、文化があり、システムもあり、物の見方を上から強制される場合もあるため、自然自然に物の見方が凝り固まってしまう場合が多い。もちろん組織にいても、縛られない人もいます。
私は、組織という意味では、JR東日本と、横浜国立大学を見てきました。 また、学生時代の東京大学コンクリート研究室ももちろん、組織です。
複数の組織を見た、ということは物の見方が偏向的になることを抑制する原動力になっていると思います。
私はよく人から、「変わっている」と評されることが多いですが、私からすると、私のことを変わっていると思う人の方が、変わっている方だなあ、と感じます。私は、真っ当に思うことを誠実にやっているだけ、だからです。
そして、フランスで一年を過ごしました。
自分では明確に理由は分かりませんが、やはり、日本のことを以前よりは深く理解できるようになったようには感じます。
外国に真の興味を持つことができた、ということが理由なのでしょうか。
外国(今回は特にフランス)にも真の興味を持ち、いろいろと観察をし、同時に日本に対する興味もさらに強くなりました。
日本やフランス、さらには世界の状況、歴史について知りたいという気持ちが強くなったので、様々なツールを用いて勉強をしたのだと思います。読書ももちろんですが、人と話すことや、現地を見ることなども通して。
視点が増えると、また、思考の軸が増えると、自分自身も拡がっていきます。
日本に帰国して、とにかく人に会う機会がさらに激増し、ほぼ常に人に会っている状況になってきています。
自分自身の専門分野の人たちに限らず、様々なジャンルの方々と会う機会が増えてきている。そうすると、また視点も増えてきます。
たくさん、勉強することだらけです。
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