小指

　　　　　　　　　　　　　小　　　　　　　指　　　　　　　　　ＮＯ.197
　マジックでボランテイア活動をしています。
人気があるマジックはハトと「お金」です。　　中でも、紙切れを目の前で瞬間にお札に変身するマジックは皆さんに喜んでいただけます。
「頂戴！頂戴！」と言われて困りますが、その時はこう言います。
「差し上げるわけにはまいりません」「だって、こんなニセ金を使ったら警察につかりますよ！」・・・と。
でも、マジックは「高槻マジッククラブ」に入会していただけばお教えします。　　・・・すると、こういう質問がでます。　　「私　不器用なんですが、マジックって器用でないとできないでしょう？」
答えは「いいえ　できますよ！」「でも、若いころにちょっと道を外してコレ（ほっぺたに手を持って行って、キズをつけるか恰好をして）で小指をなくした人、はちょっと小指がないとマジックはやりにくいですが・・・）と言って笑いを頂きます。　　さらに、でもね、小指はあるけれど小指のクセが悪い人、（小指をかざして）「私はこれで会社を辞めました」とか「私はこれで知事を辞めました（横山ノック）」　「私はこれで総理大臣を辞めました（宇野宗輔）」などという、つまり女癖の悪い人はクラブに入っていただくわけには参りません。
クラブにはそれなりの女性がいますから、トラブルを起こされると責任を感じるからです。・・・と言って、もう一度笑いと拍手を頂いています。
近年のマジックは不思議だけではつまらない。

ある銀行員

　　　　　　　　 あ る 銀 行 員　　　　　　　 ＮＯ.196
　ある銀行員、株価がダウ平均で３７,０００円の絶頂期、自社株を持つのが愛社精神の表れと半強制的に３０００万円の融資を押し付けられて、自行の株を購入するとともに、当時同行が提携ローンを組んで大々的に開発分譲していた、近郊の不動産も同じく３０００万円の融資を受けて購入しました。
ところが間もなくバブルがハジケて株価は暴落、銀行株は軒並み額面すれすれ、不動産価格も１/４まで下落して、借金は６０００万円なのに資産は２０００万円くらいになってしまいました。
このままでは一生かかっても借金は返せない。
まるで借金を返すために働く「債務奴隷」になりました・・・と力なく嘆いていました。
まじめに働くこのようなひとの生き血をすすって、肥え太って生きているのは、何もワタミ・ユニクロ・蔵すしなどのいわゆるブラック企業だけではないようですね。