小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

豊かさ

2013-10-23 10:12:31 | 日記
          豊 か さ         NO.206
 顧みますと国民の生活レベルは豊かになったものです。
中古車1台買うのに四苦八苦していたのに、今や一家に2台なんてことも珍しくなくなっています。
お頭(かしら)付の刺身用の鯛だって、一匹を丸ごと買ってきて食卓に並べることだってできるのも、各室にテレビを設置したり冷暖房をしたり、指一本でユニットバスにお湯を満タンにしたりなどなど。
それが普通のサラリーマンにだってできるというのは、素晴らしいことではありませんか。
なぜこうなったのかと考えますと、それは技術が発達して製造コストが下がったことが大きな理由ではないかと思います。
でも、近年はそういう技術の方はあまり伸び代(しろ)がなくなってきて、それでも限りなく安くしなければならないんだというようなプレシャーが企業側にあって、技術革新でコストが下げられない分人件費をカットするようになっているのではないでしょうか?
ものの価格が安くなるのは一面では良いことのようですが、人件費をカットしてモノの値段を下げるという方法では、いずれまわりまわって自分たちの人件費もカットされることになり、ものを買うゆとりがなくなってしまいます。
そういう現実が目の前に現れてきています。  派遣社員・非正規社員などの形で身分と収入が不安定な人たちがそれで、今までの普通の平均的な生活が維持できないという現実に直面しています。
人件費を下げてまでものの値段を下げることは、自分で自分の首を絞めるようなものではないでしょうか?

コメント
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