R 03.02.03 寿 命 NO.2920
平均寿命が伸びて、今や有史以来の長寿社会になりました。
人間の命が伸びたのは、もちろん医学の発達や食料の充実と
いうものがその原因でありましょう。
でも、米原万里は「情報の取得量」が増えたからだという。
石器時代情報は必要がなかったから、人類の平均寿命は18~
20歳だったという。 信長の時代は50年、好んで舞った
「敦盛」にはこうある。
人間50年化転の内に較ぶれば、夢幻の如くなり
ひとたび生を得て 滅せぬもののなかりけり
思えば 草に宿る露 水面に映る月の影よりなお妖し
戦後の平均寿命は戦禍の影響もあったのでしょうが、40歳代
だった。 定年退職の年齢も昭和30年代は50歳、それが
すぐに55歳になり、60歳になったのはつい最近です。
今は75歳まで働け!といってますが、70歳でいいと思う。
裁判官・科学者・学者などは長生きし、スポーツ選手などは、概
して短命なのは、米原が言うように情報の多寡に関係があるのか
もしれない。 読書は長生きの秘訣かも知れません。
老眼鏡をかけてでも・・・