レトロ建築が多く見られる、大阪の御堂筋と堺筋の周辺。
先週末は、通常、会員のみが利用出来る「大阪綿業倶楽部」で、
月に1回ランチ付きの見学会が行われているということで
早速申し込み、出かけてきました
いつものように画像が多く、その上、とうとうカメラの寿命が近いようでして・・・
かなり画像の状態がお見苦しいです。
1931年(S.6)に竣工。設計は渡辺節氏、また村野藤吾氏も参加しています。
昭和6年建築の建物ですが、80年先の現在も使われることを見通しての
様々な配慮や工夫が施されていて、驚くことがとても多かったです。
美しい装飾の内玄関。
ホール正面には、この「大阪綿業倶楽部」の建設の為に多額の寄付をした
東洋紡績の、故 岡常夫氏の像。
ホールのシャンデリアは、イタリア・ミラノのスカラ座の
シャンデリアを模倣したものだそうです。
ホールは、イタリア・ルネッサンス様式でまとめられています。
エレベータードアの装飾は、建築当初のままだそうです。
こんな郵便箱も設置されています。
見学会の後、こちらのグリルでランチを頂きました。
グリルはアメリカ・コロニアル様式。
ミューラルデコレーションと言われる装飾天井が見事でした。
時計も創業当時からのものだそう。
この「大阪綿業倶楽部」は、全ての部屋を、全て異なる様式でまとめています。
世界各国の来賓や会員が、好みの部屋でくつろいで貰いたいという
設計者の配慮なのだそうです。
このように様式の違いを、見ることが出来ると、
自分の好きな様式が分かって、インテリアを整えていく時に
とても参考になりますね。
こちらはイギリス・ジャコビアン様式の談話室。
とても格調高い雰囲気で、紳士にぴったりです。
京都の泉涌寺の窯場で焼かれたタイルを貼ったタイルタペストリーは
とてもゴージャス。
こちらはクイーン・アン様式の特別室。
こちらは、フランス・アンピール様式の会議室です。
ナポレオンが好んだ、赤色の椅子です。
ランチはこのようなフレンチでした。
このような素晴らしい美術的な空間のお食事はとても楽しい気分でした