今年の夏は、日傘で日差しを遮っていても、
道路からの照り返しの熱で、顔や手が痛くなるほど暑く感じます。
時々、六甲山からの風が降りてきて、生き返った心地を取り戻しています
さて、少し前ですが、以前から出かけたいと思っていた
御堂筋のガスビル食堂に、食事に出かけてきました♪
夫が仕事関係で良く利用していて、
素敵なお店だから、一緒にと話していたのですが、
土日など休日に営業されていないので、なかなか行けず。。。
ようやく、平日、夕方に待ち合わせをして出かけてきました♪
ガスビル食堂は、その名の通り、大阪ガスが母体のレストランです。
1933年(S8)、都市ガスが家庭の熱源として取り入れられ始めた頃、
最新のガス器具や業務用厨房のショールームとして、
そして、ガスを使っての本格欧風料理店を併設して建てられた、
大阪ガス本社ビルです。
御堂筋の通りの中でも、独特の雰囲気を醸し出している建物です。
大阪で、幾つかの代表的近代建築を残している、
東大卒の安井武雄氏設計、施工は大林組です。
オフィスビルのエレベーターホールにある専用のエレベーターで上がります。
店内は、数年前にリニューアルしたそうですが、
すっきりとしたクラッシックな雰囲気です。
所々に、当時からのアールデコや、アールヌーボーの意匠を見ることができます。
セッティングも、無駄がなく、美しいです
オリジナルのショープレートは、スズランの絵柄。
これは、ガス灯のホヤ(シェードのようなもの)がスズランに似ていたことから、
大阪ガスのシンボルフラワーとなっているそうです。
とても美しい瑠璃色の食器です。大倉陶園かな?
そうそう、これを頂いてみたかったのです~
ガスビル食堂名物、「生セロリ」
ディナーの最初に出されると知っていましたが、
実際目にすると、ちょっとおもしろい~!
創業当時から、このスタイルなんだそうです。
当時の大阪ガス会長が、
「本物の西洋料理にはセルリー(当時の表現)が欠かせない」と
わざわざ、アメリカから種子を取り寄せ、栽培したそうです。
今も専用農場でつくられているそうですが、
そのままでも、または塩コショウをつけて、頂きます。
お店の方に言われて、手づかみで頂きます~
パリポリ~うさぎになった気分♪
一緒にスパークリングワインも。けっこう合いました♪
手前は、ホワイトアスパラのムース。
これはこれで、単独で頂きます。
日本で、ようやくカレーなどの洋風料理が広まっていた来た昭和初期に、
欧風料理にこだわり、帝国ホテル出身のシェフによって、
お料理が作られていた、ガスビル食堂。
味が、どれも、どこか、懐かしい~と感じられる、
こねくりまわされていない味で、
でも、優しい味で、美味しく落ち着いた気分で頂きました♪
御堂筋の老舗で、普段は、年配の男性の利用がとても多いのだそうです。
この日は、スパークリング、そして、ボルドー・グラーブの白ワイン、
ボルドーの(どこか忘れ・・)赤ワインを一緒に頂きました。
グラスワインの説明も分かりやすく、とても美味しいものを揃えてあります。
歴史が長いので、パンフレットも作られていて、
昭和初期~の大阪の様子なども含めた、内容を楽しむことができます。
ビルの外観は隅丸です。
戦争中大阪空襲で、御堂筋、心斎橋筋もかなり焼け野原になったそうですが、
このガスビルは、真っ黒にコールタールを塗り、なんとか爆撃を逃れたそうです。
ちなみに、心斎橋筋では、ヴォーリズの設計の大丸心斎橋店も
戦争を耐え残っています。
ランチも、カレー、ハヤシライス、ハンバーグなどの洋食が、
クラッシックなスタイルで頂けるそうです。
お店の方も、とても気さくで楽しい方でした。
お料理の写真も、今回は遠慮しようと思っていたのですが、
一応伺ってみると、
「バシバシ撮って下さい~♪」と気持よく許可を頂き撮らせて頂きました。
レストランでは、お店の方に許可を頂いても、
他の方に、ご迷惑をかけないよう、コンデジでサッと撮影しています。
どんなお食事だったかなと、記録のためなので、
カメラの設定なども曖昧で、ボケボケの写真が多いかと思いますが、ご了承下さい~