
雨上がりということもあり、大気の揺らぎがひどく、望遠鏡で月を見ていて、クレーターのエッジがゆらゆら揺れて止まりませんでした。
というわけでボヤッとした写りになることはわかっていましたが、いつも撮影できるわけではないので撮影してみました。
月明かりの中ですが、これまた、いつでも撮影できるわけではないので、オリオン大星雲を再度撮影してみました。

前回と向きが違いますが、ほぼ同じような写りと言っていいでしょう。
はっきり言って、2回の撮影でごちそうさまです。
この画質でこれ以上撮影を重ねる気になれません。
オリオン大星雲を撮影するのであれば、違う撮影方法、よりよい撮影方法で臨みたい。
赤道儀の情報をネットで集めました。
KenkoのEQ6PROに狙いを定めました。
しかし、ケンコーのホームページを見てみると、今年10月に大幅に値上がりしている。
改良された新型が発売されたのかと思ったら違いました。
モノ自体は同じモノなのですが、なんでも出荷前に日本で最終チューンアップを施すようになったためだとか。
EQ6PROは値段を下げるために中国で生産しています。
設計自体はしっかりしているのだけれど、中国産ということで、作りがあまい。
塗装が日本ではあり得ない品質であることや、三脚にへこみがあったり、使用していて配線が断線するなど、細かいトラブルがいっぱい。
極軸望遠鏡も自分で調整してからでないと使えないとか。
それでも、設計と部品自体はしっかりしているので、自分で一通り調整してやれば、すばらしい性能を発揮するとのこと。
今まではユーザーがセットアップを一通りしていたのですが、このたびメーカーが日本で調整してから出荷するようになったための値上がりだとか。
定価ベースで6万円。
実売価格で5-6万円の値上がり。
んー、タイミングが悪い。
メーカーがチューンアップしてから出荷すると言っても、どの程度までやってくれているのかはメーカーのページにも記載されていない。
どこまで信用してよいやら。
なんにせよ、発売直後とあって値段も高い。
まあ、急ぐ必要のある買い物ではない。
今ある機材のさらなる有効活用を考えよう。
というわけで、手元にあるEOS kiss X3を天体望遠鏡に搭載することにしました。
SD-80ALのメーカーのホームページを見ると、SD-80ALは値段を下げるために強度が低くなっているため、一眼レフの重量に耐えられないとのこと。
しかし、メーカー自体が推奨しているユニバーサルデジアメアダプター自体は重量370g。
実は僕が使っているコンデジは重いものが多く、GX100がバッテリー込みで270g、 XZ-1が275g。
アダプターとデジカメを合わせると640g。
EOS kiss X3がバッテリー込みで530g。
SD-80ALにEOS kiss X3を取り付けるための小道具36.4→42T AD(40g)とEOS用Tリング(52g)を合わせても、アダプター+コンデジとほぼ同じ重量になる。
ならば行けるだろうと考えました。
直接焦点撮影であるがゆえに、F値は望遠鏡のF値そのままなので12.5。
SD-80ALに20mmのアイピースとs95を組み合わせて使った場合、合成F値は3.75。
F値3.75と12.5では大雑把に10~20倍くらい明るさが変わってくる。
オリオン大星雲をEOS kiss X3で、s95のときと同じISO 12800で撮影するとなると、単純比較なら露出時間が15秒くらい必要ということになる・・・・のかも。
それにs95はセンサーが1/1.7に対してkissがAPS-Cだから、光の受光面積が7.6倍になるわけで、それも考慮すると15×7.6で114秒の露出が必要?
それは厳しい。
でも、天頂ミラーを使用しない分だけ光の量は多いはずだし、写りもシャープになるはず・・・。
月を撮影できることは同じSD-80ALユーザーがネット上で報告しているので、オリオン大星雲を写せなかったときは月を写そうか。
来週も奇跡的に週末が休みなので、チャンスをうかがうとしますか。
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