猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2025/02/28 山梨 NGC4449, NGC4631

2025-03-07 18:10:47 | 天体観測
夜半に現地入り。
今回のミッションは、光軸の最終調整です。
夜が開けたらやるつもりです。

現状、光軸が合っていないのですが、素晴らしい夜空の下にいて撮らないわけにはいかない。

双子座のポルックスでピント合わせ。
ポルックス、1等星だったんですね。
もう少し暗い星でピント合わせをすべきだった。
やはり明る過ぎて、ピントの山がわかりづらいですね。


am00:59
すでに日を越しているのでガイドアシスタントはすっ飛ばすことにしました。
子午線に近づきつつあるりょうけん座のNGC4449に望遠鏡を向けてキャリブレーション。
RAのステップ数が赤緯の割に多めですが、少ないよりはいいかと。

am01:05
ガイドアシスタントをすっ飛ばした割にはなかなか良いガイド

星も文句なしのまんまる


NGC4449は矮小銀河だそうです。
すばる望遠鏡による研究で、さらに小さい銀河を飲み込んでいる最中だそうです。
詳しい記載はこちらをご覧ください。
やはりすばる望遠鏡は半端ないですねぇ。
NGC4449に飲み込まれる小さな銀河、この写真にはまったくとらえられていません。
そうですか、大きな銀河は最初から大きかったわけではなく、小さな銀河同士がたくさん衝突・合体して大きな銀河に成長するんですね。
知らなかった。

NGC4449
f=2475mm, F5
EOS Ra ISO 6400, 180sec
2枚コンポジット合成+Photoshop
なぜ2枚コンポジット合成かというと、薄くもが通過していて使える写真が半減したことと、そうこうしているうちにNGC4449が子午線を超えてしまったから。

トリミング
すばる望遠鏡の画像を見ると、左少し上にNGC4449に飲み込まれている小銀河が小川のように存在するのですが、僕の望遠鏡でそれを写すことは厳しいようです。

子午線を超えてしまったNGC4449を追いかけて西の空へ望遠鏡を振りました。
(我ながら、ほんとしつこい性格ですね。。。)
望遠鏡を東の空から西の空へ振ったことでオートガイドがどうなるか、気になるところです。
am02:12
振ったばかりとあって、まだ少し広がり気味。
でも、決して悪くはないガイド

星像も超絶まんまるというわけではないが、(猫五郎的に)十分合格レベル。

am02:31
ちとバラけてきたか。
RAが周期性をもって東西に揺れている。
PPECが追いつかなくなってきている。
ReactWt値を少し大きくすれば対応できるかも。


若干RA方向に伸びているものの、それでもそこそこの写りはしている。

西の空で撮ったNGC4449
ISO 6400, 180sec
3枚コンポジット合成+Photoshop
15枚くらい撮影しましたが、使えるのは3枚だけでした。
撮影中は気づきませんでしたが、薄いガスが通過してたみたいです。
モヤモヤした天体は、ほんのわずかなガスでも細部が写らなくなるのでシビアな被写体です。

トリミング。
東の空で撮ったものと比較してみましたが、大差なかったです。
西の空でも、東の空でも安定して撮影できることが確認できました。

おまけですが、写真の端っこにこんなものが写ってました。
おそらく銀河同士の衝突だと思われます。
面白そうな被写体ですが、f=2475mmをもってしても小さ過ぎて厳しい被写体ですね。

am03:01
次は同じくりょうけん座のNGC4631に移動しました。
DECがちょっとご機嫌斜めなようで。(6ステップにならない)

am03:07
オートガイド開始直後とはいえ、なかなか厳しい。
それもそのはず、ライブビュー画面で背景が霞んでる。


このガスは如何ともし難い。

am03:33
ガスがだんだん引いてきました。
あと一息です。

オートガイドはいうことなし。
もう少しガスがどいて欲しいですが、撮影開始して良いでしょう。

am03:59
バラけてきました。


でも、十分合格ライン

NGC4631 くじら銀河と言われているみたいです。
2500万光年離れた銀河
この視野には写ってませんが、隣にホッケースティック銀河があり、両者とも形が崩れていることから、お互いに激しく影響し合っているそうです。
詳しくはすばる望遠鏡のこちらの記事を参照してください。

ISO 6400, 180sec
8枚コンポジット合成+Photoshop
ガスのおかげで最後の選定に残った写真は半分未満

トリミング

撮影が終わった時点でam4:26
まだ撮れそうでしたが、もうワンカットは厳しい。
撤収したのでした。

さて、一眠りして、光軸調整です。

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