
光軸修正作業を終えて、近所の温泉に浸かって、農産物直売所で奥さんに頼まれていた米を買いました。
米、ニュースの通り、高くなってますね。
3kg ¥2,600でした。
後日談ですが、名水のお米、むっちゃ美味かった!
夜を迎えました。
まずはピント合わせ。
どうせ気温の低下とともに変わりますが、合わせないわけにもいかない。
20:57
牡牛座のエルナトで合わせました。
接眼部のピント目盛り 32.8

子午線を越えてきた双子座のエスキモー星雲NGC2392に望遠鏡を向けました。
エスキモー星雲、どんなんだっけ?
21:21
オートガイド
バラけているけど、天の赤道付近だし、まだ夜が浅くてシンチレーション、比較的悪いし。

21:32
PPECが学習して赤経方向の修正に周期性がなくなった。
現時点のシンチレーションではこれ以上、ターゲットグラフにまとまりを求めることはできないのでしょう。

f=2475mm, F5
EOS Ra, ISO 1600, 60sec
4枚コンポジット合成(前半の写真は星が膨化して使い物にならず)+Photoshop
小さすぎた。。。
毎回、小さすぎた。。。と思ってるのですが、学習せず。

等倍拡大
星像はまだ夜が浅いのでボヤボヤですが、十分に合格レベル。
双子座のエスキモー星雲NGC2392
Wikipediaには星雲の外側には、惑星状星雲には珍しく、オレンジ色の細長いフィラメントが放射状に存在するとあるけど、毎回、水色っぽく写ります。
太陽と同程度の質量の恒星が赤色巨星に進化し、その後の質量放出段階で現在から約10,000年前に放出されたガスによって形成されたと考えられているとのこと。
太陽の未来の姿ですね。

望遠鏡を北に振って、北極星に近いきりん座のNGC2403に向けました。
21:55のオートガイド。
赤経軸に何かあったようです。
たまにこういうことがあります。
ウォームギアとウォームホイールの間に何か挟まったのか?と思うのですが、見つけられたことはないです。

こういう写りになります。
そんなにしょっちゅうではなく、数回の観測に1回程度の頻度(数ヶ月に1回)なので困ってないのですが。

22:38のオートガイド。
この夜は珍しいオートガイドのパターンでした。
極軸は極限まで追い込んであるので、たいていの場合、北極星の近くに行くと赤経軸のオートガイドの精度が良くなって、赤経軸のオートガイドをどんなに追い込んでもが赤緯軸のオートガイドに精度(RMS Error)で負けるのですが、今回は赤緯軸のオートガイドが暴れました。
赤緯軸のオートガイドが暴れたことで両者のRMS errorが近くなり、結果として星は丸くなったのですが。

北極星に近いきりん座のNGC2403
980万光年離れた銀河
M33 三角座銀河にちょっと似ているでしょうか。
ISO 6400, 150sec
10枚コンポジット合成+Photoshop

トリミング
ガスが邪魔をして、この夜のNGC2403はボヤボヤです。

20数枚撮影して、1枚だけシャープに写ったのがありました。
これがそれです(え?そんなに変わんないって?!)
このような写真を量産できる夜空に出会ったときに、再度撮影したい。

次はきりん座の東隣のやまねこ座のNGC NGC2683 UFO銀河に望遠鏡を向けました。
あれ?先週撮らなかったか?
でも、僕の心が赴いたんです。
もう一度撮りたい、と。
23:00
オートガイド、かなりいい部類。

とーこーろーがー
この星の形を見て、どう思いますか?
ええやん!と思えなかったんです。
今見ると、別にこれでもいいんでない?何が不満?と思えるのですが、この時の僕は感覚が研ぎ澄まされてたんですかね?
このときの僕には、この星が右ほっぺを引っ張られたオカメの面に見えました。
オートガイドの精度の割には写りがおかしい。
光軸は合っているはず。
となると原因は、、、

ISO 40000, 4sec
やはり。。。ピントがズレましたね。
最初にピントを合わせたのが20:57。
現在23:17。
気温がだいぶ下がりました。
測定してませんでしたが、おそらくは5〜10℃下がったでしょう。
ピント合わせをやり直す頃合いだと思います。

ピントを合わせ直したあと。
ISO 6400, 180sec
満足!いざ、撮影へ!

しかし、です。
オートガイドが安定しようが、ピントが合っていようが、光軸がちゃんとしていようが、空は刻々と変化します。
それに応じて、写りが変化します。
23:30
NGC2683を20枚撮影しましたが、最高の1枚

23:46
この夜の平均的な写り

00:14
最悪の部類

空に応じて、オートガイドも刻々と変化します。
23:32

23:57
なぜにDECがバラける??

00:11
少し収束

結局、1時間ちょっとかけて20数枚撮影しましたが、画像処理の選択の段階で残ったのは9枚でした。
それでもかなりの妥協が入ってます。
その撮影結果がこれ。
やまねこ座のNGC 2683 (UFO銀河)
EOS Ra, ISO 6400, 180sec
9枚コンポジット合成+Photoshop

トリミング
なかなかよく写っているようにも思います。
しかし、前回2025/02/24撮影のものと比較すると。。。

2025/02/24撮影のNGC2683

等倍比較
若干、24日の方がコントラストがいいかも。
画像処理の差の可能性もあります。
間違いなく違うのは、星像。
星の丸さは間違いなく28日に軍配が上がります。
これはオートガイドの差なのか、それとも光軸なのか。

結論としては、24日も28日も大きく空は変わらなかったというところでしょうか。
撮り続ければ、もっといいシンチレーションの空に出会えることもあるでしょうし、もっとダメダメ、撮るだけ無駄な夜もたくさんあることでしょう。
それがこの趣味の如何ともし難い性質ですね。
宇宙空間に出ればこんな悩みはなくなるのですが、それは解決のしようがないし、もしそれが叶ってしまうと、この趣味は長続きしないかもですね。
自然に振り回されることも、この趣味の一部と言えるでしょう。
何を思ったか記憶してませんが、いきなり東の空のM88に望遠鏡を向けました。
この巨大ニュートン、決して取り回しがいいわけではない、というか、すっごく取り回しが悪いのですが、このときは気力があったんでしょうね。
たぶん、これから子午線を超えて西の空へやってくる銀河を調べていて、思いっきり気になったんでしょうね、M88が。
かみのけ座のM88
ISO 6400, 180sec
13枚コンポジット合成+Photoshop
19枚の撮影で13枚も候補に残ることは少ないです。
シンチレーションが安定していたのでしょう。
しかし、このうちの1枚がずば抜けてよかった。

トリミング

01:42のM88撮影時のオートガイド

01:51
再び西の空へ望遠鏡を反転。
夜も更けてきました。
23時から気温はそんなに大きく下がってない感じでした。
氷点下1℃くらい。
が、念の為、ピントの確認。
獅子座のデネボラで
星から出る短い髭みたいなのは、どうなれば理想的なのでしょうか。
それにしても、よく見ると、ピントが合ってない。。。
デネボラの下の小さな星を見てください。

明らかにピントがズレている。
やはり明るい星はバーティノフマスクでのピント合わせに不向きなようです。

再びかみのけ座へ。
M99。
やはり、星が楕円ですね。
でもこの時、僕は気づかなかったんです。
やはり疲れてくるとダメなんですね。
というわけで、これ以降の写真はすべてピンボケ写真となったのでした。
くやしい!!!
これは今後に生かさなければならない反省です。

オートガイドが頑張ってくれていたのに、残念です。
02:40

02:59

このあとの画像処理をする気力がガクッと落ちたのですが、、、
その夜に撮ったメモを見返すと、猫五郎えらい!
星が楕円であることに気付いたようです。
03:30にピントを目視で調整した記録がありました!
ただ、その時点ですでに16枚撮影していたと。。。
1枚あたり150sec露出ですから、、、40分以上無駄にしたと。。。
今後に活かさねばならぬ経験であることには変わりはない。。。
その後の写真を見ると、確かに星像が改善しています。

かみのけ座のM99
ISO 6400, 150sec
6枚コンポジット+Photoshop
33枚撮影して、、、ピンボケとぼやぼや写真を除いたら6枚しか残りませんでした。

トリミング

お次も同じかみのけ座のNGC4725に移動。
すでに04:16と残り時間が少なくなってきてます。
しかし、夜明けに向けてシンチレーションが改善することが多いんです。
オートガイドは好調

NGC4725はセイファート銀河といって、超巨大質量のブラックホールを中心に持つみたいです。
ISO 6400, 150sec
8枚コンポジット合成+Photoshop

トリミング
周りにもうっすらと腕が見えますね。

05:16
もう背景が明るい。
潮時です。

最後にですが、、、僕が使っているのは最後のIntel Macです。
発売からすでに5年が経過しており、画像処理がだいぶ待たされるようになりました。
まだまだ買い換えるつもりはないのですが、今時のM4 Macは早いんだろうなぁ。
Mac miniであればこのiMacをモニターとして使えたりして。。。
M99、小さいですねぇ。
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