冬が終わりつつある。
澄んだ空が少なくなり、曇りや雨の日が多くなってきた。
週末に星が観察できることが少なくなってきた。
天体撮影自体は面白いと思うのだが、天体撮影だけではちょっと物足りなく感じてきた。
天体望遠鏡にカメラを取り付けて、ピント合わせに四苦八苦して、画面から常に外れてゆく天体を追いながらの撮影は、今まで培ってきた小動物撮影とはやはり違う趣だ。
天体撮影自体は続けるとして、やはり、マクロ撮影をしたい。
そんな今日この頃、仕事帰りにふと目についた雑草。
街灯の根元にちょこんと生えてました。
名前、なんていうんだろう?
カメラが握れないと言い続けて、そろそろ4年が経過しようとしている。
職業人としてまだまだ駆け出しであり、修行中の身であること、身分が未だ不安定(正規職員ではない)で、多忙なのは事実。
だが、なんとかしないといけない。
このままなにもできないでいると、たぶん10年後も同じことをボヤいているだろう。
そのうち、カメラの腕が見る影もなく落ちて、
「昔はカメラを趣味にしていたことがあるんだよ」
なんて言う羽目になるかもしれない。
いけない。
これはアイデンティティの危機だ。
もういい訳を続けるわけにはいかない。
でも、何を撮ろう?
住んでいるのは東京のベッドタウン。
風景は、はっきり言って食指が動かない。
休日もなかなかまとまって自分の時間がもてない。
朝の通勤時は時間的余裕がない。
帰りは日没後で暗い。
この4年間、カメラを握れなかったのは、やはり、それなりの状況にあってのことなのだ。
少なくとも、沖縄の原生林に生息するカエル並みに魅力的な被写体は、身近に望むべくもない。
身近にあり、誰もが知っていて、僕の注意を持続的に惹きつけ得るもの。。。
人工物はダメだ。
やはり生き物がいい。
そうなると、何があるだろう・・・?
そうだ、雑草を撮ろう。
今まで僕の人生の中で、脇役として常に身近に存在し続けた雑草。
多種多様でありながら、その名前を知らないがゆえに「雑草」というひとくくりの、「その他大勢」であり続けている雑草。
その彼らを、一つ一つ名前のある存在に昇格しよう。
人は、対象に名前を与えることで初めてその存在を認識する。
脇役とは言え、生活圏に存在する脇役の数が飛躍的に増えることになる。
それが僕の人生をさらに豊かなものとしてくれるかもしれない。
写真としては、よい作品になりにくいだろう。
でも、よい写真を撮る難易度が高い分、腕が要求される。
まずは名付けゲームのつもりで始めてみよう。
今日出会った君の名は?
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後日、雑草の本を購入して調べてみると、冒頭の雑草は(もしかしたら間違っているかもしれないけれど)ハルシオンらしいことが判明。
ハルシオンという名前自体、聞いたことがある程度で、自分の中では保育園時代に覚えた「首チョンパ」で覚えていた植物でした。
花が咲く前はこんな姿をしていたとは。
少しずつ雑草を勉強していけたらと思っている今日この頃です。
「ハルシオン」て、何かベンゾジアゼピンなイメージで…
ハルシオンには職業柄反応すべきでしたね
(^_^;)
まったく気づいてなかったので、指摘されなかったら、いろんなところで恥をかくところでした。
ありがとうございます!