ジメジメした梅雨が続いておりました。
今週末もダメだろうなぁ、と思ってました。
実際、水曜日くらいまで微妙な天気予報でした。
が、木曜日あたりからGPVの予報が晴れに変わった。
金曜日のGPVもこの通り。
星見に行きたい!
けど、土曜日は仕事。
終わってから速攻、出発しました。
今週は疲れてました。
仕事で、というか、来月の学会の準備がストレスで。。。走りすぎました。
今日も現実逃避の側面が色濃くあります。
そんな星見ほど楽しかったりして (^_^;)
お目当てはやはりM101の超新星SN2023ixf。
他にもNGC4568の超新星SN2023ijdも見たいところですが、余裕なく仕事の後に向かったので、撮影計画が雑で望遠鏡を向けられませんでした。
あらかじめしっかり撮影計画を立てるのであれば、早く沈むNGC4568から撮影すべきでした。
が、まあ、確実にSN2023ixfをゲットして安心したかったというのもあるでしょう。
前回撮影したM101は霞の中でしたから。
前回、DECの整備をしたことでオートガイドは絶好調でした。
今回のmissionの一つに、M101をRAW+JPEGで撮影して、両者の写りを比較することがありました。
今まで、ずっとJPEGで撮影してきました。
RAW画像は大きすぎるのが理由です。
1枚あたり50MBとか言われると、ちょっと引きます。
バックアップ用のハードディスクがあっという間にいっぱいになってしまいそうで。
それに、今までずっとオートガイドが安定しなかったので、歩留まりが悪すぎてRAW撮影する気になれなかったというのがあります。
でも、今はオートガイドが安定しないことの方が少ない。
というわけで、やってみました。
RAW撮影のM101+SN2023ixf
同じ画像のJPEG撮影
RAW撮影はノイジーですが、細かいところまで写ってます。
JPEGはもっさりした感じでしょうか。
細かいところがあまり写ってません。
Photoshopで星の位置合わせをする際にも違いが。
重ねた画像の「差の絶対値」で位置合わせをするのですが、JPEG画像は真っ黒な画面になるのに対して、RAW画像はざらついたノイズの画面になります。
よく考えれば、そりゃぁ、そうですよね。
2枚の画像を重ねて、データに差がなければ真っ黒になるのですが、本来、2枚の画像が全く同じわけがないですね。
JPEGはデータを省略して簡略化してあるから、異なる画像同士で比較したときの差が小さくなるんですねぇ。
なるほど。
おそらく、今後はJPEG撮影することはないと思います。
バックアップのHDDをどうするか、考えなければならなくなりました。
次に、M101から程近いNGC5866を狙ってみました。
天頂付近が一番空の状態が良かったですし。
しかし、小さい。
フルサイズのEOS Raでは、いかな焦点距離2500mmをもってしても、こんなものです。
等倍にトリミングするとこんな感じ。
構造までよく写ってます。
このようにトリミングすべきなのか、それともセンサーの小さなカメラで撮影するのか。
悩ましいです。
試しにフォーサーズセンサーのASI294MCで撮影してみました。
あまり大して変わりありませんね。
もっと小さなセンサーにしないと。
ASI294MCでそのままM13を狙ってみました。
悪くはないが。。。決定的に違うとは言い難い。
次にM57リング星雲を狙ってみるも、これまたパッとしない。
ので、ASI224MC、つまり、惑星カメラに切り替えてみました。
ノートリミングです。
やはりこれくらい大きく写ってくれないと。
望遠鏡の動作が安定したので、これからは撮影方法についていろいろ悩んでみたいと思います。
と言いたいところですが、まだ望遠鏡の課題も残っています。
朝に望遠鏡を覗いてみると、結露している。。。
乾燥空気をずっと送っているのですが。。。
乾燥空気装置、もう一台、追加するしかないか?
あとは、OCAL electronic collimatorで光軸を合わせたい。
光軸を合わせるついでに斜鏡を外して、斜鏡の爪の一つがアロンアルファで固定されているので、それを補強したい。
斜鏡が主鏡に落下して主鏡も斜鏡も割れたら最悪です。
仕事が終わってから長距離運転で良く行くなぁ。。(^0^8
それだけ魅力的な観測と思いもし、好きでなければこうは行きません。
DEC方向の調整も済んだようで、流石に気持ち良さげでつ。(^0^;
これでフォーサーズセンサーの利点が発揮されて更に先が見えた感じですか。。?
露の多さは場所的なもんがありそですが、かなり夜に冷えるとか
なので、対策を更に用意ですネ。
(^0^)も自宅で。。と思っていろいろやってますが、
決定的なのは電力食うので躊躇せざる得ませんデス。
今週は仕事が忙しかったので、夜半、立ちくらみがしてました(^_^;
でも、野外ではなく、いつでも畳部屋で横になれますし、AM3時には空が明るくなって撮影を諦めざるを得ない状況だったので短時間の観測ですみ、観測後は布団で眠れるので、頑張りました。
フォーサーズ撮影の利点を現時点では見出せていませんが、被写体を選べば良い適応になる天体があると思います。
得られた成果としては、焦点距離2500mmの望遠鏡に対して、フォーサーズセンサーであっても、ステラショットの導入補正が正常動作することを確認できた点でしょう。
結露対策は、今、検討中です。
まずは乾燥剤をもう少しこまめに交換すること。
エアポンプをもう少し強力なものに交換すること。
乾燥空気装置をもう一台設けること。
などなどです。
結露してしまっては、これらの苦労もパーですから。
電気料金、そんなにかかりますか?
確かに値上がってますが、1トン級の機材を動かしていても、観測所の電気料金、月に200円程度です。
テレビやこたつなども含めれば300円くらいです。
家で毎日やっても赤道儀とパソコンとカメラの消費電力であれば、1000円でお釣りが来ると思いますよ。