ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

杉の木陰もまた良いものです

2011-07-25 06:16:27 | 里山を歩く
 猛暑再来の兆しがありますね。スギ林を歩きました。皆様におかれましては、ひと時の心の緑陰、画像森林浴となれば幸いです。

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 少ししづつ夏が戻ってきています。
また、木陰が恋しくなりますね。
今日は、このブログでは初めての針葉樹の登場、杉の木陰をお届け致します。
私の住む笠間市飯田の里、県道のすぐ脇にあり、一枚撮影させて頂きました。

最近では、杉がダークヒーローにされることが多いようです。
昨日のテーマ、バルタン星人のように。
確かに、花粉症の方が増えている昨今ですから、やむを得ない一面はあります。

 実はスギさんもまた、、宇宙忍者のおじさんのように、被害者でもあると思います。
第一、誰が見ても、そこいら中に植え過ぎたと思います。
スギという木は、動いている地下水が必須ですから、台地の上のようなところには向きません。
茨城県内でも、そういうところにもスギが植え過ぎ。
手入れもされずに放置され、弱って病木がち。
さすがのスギさんも、最近はへそを曲げて、花粉プンプンなのだと感じます。

一方では、行ったことはありませんが、屋久島のようなところは良い環境なのだと思います。
関東でも、埼玉県の飯能市西部の西川林業で知られる地域にも、健康な美林があります。
奥多摩で田舎暮らしをしている方を訪ねたら、裏山に大杉がありました。
井戸も水道も無いそのお宅の水源は、大杉の根元の湧き水でした。
冬場は根っこにツララができるのです。
それを溶かした水でいれたコーヒーは、とても美味しかったです。

 神社仏閣の巨木などは珍重され、有難がられますね。
スギは寿命がとても長いですから、その姿に神宿るという直観も頷けます。
神社の巨大な御神木はダテではありません。
つまり、巨木になれるだけの環境特性=豊富な生きた地下水がありますよという、何よりの証なのですから。

御神木があるような環境には、人も永く生きていくことができます。
命の水のランドマーク。
全国的にオアシスの日本列島ですが、その中でも選りすぐりの一等地であることが示されているわけです。

 こちら、飯田の里の愛林家の親方が丹精こめて育てる森。
スギの娘さんたちは皆元気で美しいです。
みずみずしい愛娘さんたちの足元には日光がほどよく差し込み、植生も豊かで嬉しそうです。
沢沿いの東斜面に朝日が差しています。
こういうところは、スギも良いと感じます。

この森の地下水も、田んぼや水道にと、皆様のところにいずれは巡っていきます。
スギという木は、昔も今もこれからも、欠かせない大切なもの。
健やかなスギが育ち、健やかな人が増えますようにと念じます。


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