ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

岩手に育つ青年の森に寄す⑥

2018-09-13 06:48:18 | 里山の言の葉
 鹿踊の続き、雄鹿が舞い始めた。



小雨を突いて、角が躍る。
鹿踊は諸流有れど、自然の鹿のままの鹿頭を伝承しているのは、誠に有り難い。
実際に、この型の頭で今も踊っているのは、本場岩手でもこの田野畑、そして四国愛媛の宇和島のみとか。



さらに、動きが急になって、雄鹿の決戦の場となった。
踊組が早変わりして剣舞になるのも、田野畑流ならではの大いなる特徴。
Jリーグ鹿島アントラーズが強い理由も、田野畑鹿踊とのご縁のゆえかと、思い返して考えた。



なぜならば、遠い昔、鹿島神宮の御祭神が国造の際に、鹿の大いなる助力あり。
なんと、その報恩の舞である鹿島鹿踊が、田野畑鹿踊の起源として伝えられているのだ(→地域伝統芸能まつりプログラム)。
我らが鹿島スタジアムで、いつの日か実演される日も来る予感がある。



 ところで、来年はラグビーワールドカップである。
ニュージーランド代表は、やはり、ウォークライを踊るだろうか。
日本代表においても、田野畑鹿踊の心の美あれば、きっと危機は乗り越えられると思われる。



話がそれてしまったが、万雷の拍手で幕となり、踊組の皆様に感謝。
雨はあったが、海は静まっており、鹿踊の意味をいろいろ考えた。
伝承される芸能には様々な思いが込められ、未来に伝わっていくのだろうと、海を前に思い返した(続く)。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿