青い空とわたし

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夏の十勝岳 と 美瑛岳を登る(日帰り)~ 美瑛岳編

2018年08月08日 18時00分48秒 | 同上 (山歩き)
8月5日(日)

十勝岳の頂上に座り込んで、雲の切れ間のシャッターチャンスを待っていた時、隣の青いウェアの方と「ガスが晴れれば美瑛岳へも行きたいですよね」どちらともなく意見が一致してしまった。

青ウェアの方は、さらに隣の黄色いウェアの方に話を持ちかけた。黄色ウェアの方は何度か美瑛岳に行ったことがあると判明。「付いてきますから案内をお願いします」と青ウェアの方は頼み込んだ。三人とも前後で一緒に登ってきたから、お互いのペースが似ていることを知っていた。「いいですよ」と黄ウェアの方。

『ヤッタ!』 とボクは心の中で叫んだ。
三人ならいける。



▲ となれば出発だ。

黄ウェアを先頭に、青ウェア、ボクは降り出した。
ガスも幸い晴れてきた。

美瑛岳は標高2052m、十勝岳の2077mに次いで十勝岳連峰では2番目の高さ。
あいだの鞍部まで200mほど降りて、また200m登り戻す行程だ。



▲ 前方に少し見えるのは、美瑛岳?それとも鋸岳? 分からないが。





▲ 平坦な台地をどんどん行く黄ウェアさん。

ここは火星か(笑)。

こりゃ視界が無ければ、確かにコースを外すな。




▲ しばらくして振り返ってみると。

おおっ、十勝岳がくっきりとした姿で我々を見ている。

そもそも右稜線から上がって頂上、左稜線を半分まで下ってここに来たのだな。




▲ 前を向きなおして、目指すのはあの山、美瑛岳だ。

右から稜線を巻いて左の頂上に行く。
十勝・美瑛の二つの頂上のあいだのCTは2時間35分




▲ 前方に盛り上がった頂がある。

鋸岳(のこぎりだけ)だ。
あの右側を巻いて下りていく。




▲ その斜面は細かい砂みたいな火山礫で。

なぜこの斜面だけこんなにビロードみたいにキレイなんだろう。




▲ また振り返ってみると、違った光景が。

十勝岳が少しのぞく、丘状のところを歩いてきたのだな。あれが平ケ岳になるのか。
それにしても、あのシマシマは。




▲ 鋸岳を回りこんで、外輪山状になった美瑛岳を目指す。




▲ 振り返れば、鋸岳が。


鋸岳をアップすれば



▲ 岩層みたいなものが平行に何重にも。

成り立ちの理由がなんかあるんだろうな。


花たち

 

 

 






▲ 振り返って、再び鋸岳。

あそこからも、だいぶ来たな。



▲ 前方に美瑛岳。

その下部は、激しく切れ落ちていて



▲ 谷を造っている。

この谷はずっと下へ続き、のちほど下山時にポンピ沢を渡ることになる。




▲ 稜線をたどっていく。




▲ まもなく右手に、あの美瑛富士↑へ向かう分岐点を過ぎる。





▲ 左手には、十勝岳。




▲ あそこが頂上。

もう少しだ。





▲ 美瑛岳頂上到達!! 2052m 11:12AM

やった。




▲ 十勝岳を眺める。(南西)

そのワイド画面

PC用;


スマホ、タブレット用;


美瑛富士の向こう方向(東北)のトムラウシ方面、大雪方面は残念ながら、雲で見れず。


ここで、昼食(助六)。
ずいぶんと腹が減った。

青ウェアさんと、これて良かった良かった言い合う。
ボクが67歳だと言うと、
「えーっ! 僕の母と同じ歳じゃないですか、ホントですかあ」

(逆に言うと青色さんは、オレの息子と同じくらいかよ、と思ったがそれはだまっていた)

昼食を終えると、50代見当と思える黄色さんは、昼食後これから美瑛富士を回ってくると出発された。黄色さんは、単身赴任でこの方面に来られているようだった。

「ご案内ありがとうございました」二人は言った。




▲ さあ、われわれも下山しよう。

美瑛岳からの下山は、急坂が多かった。
しかも低い樹林で覆われている箇所が多く、快適なものではなかったが。

それでも、花は圧倒的に火山礫の十勝岳に比べれば多かった。
 

 

 


美瑛岳の切れ込み谷の下部、ポンピ沢を渡渉し、もう一度尾根を登って下ると、



▲ 今度は鋸岳の下部の谷の北向沢の切れ込みに遭遇する。

先方に先行する人がいる。




▲ ハシゴを伝っておりて、雪渓を渡って、また登る。





▲ 再度見上げる十勝岳だ。



 

▲ あのバニラ色の花。

この花は受粉後に花色変化する。青色さんが言っていた。
実際、内部が赤くなっている花もあった。




▲ とうとう、十勝岳と美瑛岳の分岐点まで戻ってきた。

もうこのあたりでは、言葉を互いにかわすこともなく、ただもう黙々とゴールをめざしていた(笑)。




▲ 望岳台の防災シェルターの建物も見えてきた!




▲ 駐車場に戻ってきた。 14:54PM

9時間20分の山行となった。なんとコースタイム9時間25分どおりで戻ってきたとは。

十勝岳頂上からずっと同行してくれた青色ウェアさん、お名前はWさん。
黄色案内さんと同じく、旭川で単身赴任中。
青ウェアの肩には「富良野山岳会」の縫込みが。

富良野岳はよく登っているが美瑛岳は初めてだったとか。

三人のうちで、やはりボクが遅れがちになるのだけど、そんなときはさりげなくみなさんボクを待っていてくれた。

ほんとうに、ありがとうございました。
無事、美瑛岳まで回ってこれました。


~・~・~・~・~・~・


休憩後、ここから10分ほどの白銀温泉でさっぱりしたあと



▲ 望岳台へ戻ってきた。

下山時は雲がかかっていた十勝岳、美瑛岳だったが、またボクの心のように晴れてきていた。