江戸川土手から見る二つの給水塔です。遊び疲れて帰りにいつも見る景色です。

長閑な風景で柴又の名所の一つです。東京らしくない風景でもあります。ここから汲み上げた水を東京都の東部地区の住民が飲んでいます。

先の台風19号の大雨で、この給水塔の中ほどまで水没しました。

塔の周辺にはまだ台風被害の痕跡が残っていますが、幸いなことに東京中心部と東部は浸水被害がありませんでした。

土手の反対側を見ます。金町浄水場です。給水塔で汲み上げた江戸川の水を浄化して水道で供給する施設です。ご覧のとおり土手下にあります。

東京は内陸まで土地が低い地域が多く、この界隈も昔は水害があった場所です。

東京都民の多くの水道水を供給する設備なので、大きな工場の佇まいです。

大きな貯水池です。これらの設備全てが土手下にあります。

実は、先の台風19号でこの施設が浸水する恐れがあったと事後に知らされました。水没して電気が止まると、水道水の生産と供給が止まるのです。あの時、自分の周辺は安全だとニュースを見ていた都民は、自分の知らないところで水道が停止する危機と隣り合わせだったのです。

注意力と知識と想像力を幅広く持っていないと、無防備なまま被害者になってしまうという教訓を得た次第です。