
写真1 2011年10月10日、「武蔵国桜田鎮座 大輪神社」のダイジャサマ

写真2 2008年10月19日のダイジャサマ。「大輪神社 幸せを呼ぶワラ大蛇 昇り龍」と記される

写真3 2007年10月09日のダイジャサマ

写真4 2006年10月14日のダイジャサマ

写真5 2007年10月08日のダイジャサマ造り 於:大輪神社神殿

埼玉県久喜市、旧鷲宮町東大輪の「武蔵国桜田鎮座 大輪神社」
毎年10月15日は秋祭り
稲わらのダイジャサマ・大蛇様が奉納され、鳥居に取りつけられる
境内の石碑に視認できる最も古い年次は「元禄九年」(1696)
その頃、既に造られていたのであろうか
当石碑には「西大輪」の文字を読める
ダイジャサマ造りの傍らで聞くと次のようである。2007(平成19)年10月08日聞取り
ダイジャサマは、毎年10月15日の秋祭りに奉納するため、数百年前から造り続けられている
10月15日は、11時頃から社務所(写真4の赤色建屋)に各戸の代表が集まり食事をとる(共食)
曜日に関係なく15日
ちなみに、2007年は月曜日
2007年はダイジャサマを10月8日(月曜日)に社殿で造り(写真5)
翌09日には鳥居に取り付けてあった(写真3)
東大輪にはカミ・上、ヒガシ・東、シモ・下の区域がある
各区域に1人のツカイ・使いがいる
ツカイはダイジャサマ造りに各戸1人出るように呼びかける
神田はなく、役員の田で稲わらを確保
昔、隣り「村」の西大輪もダイジャサマを柱に巻きつけ持参
鳥居の西柱に取りつけた
東大輪のダイジャサマは東柱に取りつけた
現在、西大輪は持って来ないので、東大輪だけで造っている
西大輪の女性高齢者によれば次のようである。2007年05月20日聞取り
東大輪のハチマンサマ・大輪神社のダイジャサマは、西大輪のヤド・宿に集まり、10月14日までに造った
目は柿の実を使った
子供はダイジャサマを怖がった
10月15日の秋祭りには大輪神社から神輿を若者が担いで来た
後年、若者からリヤカーに替わり、さらに自動車に替わった
ここ2、3年神輿は来ない
執筆・撮影者:有馬洋太郎