写真1 1932年生まれ81歳のWさんが独りで作業中。日本農業の今を垣間見る。
写真2 水稲刈取り跡にビニールパイプハウス・温室を建てる。右手に持つ農具の名はシャクシ
写真3 シャクシを使い穴掘り。アーチ型ビニールパイプハウス・温室の妻側の枠を立てて埋める穴
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2013年10月06日12:10、既に弊ブログで紹介したWさん(81歳)に久しぶりに会う。
農作業を終え、昼食へ向かう途中のよう、いつもの頬かぶりスタイル。
<なに、なさってたんですか> イチゴの準備、ハウス造り。
<息子さんは手伝うんですか> いや、セガレは朝早く、夜遅くまで勤めているので、
休みの日はゆっくり休ませている。
<いつ、ビニールを張るんですか> 10月中旬、今月。
<品種はトチオトメですか> そっ。
<いつまで収穫するんですか> 来年の4月20日頃まで。遅い人は5月連休までやる。
<クリスマス、年始、年末を目当てに作るんですか> そっ。クリスマスを過ぎると、
(右手を挙げて落としながら)値はガタッと落ちる。
<今日、午後、またハウス造りですか> そっ。
<何時ころから> 1時半頃かなー
<私、来るかもしれません> そうですか。
私も昼飯食べに帰宅、1時半を目途に速足。
2時半に訪ねるが、Wさんの姿なし。
中川を渡り、栗橋町を歩き、薄暗くなった17時06分、再び訪ねる。
Wさんは独り、黙々と作業(写真1)。
<こんちわー、頑張っていらっしゃいますね> いやー、すみませんでした、
急に用ができて(1時半から作業しなかった理由)。
<いや、いや、かまいません。これは、なんと呼ぶんですか> なに、
<この農具> これは、昔、シャクシと云ってた(写真2)。
そのシャクシを右足で踏み、両手で持ち上げ、穴を掘っている(写真3)。
イチゴパイプハウス・温室の入口壁の枠を埋め込む穴。
作業の手を休め、私の相手をなさろうとされるので、
<いや、いや、作業を続けてください> そうですか、
しばらく、作業の様子を見る。
<ありがとうございました、お元気で> いや、いや、どうも。
車は前照灯を点けている。
引用・参考文献等:弊ブログ2013年05月18日;写真1
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2013年10月06日 撮影地:埼玉県久喜市