おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ダイジャサマ  絆を確認し“心”を共有・伝承

2013年10月28日 00時00分00秒 | 民俗

写真1 ダイジャサの直会(なおらい)、開宴乾杯



写真2 ダイジャサマは1週間お守りなさったゆえ、少々お疲れのご様子

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1.変容したダイジャサマ
 1930年(昭和05)生まれの男性、20歳代の秋祭り・ダイジャサマを次のように述懐
   祭礼・ダイジャサマは10月15日、現在も同じ
   神輿を担ぎ、大輪神社境内に露店が出た
   現在、神輿担ぎはなく、露店は出ない

   隣の集落、西大輪もダイジャサマを造り奉納していた
   しかし、1975年頃からの住宅団地造成に伴う混住化、兼業化や脱農などで止めた
   現在、東大輪だけがダイジャサマを奉納
   
2.同じものをいっしょに食べ飲む直会(なおらい)
 東大輪はJR宇都宮線を境に上(カミ)と下(シモ)に分かれている
 2つの区はダイジャサマをいっしょに造り奉納する
 しかし、10月15日の祭礼は分かれて執り行う

 祭礼は鷲宮神社神職が来て邪気を祓い、豊作・安全等に感謝し祈願
 その後、氏子がいっしょに食べて飲む、いわゆる直会・共飲共食を行う

 神職による祓い・感謝・祈願は2つの地区が交替で行う
 2012年は上区に神職が来た

 2012年の下地区は11時から大輪神社社務所において直会・共飲共食
 同じものを食べて飲み、語らい、連帯感・絆を確認し“心”を共有・伝承
 各員の前に、赤飯と弁当(ともに専門業者から購入)、酒、ビール、ウーロン茶、ミカンジュース、
 リンゴ、ミカン、枝豆、漬物、甘酒とケンチン汁(婦人部員3人が調理)などが並ぶ

 曜日に関係なく10月15日ゆえ、参加は勤めに出ない高齢者が多い
 会社などに勤める世帯主はわざわざ年休をとらない
 
 引用・参考文献等:弊ブログ2012年10月18日同年11月13日2013年10月09日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2012年10月15日月曜日 撮影地:埼玉県久喜市(旧鷲宮町)東大輪

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