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秋空、秋雲の下、稲刈り後初めての耕し、イチボウネ
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伸び青める水稲ヒコバエをイチボウネで作土に混ぜ込む。水路に水はない
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イチゴ苗の定植を終え、パイプハウス組み立てを終えてイチボウネ
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2016年09月29日、イチゴの定植を終えたTさん(弊ブログ2016年10月11日)
10月05日、定植苗の上にパイプハウスを組み立てた(弊ブログ2016年10月15日)
そのパイプハウスにビニールを被せ張るだけになった10月12日(注1)
水稲ヒコバエ伸びる刈田をトラクターで耕すTさん(上の写真)
稲刈り後、一回目の耕し
この耕しを何と呼ぶかをTさんに伺う
答えはイチボウネ
やはりそうだったかと独りがってんの筆者
すなわち、筆者は江戸時代後期の文字史料から、かつて次のように記した(弊ブログ2011年02月04日)
幸手市の弘化3年(1876)「農業日記帳」に「にほうない」の文字がある
すなわち、2番目のうない・耕耘を指すニボウナイとなる
類推すると、1番目のうない・耕耘はイチボウナイになる
さらに、『鴻巣市史 民俗編』(1995年)に依拠して次のように記した(弊ブログ2011年02月05日)
イチボウネを、鴻巣市域ではイチボウウナイと呼ぶ
上記のように文字史資料にイチボウネを確認していた
この呼称を農業者に直接確認できた
100年以上前から連綿と続くイチボウネを文字史料と非文字史料(口承)に確認
よかった、よかった
注1 ビニール被せ張りは10月13日(弊ブログ2016年10月23日)
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年10月12日 撮影地:埼玉県久喜市