おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

アキノウナギツカミ ウナギをつかめるか

2011年10月16日 05時57分30秒 | 植物

写真1 白と淡紅色の頭状の花から下方へ目を移すと、披針形で、茎を抱く矢じり型の葉が見えるアキノウナギツカミ


写真2 長く伸びる淡茶色の茎・枝の先端に白と淡紅色の頭状花がつくアキノウナギツカミ


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 本種アキノウナギツカニは湿地や水辺に群生する1年草。茎は枝分かれして下部は地に伏し、上部は立ち上がり他の植物などにからみつき、長く伸びる。
 葉は披針形で、長さ5~10cm。葉の基部は矢じり型で茎を抱く。白と淡い紅色の花が、7~10月に枝の先に頭状に数個つく。花弁はない。茎・枝と葉の中央脈には下方へ向く棘がある。
 この棘を使えばウナギをつかめるとの意味から和名がつく。
 本種の花のつき方や色はママコノシリヌグイ、ミゾソバ、ツルソバなどに似る。しかし、葉の形と、茎を抱く葉により区別される。
 学名:Polygonum sieboldii
 参考・引用文献等:『山渓カラー名鑑 日本の野草』539頁、株式会社 山と渓谷社、1983 
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年10月10日 撮影地:埼玉県久喜市(旧栗橋町)
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水稲の天日干し設え  ヨズクハデ

2011年10月15日 05時43分22秒 | 農業

写真1 水稲の天日干しの設え、ヨズクハデ。上部は、何に似てますか?


写真2 イノシシやシカなどの害を避けるトタンに囲まれたヨズクハデ。上部は、何に似てますか?


写真3 ヨズクハデの案内板


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 刈り取った水稲の天日乾燥の設えは様々
 島根県大田市の山里、西田
 丸太4本を四角錐に組み、水稲を架けて干す(写真1・写真2)
 その名はヨズクハデ
 上部を当地でヨズクと呼ぶ梟・フクロウに見立て、名がつく(写真3)

 引用・参考文献等:弊ブログ2011年10月04日09日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2007年10月3日 撮影地:島根県大田市西田
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信濃川流域 蒲原平野 を 守る 大河津(おおこうづ)分水路 <農村 の 水 27 >

2011年10月14日 00時00分00秒 | 農村の水

写真1 大河津分水  (国土交通省北陸地方整備局信濃川河川事務所 2010年9月刊『郷土を守る先人の心をつないで 明日の安全安心なくらしを支える 大河津可動堰改築事業』に掲載の写真を筆者が撮影)


写真2 大河津分水路の可動堰(薄青色・写真1の可動堰)。後方に建設中の新しい可動堰。さらに後方は国上山・弥彦山、真木山などの山塊。山の端の向こうが日本海


写真3 信濃川の洗堰(写真1の洗堰)。左が下流、蒲原平野、新潟市方面



写真4 正面は分水地点の中洲。左上は信濃川の上流。右は大河津分水路の可動堰(写真1・写真2の可動堰)と固定堰(写真1の固定堰)へ続く。左端の中ほどから水面へ出る短く細い線は連続浮。その左は信濃川の洗堰(写真1・写真2の洗堰)へ続く。


写真5 水面に、左から延びるのは連続浮(写真4の短く細い線)、右から延びるのは中州(写真4の中州)。左上は信濃川上流。左は信濃川へ、右は大河津分水路へ、それぞれ続く。

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 蒲原平野の信濃川流域は、たびたび洪水に遭い、とくに1896年(明治29)に「横田切れ」大水害にみまわれた。
 そのため、蒲原平野に入る前に信濃川の水を日本海へ分ける水路建設が江戸時代から請願され、「横田切れ」を契機に明治政府は動き、1909(明治42)年に大河津分水路工事が始まる。
 14年後、1922(大正11)年に、現燕市五千石で信濃川を分け、真木山と国上山の間を掘削し、寺泊の北で日本海に通水する約10kmの分水路が竣工。
 通水から約90年間、堰や堤防等を補修・改築しつつ、蒲原平野の洪水を防ぎ、安心安全な暮らしを守り、同時に円滑な農業水利に寄与し、流域の発展を支えてきた。
 今後も支えるために、現在、新しい可動堰改築事業が、国土交通省 北陸地方整備局 信濃川河川事務所の監理の下、2003(平成15)年に着手され、2013(平成25)年を目途に進行している。
 謝辞:写真1を掲載するにあたり、国土交通省 北陸地方整備局 信濃川河川事務所のご了解を得ました。ここに御礼申し上げます。
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2011年10月10日、写真2~写真5;同年9月25日 撮影地:写真2~写真5;新潟県燕市(旧分水町)五千石
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9月下旬 蒲原平野 は 稲刈り 真っ只中

2011年10月13日 00時00分00秒 | 農業

写真1 台風で倒れた水稲を刈り取る自脱コンバイン


写真2 一つの圃場に2台の自脱コンバインが動き、先を急いでいる。 


写真3 自脱コンバインが4台動き、籾運送の軽4輪車が4台待機
 

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 関越自動車道及び日本海沿岸東北自動車の車窓から望む蒲原平野は、黄金色、刈り取りの真っ最中。
 8月下旬の、埼玉県の良質早場米産地・北川辺の稲刈りが頭に浮かぶ。ここ、蒲原平野は1ヶ月遅い。
 引用・参考文献等:当ブログ2011年8月29日;稲刈り始まる 埼玉県の良質米産地 北川辺
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2011年9月25日、写真2・写真3;同月26日 撮影地:写真1;新潟県長岡市付近、写真2・写真3;同県北蒲原郡中条町付近
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イノシシ の 足 を 止める?  添水 ( そうず ) < 鳥獣害 9 >

2011年10月12日 00時00分00秒 | 農業

写真1 塩ビパイプで水をひき、竹筒の前部に注ぐ。前部はしだいに重くなる。


写真2 前部に溜まる水の重みで、竹筒は下方へ傾き、水はこぼれ出る。


写真3 竹筒は反動して元(写真1)に戻る。その際、茶色の竹筒にあたり音が出る。


写真4 添水の設置場は、両側から山がせまり、逆V字状の小さな谷の「種入り」


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 今日、日本の農村、山村、漁村は、イノシシ、猿、鹿、ハクビシン、アライグマ、カラス、雀などの害、すなわち鳥獣害に苦しめられている。
 その対策に昔から使われているのが、案山子、鳴子、添水(そうず)、石垣、柵などの装置。
 写真の添水は、上川口小学校が「種入り」の学校水田の横に設えた。この「種入り」では八王子里山クラブが水稲の不耕起栽培を行なっている。
 山が両側から迫る逆V字状の小さな谷を、八王子付近ではイリ(入り)と呼び、一般ではヤト(谷戸)、ヤツ(谷津)と呼ぶ。ちなみに、鹿児島ではサコ(迫)と呼ぶ。
 引用・参考文献等:2011年8月12日;イノシシから水稲を守る電気柵 <鳥獣害7>、他
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年9月4日 撮影地:東京都八王子市今熊
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