駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

外に目を開く

2013年01月19日 | 町医者診言

    

 放射冷却か寒気団か、今朝は晴れて一段と冷え込んだ。50km以上先の2500m級の山々の銀嶺が朝日に輝いている。

 突然のアルジェリア人質事件で、今この瞬間世界のあらゆるところで日本人が働き生活しているのを思い知らされた。アルジェリアの天然ガス開発プラントで日本人が働いていたのは知らなかった。アルジェリアという国も半世紀前の独立運動やカスバの女を連想するぐらいで、なんとなく平穏な国のような気がしていたのだが認識不足だった。

 政治家や芸能人の私生活のあることないことをさもしく書きたてる週刊誌などに目を奪われていると脳味噌が劣化して、内向き日本の数m先しか見えず聞こえずになってしまう。日本の常識は勿論欧米の常識も通じない世界が海の向こうに広がっているのをまたしても思い知らされた。

 錯綜する情報は躍起になっても確認は難しいだろう。辛いことではあるが静かに確実なことから伝えてほしい。日揮の社長が現地に出向くようだ。本当に社長が行くことで事態が好転するのであればよいのだが、情緒的な意味合いとすれば自重してもよいと思う。自体が好転しないと直ぐ誰それの批判が始まるが、そうしたやりきれなさをぶつけて物事の解明をうやむやにする動きを評価しない受け手でいたい。

 安倍首相のご祝儀報道はわずか三週間で終わった。荒ぶ厳しい現実にどう立ち向かえるか、既に真価が問われ始めた。

コメント (2)
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