駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

インフルエンザがやってきた

2013年01月25日 | 診療

     

 当地でもインフルエンザが流行し始めた。今のところA型がほとんどである。たかだか三十人ほどでの印象であるが、ワクチンを打ってあるのに罹患した人が例年より多い感じがする。インフルエンザワクチンの効果は70%前後なので、打ってあるのに罹るのは全然珍しくないのだが、最初数名打ってあるの罹った人が続いたせいか、そうした印象を受けた。

 面白いのは打ってもらった医院でない医院に掛かる人が結構居ると言うことだ。あれこの人は今年は打っていないなあという人が39Cの熱でふうふう言いながらやってくる。確かめると他の医院で打ったと言われる。当院で打った人もインフルエンザの予感がした場合、ご近所の医院に回られるのだろうか?。勿論、当院で打ったのにインフルエンザに罹ってしまい、当院を受診される患者さんも居られる。私はなんとなく申し訳ないような気がするのだが、そうした方は全く気にされていない様子でほっとする。

 インフルエンザに罹ると仕事や学校を休まなければならないので困るのだけれども、患者さんには病気そのものを恐れている風は全くない。庶民は賢くしっかりしているなあと思う。不用に騒がないことは大切な生活の知恵だ。

コメント (6)
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