全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

IMFニュース・ブリーフス の紹介

2006年08月26日 07時35分17秒 | Weblog
IMFニュース・ブリーフス の最新情報が入ってきました。世界のレベルは我々の考えている水準を遙かに超えて事態は進行中です。フィリピントヨタ労組の闘いは、なんと国際自由労連をも巻き込もうとしています。にもかかわらず、我が国の連合さんやIMFJCさん、そして自動車総連さんや企業内のトヨタ自動車労組さんは沈黙のままです。企業だけじゃなく、労組も「社会的責任」を追求して行かなくてはいけないと思うのですが、いかがでしょうか。

以下転載開始

IMFニュース・ブリーフス
IMF、9月12日の行動日を発表

加盟組織は日本大使館・領事館でデモを行い、フィリピントヨタ労働者の正当な扱いを要求する。

全世界: IMFは9月12日に行動日を計画しており、すべての加盟組織に対し、フィリピントヨタ自動車における事態紛糾の公正な解決に尽力するよう日本政府に強く要請することを求めている。

 2006年5月のIMF執行委員会は、フィリピントヨタで不当に解雇された労働者の復職を求めるキャンペーンの開始を支持した。同社は、不当解雇された労働者136人を復職させることや、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)を唯一の交渉代表権者として認めることを繰り返し拒否している。

 先月、トヨタ労働者を代表するIMF加盟組織が南アフリカ共和国、ブラジル、イギリス、オーストラリア、タイのトヨタ工場で連帯行動を実施した。他の加盟組織も、TMPCWAのために資金を集め、トヨタ経営陣に抗議書簡を送った。

 より大きな規模では、156カ国・1億5,500万人の労働者を代表する国際自由労連(ICFTU)が、フィリピンでの労働権侵害に関する批判的なレポートを発表した。このレポートは、ICFTUが2006年に実施した労働組合権の侵害に関する年次調査の結果を報告し、外国企業が組合をつぶして労働者の諸権利を踏みにじるためにフィリピンの労働法を悪用している実例として、フィリピントヨタ自動車の争議を明確に挙げている。

 フィリピントヨタの状況に関する詳しい情報やその他の資料については、IMFウェブサイト(www.imfmetal.org/toyotaphilippines)を参照のこと。

[2006年8月16日]

以上転載終わり
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トヨタシステムで労働者は幸せになれるか。最終回

2006年08月26日 06時22分05秒 | Weblog
連載も今回で終了です。

以下転載開始

トヨタシステムで労働者は幸せになれるか。最終回

2006年7月
愛知働くものの健康センター理事 近森泰彦

4、 まとめ
 団交の席でトヨタの委員は「トヨタの賃金は他産業に較べて相当に高い水準にある」と言い張るのに対して、若月委員長が「41年間働き続けてきた私の基準賃金は42万円だ。これが高いと言えるか」と反論、会社側は沈黙してしまいました。
裾野の広い車作りはトヨタ関連大企業の正社員だけでできるものではありません。際限のないトヨタの単価切り下げ押し付けのもとで下請け企業では非正規労働者への転換、とりわけ外国人労働者への置き換えが進んでいます。本体の組み立てラインでもすでに4割に達する非正規期間工が基幹労働を担っています。
下請け企業の外国人労働者の実態は明らかになっていませんが「週間ダイヤモンド」(2004年6月5日号)が豊田市の外国人労働者の実態を伝えています。この特集には「トヨタ方式も外国人労働者なしでは動かない」と見出しがつけられていす。部品メーカーの社長は「外国人を雇わなければやっていけない」とのべてその原因にCCC21(30㌫削減)の押し付けをあげています。
身も心もトヨタ人になりきること、このために会社は新人に教育係を張り付けています。その結果、世界を俯瞰した大きな戦略を持ってたち臨む会社と、トヨタ村意識に閉じ込められた顔のないマジョリテイーという奇妙な組み合わせがトヨタのもう一つの面を形づくっています。
ATUの課題はこの縛りを解きながら「幸福に暮らしている」多くの労働者と手をつなぐところから始まろうとしています。

以 上

これにて引用は終了です。
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