ATUが加盟する西三河労働組合総連合の上部労働団体である、愛知県労働組合総連合(愛知県名古屋市熱田区)がトヨタ土日稼働と浜岡原発で要請行動を行いました。
本日(13日)中電本社と中部経済産業局に緊急要請を行いました。
要請の要点は浜岡原発の廃炉とトヨタの土日稼働問題ですが、緊急に行ったのはトヨタの土日稼働の影響が大きいからです。
両者に対しては市民生活への影響を最小限にするように努力を求めました。
具体的には中電に各企業からの計画を集約して詳細な需要計画を出すよう求めました。
中電は今のところ前年を基準にして何%減という数字だけで、各企業の稼働計画から積み上げたものは出していません。ピーク時に電力不足が起こらないよう、余裕率を高めたいとはしていますが、トヨタ 対して特別に節電を求めてはいませんでした。
しかも、木金は需要が減っても月~水については需要はへらないわけですが、これについて他 社に休業を求めることはしていません。
また経産局も「平日の1時~4時に不足とならないようこれまで以上の節電を呼びかけている」が 「中電管内で特別に企業に対し需要を控えるよう求めるようなことはしていない」と いうことでした。
トヨタの土日稼働については「全国的に自工会で決めたもので、中部以外の管内でサプライヤーの都合があるのかもしれない」 という程度でした。 はっきりしたのは、トヨタに対して誰も土日操業を要請していないということです。(節電だけでなく原発問題も含めてだと思いますが)
今回の事態について国と自治体、事業者でトップ、責任者、担当部局の三段階での情報調整会議をもって対応することになっているそうです。 その場に中電の需要計画を出させることは可能です。
しかし、これを公表してしまうとトヨタが土日に稼働する意味がないことがわかってしまいます。
また、土日稼働によるトヨタの電気代がどれだけ安くなるかですが、これについては明言されませんでした。 トヨタは500キロを超す大規模需用者ですから割引があります。また、1000キ ロを超えているので 緊急時に電力をカットすることがある「指定事業者」で、そのため平時から割引がされています。 これが土日になるとどれだけ割引になるか。
これについては経済産業局も「具体的な割引率はわからない」と応えました。下請企業や保育園などは割引どころか、追加費用がかかります。 休日出勤割り増しなどとてもできません。
トヨタの電気代節約にはなっても市民には負担ばかりです。
トヨタの電気代節約金額がわかったら、怒りが沸騰すると思います。
あらためて経産局には市民への負担を減らすよう対応を求めました。
エネルギーの節約を意識しているのか分からない。
ただ、分かることは、皆が電力不足に踊らされている。