全トヨタ労働組合(ATU)

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TOYOTAが20年も放置する労働争議

2021年09月21日 07時46分38秒 | トヨタ自動車

 

フィリピントヨタ労組支援・愛知行動が行われました

9月19日、20日の両日、フィリピントヨタ労組を支援する会と同・愛知の会はフィリピントヨタ労組支援の愛知行動を、19日は名古屋のミッドランドスクエア前で、20日はトヨタ本社前での抗議集会と、本社申し入れ行動に取り組みました。フィリピントヨタ社による237名の大量解雇から20年、しかしフィリピントヨタ労組の労働者たちは不屈に闘い続けています。しかし、いまフィリピンは重大な危機にあります。ドゥテルテ大統領がコロナを理由に戒厳令を敷き、その下で、いわゆる「超法規的殺害」(罪に問われない職業暗殺者による殺人)が労組活動家、人権活動家に対して吹き荒れているからです。フィリピントヨタ労組エド・クベロ委員長も標的にされています。そのため彼は現在居場所を隠さざるを得なくなっており、日本の支援者との連絡さえ困難になっています。今回も彼は来日出来ませんでした。

この2日間の行動においては、エド委員長の現在の危機には、ドゥテルテ委員長に公用車など多数の贈り物を行って取り入り、取り込んで、フィリピントヨタ労組の弾圧をさせてきたトヨタに大きな責任がある事が多くの参加者によって訴えられました。そしてまた、先日の名古屋高裁で出されたトヨタ社員の過労自死を労災だと認めた判決にも多くの方がふれ、豊田章男社長は被災者家族に誠意を持って謝罪し、従業員への態度を改めていくべきだということも訴えられました。

もしエド委員長が殺害されるようなことがあれば、トヨタの責任は大きく、共犯者のそしりを免れ無いでしょう。私たちATUもこのことをトヨタに突きつけていきましょう。

TOYOTAのOB若月氏は、本社への要請団として、「237名の現況は20年もの間国内で就労につけず窮状のありさまでトヨタは皆殺しをしようとしている。先のソフトボール選手の表敬訪問で名古屋市長がマスクを外してメダルをかじったことに、TOYOTAは選手の心情に(だけではないが)思いを馳せ、抗議書を出しました。河村市長は謝りに来たそうです。日本で支援する私たちも237名の組合員が不当に解雇されたことにと、20年もの長きにわたって、現地のことは現地でとうそぶきTOYOTA本社は放置してきたことに怒り、私たちは「抗議」しているのです。しかも、紳士的に「要請書」を手渡そうとして対応するのは一般社員です。「要請書」は受け取らないと拒否をするなど傲慢な態度は日本の代表的な企業であり、オリ・パラのトップスポンサーでもあるTOYOTAにあるまじき行為です」と早期解決を訴えました。

なお、この愛知行動に先立ち、9月13日に刈谷駅でフィリピントヨタ労組支援を呼びかけるビラを2500枚配布しました。

ATUは引き続き解決するまで国際連帯行動として支援していきます。


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