キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

東北のいま・これから - 中越地震から東日本大震災へ - (2)

2011年10月24日 | Weblog
これまで僕が東北へ行ってボランティア活動をした事は、いわば復興活動の末端の手足となって働いたわけだ。
それに対して、JENのような復興支援団体が行っているのは、これら手足をうまく、効率よく使って復興を迅速に、正しい方向へ導くということ。
いわば、復興にかかわる手足のマネジメント。

このようなマネジメントは、復興支援だけではなく、発展途上国に対する先進国の支援にも同じことが言える。
例えば青年海外協力隊として途上国に赴いた隊員が、現地の人と一緒に畑を耕していたらどうだろう。
その隊員は現地の人と一緒に汗を流し、感謝され、充実感もあるだろうが、それならば日本人でなくてもよくて、現状からなにも進まない。
やはり隊員がすべきことは発展のためのマネジメントなのだ。

前までは、上記のようなマネジメントを外の人間が既存のコミュニティに入って行う必要性に懐疑的だった。
現地には現地のやりかた、生き方があって、いくら外から見て「もっとこうしたらいいのに」と思っても、現地人にしてみれば余計なお世話なんじゃないか。
わざわざ外から来た人が新しいことを始めなくても、現地の人たちの力はそんなに弱くないんじゃないか。


しかし、石巻で被災し、今はJENのスタッフとして復興支援をしている方の言葉は違った。

「外からのアドバイスがどんどん欲しい。現地の人たちは生きていくだけで必死で余裕がなく、考えが凝り固まってしまうから」



この言葉で上述の疑問が全て解消されたわけではないが、大きなヒントになる。

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