アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ホワイト・ソルガム - 愛知県安城市

2018-10-05 12:05:27 | みんなの花図鑑

これは 7月に撮っていた畑の イネ科 モロコシ属の植物です。
オオクサキビ(イネ科 キビ属)の投稿をしていて、思い出しました。
ホワイト・ソルガム または グレイン・ソルガム
と呼ばれているように、穀物です。



熱帯アフリカが原産です。食用の穀物として使用される「ソルガム」で、紀元前3000年にはすでにエジプトで栽培されていたそうです。



丈が 1.5m~2m近く伸びるので、ここでは 風よけの目的もかねて
畑の周囲に 防風林のようにして植えてあります。



ただし、この前の台風で ほとんど倒れてしまいました。



アメリカでは「とうもろこし、大豆、小麦に続く『第4の穀物』」として今話題を集めている自然派作物です。



熱帯地方では主食として用いられます。
また酒や菓子、ブドウ糖などの原料にも用いられます。
わが国では、飼料用に利用されますが、そのほとんどを輸入に頼っていますので、このように 畑でお目にかかることは 珍しいです。


ヒロハフウリンホオズキ - 愛知県安城市

2018-10-05 10:04:24 | みんなの花図鑑

これは あぜ道に生えている ヒロハフウリンホオズキ です。
よく似たナス科に センナリホオズキ があります。



ヒロハフウリンホオズキ と センナリホオズキの花は よく似ていますが、
センナリのほうは 花の中心に近いところに 濃い紫の星形模様があります。
  センナリホオズキの花



ヒロハフウリンのほうには センナリのような濃い紫の星形模様はありません。
(2枚目の写真のように、淡褐色の斑紋が出ることはある)



果実が生っていれば、区別はさらに簡単です。
ヒロハフウリンのほうは 袋の表面の脈に (青筋ならぬ?)赤い筋があります。
袋(ふうりん)は 宿存萼 なので、
一般に「宿存蕚の脈が赤褐色なのは ヒロハフウリン」と表現しています。



光線の関係で、宿存蕚の脈が 赤いというより 青黒く 毒々しいですが
これが ヒロハフウリンホオズキの ホオズキです(◞‸◟)


オオクサキビ - 愛知県安城市

2018-10-05 09:55:31 | みんなの花図鑑

稲田の中や 水田の畦に生えています。
イネ科ということは分かるのですが、
属が分からない。
高さ 1mくらい(それより低いものが多い)。
茎や葉の形から、モロコシの仲間を疑う。(←これが 間違い)



しかし、モロコシの仲間をいくら検索しても、
穂が 稲の穂のように 細いものは セイバンモロコシくらいで、
なかなか 穂と葉の両方が一致したものが見つからない(T_T)



例によって、「この花なあに」掲示板に質問する。
一日待っても、回答がつかない。



今朝、常連回答者の方から つぎのような返信あり。
「イネ科の植物は似たようなものがたくさんあり、見わけも
難しいのでまったく確信はもてませんが、
オオクサキビはどうでしょうか。」



さっそく「オオクサキビ」検索してみる。
そうだ、これに間違いない!



オレンジ色のものが 雄しべの葯、ワインレッドのブラシ状のが雌しべ です。

検索した中に 似た雰囲気のケイヌビエとの 分かりやすい比較写真があったので、
リンクを貼っておきます ↓

ケイヌビエとオオクサキビの比較



キンモクセイ - 豊田安城自転車道

2018-10-05 00:25:54 | みんなの花図鑑

日本のキンモクセイに関する図鑑類の説明では、これが中国原産で、日本には雄株しか入っていないため結実しないとしているのが通説でした。



じゃ、どうやって増やすかというと、金木犀は 挿し木で簡単に増やせるのだそうだ。
で、花の綺麗な 雄株ばかりが流通しているので、果実は見られない・・・と。



しかし、最近の見解では、中国から渡ってきたのではなく、
日本でウスギモクセイから見いだされ、
栽培化されたと考えられている。(朝日百科植物の世界)



上記のように、キンモクセイが ウスギモクセイの雄株から選抜された品種であることが明瞭になれば、果実がみられない理由が極めて簡潔に説明できることになる。



図鑑とかネットの情報を鵜飲みにしていると、
つじつまの合わない説明をいつまでたっても修正できないから、気を付けよう(→自分)