アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アスクレピアス(トウワタ) - デンパーク(愛知・安城)

2018-10-12 17:32:09 | みんなの花図鑑

タイトル名を「アスクレピアス(トウワタ)」と
アスクレピアス を先に もってきたが、
勝手を言えば、逆にしたい(´v_v`)
私的には、この花は「トウワタ(唐綿)」なのだ。



豊田市の鞍ヶ池植物園の温室内で最初に見た花。
デンパークでは 野外に植えてある。



花後に出来る果実が熟して弾けると、中から綿毛の付いた種が顔を覗かせる。
この綿毛から「トウワタ(唐綿)」の和名がついたのだ。
なんと覚えやすい名前ではないか )^o^(



それに対し、「アスクレピアス」の名の由来は諸説あるが、
ギリシャ神話に登場する医学の神アスクレーピオス
もしくは紀元前ローマの医師アスクレピアデスから
来ているとされている。
これは一部の種が薬に用いられたからのようだ。
アスクレピアス は学名Asclepias でもあるが、
科は ガガイモ(キョウチクトウ)科 となっている。
品種名は 'シルキー・ゴールド' と書いてあった。
トウワタの代表種に 'クラサヴィカ (curassavica)' があるが、
素人の私には 区別がつかない(くらいよく似ている)。



この写真で 下の広い赤色の部分が 花冠 で、
ピントの合ってる 黄色い(オレンジ色)部分が 副花冠 です。
中心に ずい柱 と呼ばれる めしべと おしべが合体した部分があります。

イトススキ - デンパーク(愛知・安城)

2018-10-12 17:08:34 | みんなの花図鑑

デンパークのグラス・ウォークにある イトススキ。
ススキの園芸品種で、ススキよりさらに狭葉。



で、イネ科に対する最近の関心は 雄しべと雌しべ (´∀`)
穂を拡大してまず、目につくのが 白いブラシのような めしべ。



ススキの おしべは 同じようなブラシ型だが、色が赤紫で、
ここがちがう。イトススキは めしべが 白いブラシなのだ。
黄色とくすんだ褐色の 丸まった豆の鞘みたいなのが、
おしべ。



おしべは 黄色から (花粉を放出すると 枯れて?)
褐色に変化するのだと思う。



ブラシ状の めしべ のほうは 小穂(イネでいうと籾(もみ)の部分)にしっかり根付いているが、
おしべのほうは 細い糸にぶら下がっているだけ。
少しの風が吹いただけでも、びよーんと靡(なび)く。
そうでないと 風に吹かれて 穴から花粉を放出できないからだ。


シマスズメノヒエ - 於大公園(愛知県東浦町)

2018-10-12 15:02:24 | みんなの花図鑑

於大公園で見つけた スズメノヒエ。
アメリカスズメノヒエみたいに 穂が Vサインしていません。
草丈も小さいので、ついに スズメノヒエ に出会えた!
と、思ったのですが・・・



スズメノヒエ(在来種)と シマスズメノヒエ(外来種) は
よく似ているけれど、葯の色が違うとあります。



ブラシ状のシベが出ていますが、これは めしべ です。
白い細いひもに 濃い紫色の2枚貝みたいなのがぶら下がってますが、
これが おしべ(の花粉を入れた 葯) です。



雄しべの葯が 黄色なら 在来種の スズメノヒエ、
黒紫色してるのは シマスズメノヒエ(南米原産)なんですって。
残念(+o+)


タラヨウ - 於大公園(愛知県東浦町)

2018-10-12 12:59:34 | みんなの花図鑑

この赤い実を見て、よく似た木の実を挙げるとしたら
何を挙げられますか?



そうです、
モチノキの実にとてもよく似ていますね。
タラヨウは モチノキ科モチノキ属の木なんです。



タラヨウが有名なのは この赤い実ではなく、
葉が「葉書の木」「郵便局の木」と呼ばれるように
葉っぱの裏に 釘などで傷をつけると そこだけ
黒く変色して、紙がない時 ハガキとして
使うことができる(実際使われた)ことなんです。



その特性がインドで経文を書く時に使われた
多羅樹(ヤシ科)という木に似ており、
タラヨウ(多羅葉)の名前の由来といわれてます。



ハナミズキ - 於大公園(愛知県東浦町)

2018-10-12 09:16:55 | みんなの花図鑑

緯度の高い地方の方から見ると、
今ごろ? と思われるかもしれません。
紅葉は 緯度の高いほうから、順に降りてきますから。



9月24日 黒部ダムに行ったときは 紅葉はまだでしたが、
10月3日のテレビのニュースで キレイに紅葉した黒部渓谷、やってました。
1週間 遅い方が良かったですね (◞‸◟)



おいしそうな実ですけど、
ヤマボウシみたいに食べられません。



センニンソウ - 於大公園(愛知県東浦町)

2018-10-12 09:02:52 | みんなの花図鑑

何度も同じ公園に通っていると、
植物の場所が分かってきて、
花と、そのあとの果実が比較できてまた面白い。



センニンソウは 白い花(白いのは 花弁でなく萼片です)が
一斉に咲いて雪が積もったような情景が楽しいのだが、
花後の センニンソウの髭も また おつなものです。



雌しべ(果実)は開平し、花柱から白いヒゲが伸びています。



白いヒゲは曲がりながら伸び、果実は徐々に扁平に。
この後、果実は徐々に熟して 褐色になり、
髭も開いて 綿毛 になっていきます。
また、そのころ 訪問しましょう (´∀`)