これはイチビという雑草の若い果実です。
インド原産の植物で、葉から繊維を取るために、平安時代中国経由で渡来していたといわれています。
アオイ科の植物で、こんな花を咲かせます。(2019-9月撮影)
gooブログの前身「みんなの花図鑑」では 「イチビ」はNGワードでした (ToT) 。
しかたがないから、別名の「キリアサ」を使ったものです。
学名を Abutilon avicennae といいます。
アオイ科イチビ属は Abutilon(アブチロン)だったのです。
アオイ科のアブチロン(イチビ属)といえば、こんなアブチロンもあります。
花の名前: アブチロン・ヒブリドゥム
撮影日: 2017/01/04
撮影場所: 豊田市 鞍ヶ池植物園
ところで、「イチビ」の名前の由来は何でしょう?
これは アオイ科の花全般に言えることなのですが、花はおおむね一日花で夕方にはしぼんでしまいます。
その一日花から「1日=いちび」になったらしいという説があります。
果実は半球形で、11~16の分果が環状に並んでおり、熟すると縦に裂ける。(wiki「イチビ」)
腎臓型の種子は茶色で、毛が密生する。種の皮は硬いため20年近くにわたって発芽能力を保持する。(同上)
(1月の果実)
「そのため、一度地面に落ちると何十年にも亘って発芽し続ける(シードバンク)。」(同上)