木の実クイズ(上) の 解答篇 です。
問題篇は こちら。
A.1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/45/bcfdeeecefb9404b77df68f9d961814a.jpg)
正解は クリ でした。
ちなみに、上の画像は クリの花で、ぷんぷんにおいを出してよく目立つのが 雄花の花穂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/1e/3fdac1bec7e30d97e723efafdf4b733c.jpg)
そして、雄花がひとしきり活動し終わるころ、新しい枝に 雄花とその付け根に雌花が咲きます。(5月28日)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c5/465373e0afa18eb7493ed354a14c3912.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/e6/9a36759cab0fd3150551652cb810b21b.jpg)
A.2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/05/a06e044de0d930e9ead8493eb192590b.jpg)
正解は 縄文時代から食べられていたと言われている、ムクロジ科の・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/cb/afdab07e1122bd9850a6b5fbcffd6bdb.jpg)
トチノキ でした。
クリと似ていて、煮たり焼いたりすれば美味しく食べられそうですが、残念ながら、アクが強すぎてそのままでは食べられません。
栃の実は 手間暇をかけてあく抜きを行い、もち米と一緒についてできる「とち餅」が今では有名です。
参考までに、以下は安城デンパークにある ベニバナトチノキ の実です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d1/04b27c28518e17f140c0df2daf8bc525.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/d4/3a29bfdee605acc2195c8de2cbbaca54.jpg)
実のほうは ふつうのトチノキとなんら変わらないように見えますね
A.3
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/50/746b11d21b2f50c2639a3f3e50518eb5.jpg)
正解は エゴノキ科の エゴノキ でした。
名前は この実を食べると「エグかった!」からというのが通説。
学名が何と Styrax japonica
命名者は シーボルト。
学名どおり、日本全国(北海道~九州・沖縄まで)の雑木林に分布しますが、実は 朝鮮半島、中国にも分布してます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/39/ac3da5a6a8ff99d95388b9d25cdcbf4f.jpg)
なお、エゴノキにできる虫こぶは、 エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの2種類あるそうです。
A.4
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a5/910517c7c999e2855bd6e2e1502824a5.jpg)
エゴノキによく似た果実をつけるこの木は・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/72/2a4fe85b57ad2d3c2eb4707209cbb12b.jpg)
エゴノキ科の ハクウンボク。
ハクウンボクも 分布は 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国。
学名は Styrax obassia。シーボルトによる命名。
なお、種小名の obassia は 日本語の 「オオバジシャ」から とったものです。
(邪推ですが )シーボルトは エゴノキの学名に japonica を使ったので、適当な名前がなく困っていたところ、この木を チシャノキ(エゴノキのこと)の葉より大きいという意味で「オオバジシャ」と呼ばれているのを聞き、種小名に借用したとか (´∀`)
樹高は6~15m
A.5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/0a/789045b84821e9c8b0a9951e5be6c000.jpg)
前半の6問のうちでは 一番の難問だったでしょうか(´∀`)
答えは バラ科の ウワミズザクラ でした ☆☆☆
花を見ると 白いブラシのような、リョウブの花のような… とてもサクラの仲間とは思えませんが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/c9/16e7b553175678446d4b95af9d9b63ad.jpg)
「黒く熟した実は、結構美味しい。果実酒は、梅酒のように健康ドリンクとして昔から利用されている。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
今回気が付いたんですけど、於大公園(東浦町)には ウワミズザクラは 2本ありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/2e/a68e017c4b8570270749ad5bcc4df9e0.jpg)
一昨年の 6月21日に撮った まだ青い果実です。
名前の由来ですけど、「古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。」(同上)
へ~~、ホントかしらん?ですよね
なので、よく「ウワズミザクラ」と覚えている方がいらっしゃいますが、〇 ではないけれど、△くらいあげたいです(^^)/
〔よこ道〕占いというと Wishbone Ash というロックグループを思い出します。面白い名前なので当時調べたのですが・・・
ウィッシュボーンというのは水源を探すときなどに使うY字型の骨のことだったんです。
その後、調査会社に就職して、同僚が、カイロの街の水道管調査に実際に wishbone を使ったと聞いて、カルチャーショックを受けたことがありました。
A.6
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/cc/150f0c480fe42619bf0ebb04a36899f7.jpg)
答えは スギ科の ラクウショウ(落羽松)でした。
於大公園(東浦町)には よく似たメタセコイアと一緒に植わっています。
こうやって 並べて樹形を比較すれば、一目瞭然。
先がとがってスマートなほうが メタセコイア、右の やや雑然としたほうが ラクウショウです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/39/2484d4ebb5c4de3c78917134cef82bc6.jpg)
葉を見ても区別できます。
metasequoiaは対生、ラクウショウは 互生。やっぱり metasequoiaのほうが整然としてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/88/3752a5fd802a23e60197de240fbae8e2.jpg)
表皮の模様も独特です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/1c/0e161b2334979707a6fa48f4c5205752.jpg)
北米原産で、湿地や沼地に生育するので別名「ヌマスギ」とも呼ばれます。
タケノコのように出ているのは 「呼吸根」と呼ばれる根です。
どうでしたか?
ウワミズザクラがちょっと難しかったですかね ( ^)o(^ )
問題篇は こちら。
A.1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/45/bcfdeeecefb9404b77df68f9d961814a.jpg)
正解は クリ でした。
ちなみに、上の画像は クリの花で、ぷんぷんにおいを出してよく目立つのが 雄花の花穂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/1e/3fdac1bec7e30d97e723efafdf4b733c.jpg)
そして、雄花がひとしきり活動し終わるころ、新しい枝に 雄花とその付け根に雌花が咲きます。(5月28日)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c5/465373e0afa18eb7493ed354a14c3912.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/e6/9a36759cab0fd3150551652cb810b21b.jpg)
A.2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/05/a06e044de0d930e9ead8493eb192590b.jpg)
正解は 縄文時代から食べられていたと言われている、ムクロジ科の・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/cb/afdab07e1122bd9850a6b5fbcffd6bdb.jpg)
トチノキ でした。
クリと似ていて、煮たり焼いたりすれば美味しく食べられそうですが、残念ながら、アクが強すぎてそのままでは食べられません。
栃の実は 手間暇をかけてあく抜きを行い、もち米と一緒についてできる「とち餅」が今では有名です。
参考までに、以下は安城デンパークにある ベニバナトチノキ の実です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d1/04b27c28518e17f140c0df2daf8bc525.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/d4/3a29bfdee605acc2195c8de2cbbaca54.jpg)
実のほうは ふつうのトチノキとなんら変わらないように見えますね
A.3
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/50/746b11d21b2f50c2639a3f3e50518eb5.jpg)
正解は エゴノキ科の エゴノキ でした。
名前は この実を食べると「エグかった!」からというのが通説。
学名が何と Styrax japonica
命名者は シーボルト。
学名どおり、日本全国(北海道~九州・沖縄まで)の雑木林に分布しますが、実は 朝鮮半島、中国にも分布してます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/39/ac3da5a6a8ff99d95388b9d25cdcbf4f.jpg)
なお、エゴノキにできる虫こぶは、 エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの2種類あるそうです。
A.4
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a5/910517c7c999e2855bd6e2e1502824a5.jpg)
エゴノキによく似た果実をつけるこの木は・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/72/2a4fe85b57ad2d3c2eb4707209cbb12b.jpg)
エゴノキ科の ハクウンボク。
ハクウンボクも 分布は 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国。
学名は Styrax obassia。シーボルトによる命名。
なお、種小名の obassia は 日本語の 「オオバジシャ」から とったものです。
(邪推ですが )シーボルトは エゴノキの学名に japonica を使ったので、適当な名前がなく困っていたところ、この木を チシャノキ(エゴノキのこと)の葉より大きいという意味で「オオバジシャ」と呼ばれているのを聞き、種小名に借用したとか (´∀`)
樹高は6~15m
A.5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/0a/789045b84821e9c8b0a9951e5be6c000.jpg)
前半の6問のうちでは 一番の難問だったでしょうか(´∀`)
答えは バラ科の ウワミズザクラ でした ☆☆☆
花を見ると 白いブラシのような、リョウブの花のような… とてもサクラの仲間とは思えませんが・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/c9/16e7b553175678446d4b95af9d9b63ad.jpg)
「黒く熟した実は、結構美味しい。果実酒は、梅酒のように健康ドリンクとして昔から利用されている。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
今回気が付いたんですけど、於大公園(東浦町)には ウワミズザクラは 2本ありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/2e/a68e017c4b8570270749ad5bcc4df9e0.jpg)
一昨年の 6月21日に撮った まだ青い果実です。
名前の由来ですけど、「古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。」(同上)
へ~~、ホントかしらん?ですよね
なので、よく「ウワズミザクラ」と覚えている方がいらっしゃいますが、〇 ではないけれど、△くらいあげたいです(^^)/
〔よこ道〕占いというと Wishbone Ash というロックグループを思い出します。面白い名前なので当時調べたのですが・・・
ウィッシュボーンというのは水源を探すときなどに使うY字型の骨のことだったんです。
その後、調査会社に就職して、同僚が、カイロの街の水道管調査に実際に wishbone を使ったと聞いて、カルチャーショックを受けたことがありました。
A.6
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/cc/150f0c480fe42619bf0ebb04a36899f7.jpg)
答えは スギ科の ラクウショウ(落羽松)でした。
於大公園(東浦町)には よく似たメタセコイアと一緒に植わっています。
こうやって 並べて樹形を比較すれば、一目瞭然。
先がとがってスマートなほうが メタセコイア、右の やや雑然としたほうが ラクウショウです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/39/2484d4ebb5c4de3c78917134cef82bc6.jpg)
葉を見ても区別できます。
metasequoiaは対生、ラクウショウは 互生。やっぱり metasequoiaのほうが整然としてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/88/3752a5fd802a23e60197de240fbae8e2.jpg)
表皮の模様も独特です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/1c/0e161b2334979707a6fa48f4c5205752.jpg)
北米原産で、湿地や沼地に生育するので別名「ヌマスギ」とも呼ばれます。
タケノコのように出ているのは 「呼吸根」と呼ばれる根です。
どうでしたか?
ウワミズザクラがちょっと難しかったですかね ( ^)o(^ )