木の実クイズ(上) の 解答篇 です。
問題篇は こちら。
A.1

正解は クリ でした。
ちなみに、上の画像は クリの花で、ぷんぷんにおいを出してよく目立つのが 雄花の花穂です。

そして、雄花がひとしきり活動し終わるころ、新しい枝に 雄花とその付け根に雌花が咲きます。(5月28日)


A.2

正解は 縄文時代から食べられていたと言われている、ムクロジ科の・・・

トチノキ でした。
クリと似ていて、煮たり焼いたりすれば美味しく食べられそうですが、残念ながら、アクが強すぎてそのままでは食べられません。
栃の実は 手間暇をかけてあく抜きを行い、もち米と一緒についてできる「とち餅」が今では有名です。
参考までに、以下は安城デンパークにある ベニバナトチノキ の実です。


実のほうは ふつうのトチノキとなんら変わらないように見えますね
A.3

正解は エゴノキ科の エゴノキ でした。
名前は この実を食べると「エグかった!」からというのが通説。
学名が何と Styrax japonica
命名者は シーボルト。
学名どおり、日本全国(北海道~九州・沖縄まで)の雑木林に分布しますが、実は 朝鮮半島、中国にも分布してます。

なお、エゴノキにできる虫こぶは、 エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの2種類あるそうです。
A.4

エゴノキによく似た果実をつけるこの木は・・・

エゴノキ科の ハクウンボク。
ハクウンボクも 分布は 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国。
学名は Styrax obassia。シーボルトによる命名。
なお、種小名の obassia は 日本語の 「オオバジシャ」から とったものです。
(邪推ですが )シーボルトは エゴノキの学名に japonica を使ったので、適当な名前がなく困っていたところ、この木を チシャノキ(エゴノキのこと)の葉より大きいという意味で「オオバジシャ」と呼ばれているのを聞き、種小名に借用したとか (´∀`)
樹高は6~15m
A.5

前半の6問のうちでは 一番の難問だったでしょうか(´∀`)
答えは バラ科の ウワミズザクラ でした ☆☆☆
花を見ると 白いブラシのような、リョウブの花のような… とてもサクラの仲間とは思えませんが・・・。

「黒く熟した実は、結構美味しい。果実酒は、梅酒のように健康ドリンクとして昔から利用されている。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
今回気が付いたんですけど、於大公園(東浦町)には ウワミズザクラは 2本ありました。

一昨年の 6月21日に撮った まだ青い果実です。
名前の由来ですけど、「古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。」(同上)
へ~~、ホントかしらん?ですよね
なので、よく「ウワズミザクラ」と覚えている方がいらっしゃいますが、〇 ではないけれど、△くらいあげたいです(^^)/
〔よこ道〕占いというと Wishbone Ash というロックグループを思い出します。面白い名前なので当時調べたのですが・・・
ウィッシュボーンというのは水源を探すときなどに使うY字型の骨のことだったんです。
その後、調査会社に就職して、同僚が、カイロの街の水道管調査に実際に wishbone を使ったと聞いて、カルチャーショックを受けたことがありました。
A.6

答えは スギ科の ラクウショウ(落羽松)でした。
於大公園(東浦町)には よく似たメタセコイアと一緒に植わっています。
こうやって 並べて樹形を比較すれば、一目瞭然。
先がとがってスマートなほうが メタセコイア、右の やや雑然としたほうが ラクウショウです。

葉を見ても区別できます。
metasequoiaは対生、ラクウショウは 互生。やっぱり metasequoiaのほうが整然としてます。

表皮の模様も独特です。

北米原産で、湿地や沼地に生育するので別名「ヌマスギ」とも呼ばれます。
タケノコのように出ているのは 「呼吸根」と呼ばれる根です。
どうでしたか?
ウワミズザクラがちょっと難しかったですかね ( ^)o(^ )
問題篇は こちら。
A.1

正解は クリ でした。
ちなみに、上の画像は クリの花で、ぷんぷんにおいを出してよく目立つのが 雄花の花穂です。

そして、雄花がひとしきり活動し終わるころ、新しい枝に 雄花とその付け根に雌花が咲きます。(5月28日)


A.2

正解は 縄文時代から食べられていたと言われている、ムクロジ科の・・・

トチノキ でした。
クリと似ていて、煮たり焼いたりすれば美味しく食べられそうですが、残念ながら、アクが強すぎてそのままでは食べられません。
栃の実は 手間暇をかけてあく抜きを行い、もち米と一緒についてできる「とち餅」が今では有名です。
参考までに、以下は安城デンパークにある ベニバナトチノキ の実です。


実のほうは ふつうのトチノキとなんら変わらないように見えますね
A.3

正解は エゴノキ科の エゴノキ でした。
名前は この実を食べると「エグかった!」からというのが通説。
学名が何と Styrax japonica
命名者は シーボルト。
学名どおり、日本全国(北海道~九州・沖縄まで)の雑木林に分布しますが、実は 朝鮮半島、中国にも分布してます。

なお、エゴノキにできる虫こぶは、 エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの2種類あるそうです。
A.4

エゴノキによく似た果実をつけるこの木は・・・

エゴノキ科の ハクウンボク。
ハクウンボクも 分布は 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国。
学名は Styrax obassia。シーボルトによる命名。
なお、種小名の obassia は 日本語の 「オオバジシャ」から とったものです。
(邪推ですが )シーボルトは エゴノキの学名に japonica を使ったので、適当な名前がなく困っていたところ、この木を チシャノキ(エゴノキのこと)の葉より大きいという意味で「オオバジシャ」と呼ばれているのを聞き、種小名に借用したとか (´∀`)
樹高は6~15m
A.5

前半の6問のうちでは 一番の難問だったでしょうか(´∀`)
答えは バラ科の ウワミズザクラ でした ☆☆☆
花を見ると 白いブラシのような、リョウブの花のような… とてもサクラの仲間とは思えませんが・・・。

「黒く熟した実は、結構美味しい。果実酒は、梅酒のように健康ドリンクとして昔から利用されている。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
今回気が付いたんですけど、於大公園(東浦町)には ウワミズザクラは 2本ありました。

一昨年の 6月21日に撮った まだ青い果実です。
名前の由来ですけど、「古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。」(同上)
へ~~、ホントかしらん?ですよね
なので、よく「ウワズミザクラ」と覚えている方がいらっしゃいますが、〇 ではないけれど、△くらいあげたいです(^^)/
〔よこ道〕占いというと Wishbone Ash というロックグループを思い出します。面白い名前なので当時調べたのですが・・・
ウィッシュボーンというのは水源を探すときなどに使うY字型の骨のことだったんです。
その後、調査会社に就職して、同僚が、カイロの街の水道管調査に実際に wishbone を使ったと聞いて、カルチャーショックを受けたことがありました。
A.6

答えは スギ科の ラクウショウ(落羽松)でした。
於大公園(東浦町)には よく似たメタセコイアと一緒に植わっています。
こうやって 並べて樹形を比較すれば、一目瞭然。
先がとがってスマートなほうが メタセコイア、右の やや雑然としたほうが ラクウショウです。

葉を見ても区別できます。
metasequoiaは対生、ラクウショウは 互生。やっぱり metasequoiaのほうが整然としてます。

表皮の模様も独特です。

北米原産で、湿地や沼地に生育するので別名「ヌマスギ」とも呼ばれます。
タケノコのように出ているのは 「呼吸根」と呼ばれる根です。
どうでしたか?
ウワミズザクラがちょっと難しかったですかね ( ^)o(^ )