アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アカメガシワ - 雌株の雌花

2021-07-29 20:07:02 | みんなの花図鑑

トウダイグサ科のアカメガシワです。
アカメガシワは 雌雄異株で、この花は 雌株の雌花です。




赤い部分が雌しべの柱頭なのですが、オニグルミの柱頭などと同じで、とてもキレイで目を引きます。




紅い柱頭の下には 将来果実になる子房部分があるのですが、今は目立ちません。




同じ株の雌花ですが、受粉すると、柱頭が色あせ、下の子房が丸く膨らんできます。




これは別のところで撮った 雌花ですが、先の雌花とはだいぶ趣きが違います。
柱頭は赤いのですが、それほど赤くなく、子房は緑一色です。子房の表面にある毛が少ないです。




以下、 少しトリミングしてみましたので、とくとご覧ください。




 


メハジキ - シソ科

2021-07-29 09:18:29 | みんなの花図鑑

これは メハジキ の花ですが、ここだけ拡大すると、メハジキというより、シソ科の花(唇形花)ということのほうが 目立ってきます。
シソ科のメハジキは 2唇形の花弁をもちます。 上唇のまえに雄しべが4本出ています。




メハジキの名は「子供達がこの茎を切ってまぶたに挟んで目を開く遊びに使った事からきている」と... ネット上のどの記事にもありますが、 私自身はそんなことして遊んだ記憶もないし、 第一、 このごわごわした四角い茎を切って目に挟むなんてこと、どうしたらできるのか イメージが湧きません。




そう考えるのは私だけではないようで、 山渓名前図鑑(野草の名前)では「メハジキの茎には弾力が無く、上下まぶたのつっかい棒にはなるものの、飛ばすことができない。」と疑問を呈しているそうです(ビオ・荒川さいたま「メハジキ」より)。




さて、きょうは、果実の観察。




この刺々しい萼筒のなかに、果実が入っています。




果実は4分果なんですが、ほとんど黒一色に成熟してて仕切りがよくわかりません。




「メハジキの全草を乾燥した生薬を、ヤクモソウ(益母草)といいます。 「母の益になる薬草」という意味があり、中国では古くから婦人薬として利用されてきたもので、益母草は中国生まれの漢名です。」(マルシェ青空「メハジキ(ヤクモソウ)の種」)