県道路公社は、大津市と守山市を結ぶ琵琶湖大橋(1・4キロ)の有料期間を2047年1月まで延ばすことを決めた。34年10月から無料化するとしていたが、橋の耐震化や接続道路の4車線化の事業費が資材価格や人件費の高騰で約40億円膨らむためで、県は、開会中の県議会に通行料金の徴収期間延長などに同意を求める議案を提出する。
琵琶湖大橋は1964年に開通。2016~29年の予定で耐震化などの工事を行っている。事業費は通行料金で賄うことになっており、当初は144億円を見込んでいたが、物価高などの影響で184億円まで膨らむ見通しになり、徴収期間を延長して対応することにした。
通行料金は普通車で150円(ETCは120円)。23年度は延べ約1332万台が利用し、料金収入は約14億7500万円だった。