ウイルスはプログラムの形で忍び込むので、動けなくしてしまえばよい、それには msconfig を使って、ウイルスが最初にスタートしないように「あなたはだめよ」と言っておけばよい、という話をHさんから教えていただきました。
そこに登場した msconfig は、拙稿でも、
「大荷物を持たせれば遅くなる」(2013/05/28)で、またその前には
「使わない道具」 (2012/10/31) でも触れていますが、
そういう名前の仕掛けがあるというだけで、何ものであるかをまだ確かめていませんでした。
こういうのは、名前を覚えておいて、使えればそれだけでもよいのですが、人の名前を覚えるにも何か言葉を交わしておいたほうがよいのと同様に、プログラムの名前も、どんなものかをさらっと知っておけば忘れないだろうと、おさらいをしておくことにします。
msconfig は、Microsoft System Configuration Utility の略称ではありません。
長い名前を縮めたとき「略称」と呼ばれますが、プログラム名の場合は、短いほうが本名です。
つまり msconfig は、Microsoft の System Configuration Utility の働きをするプログラムなのです。
日本語は、名詞をだいじにする言葉なので、短い名前すなわち略称という考えが先に立ちますが、あちらの言葉は動詞重視なので「働き」に目をつけないとわかりにくいようです。
Configuration は配置とか構成、Utility は役立つものぐらいに思っておけばわかりやすそうです。
言ってみれば「仕切り屋」ですね。
ここで、ついうっかりしそうなことに、また一つ気付きました。
msconfig は「MSコンフィグ」と読むので、Configuration を「コンフィグレーション」と覚えてしまいそうですが、よく見ると「コンフィギュレーション」です。
カナモジから英文字を想像すると、「u」を抜いた間違いをしでかしそうです。
何はともあれ、「ファイル名を指定して実行」ダイアログで msconfig と入力することで実行できるこのプログラムは、いろいろ役に立ちそうなので、名前だけは忘れないようにしたいものです。
しかし、この仕切り屋さん、なかなか律儀で、一度仕事をお願いすると、次に呼び出すときは ms と二文字ぐらい入れれば「お呼びでしょうか」と窓に顔を出してくれます。
ときどきは何か用を言いつけるとよさそうです。