路地裏の第四の扉は TIFF です。
TIFF Tagged Image File Format は、マイクロソフトと、後にアドビシステムズに合併した Aldus が開発した画像データフォーマットです。読み方は「ティフ」です。
タグと呼ばれるデータ用の名札のような記号を使って、さまざまな形式の画像を柔軟に表現することができます。
画像データを、解像度、色数、記録方式の異なるいろいろな形式で一つのファイルにまとめて格納できるので、アプリケーションソフトに依存しない融通のききやすい画像フォーマットとされています。
データを読み取りやすい書式にしておけばどこにでも使える、万能手帳のような感じでしょうか。
まあ、たとえはピタッと同じにならないからたとえなので、よくわかっていらっしゃる方には違うところが気になってあたり前です。こう言えばどうかという巧いたとえがコメントで載ると嬉しいのですが。
2値で表せる白黒、グレースケールはもとより、さまざまなカラー形式に対応していて、あまりにも自由度の高い表現が可能なので、完全な互換性を保つことがかえって難しくなってしまうこともあるようです。
完全な自由は別の不自由を呼ぶということなのでしょう。
TIFF にはこういう利点があります。
1.多くの編集用ソフトが TIFFフォーマットに対応している。
2.途中で JPEG圧縮を使わなければ、保存を繰り返しても画質が劣化しない。
3.色の制約が非常に少ない。
この利点を生かして、画像を編集する中間段階で、画像処理の便利屋さんのように使うとよさそうです。