さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

「おかあさん、ありがとう」を伝えるプロジェクト

2016年04月23日 09時42分17秒 | Web log
ゴールデンウィークに入る前に、母の日に関連付けて何かしたいと
思っていたので、お母さんにありがとうの気持ちを伝えるクラスを始めました。

予定は3回。

幼稚園のクラスは 50音の導入にあわせて「 おかあさん、ありがとう 」
が書ける様になること。そして可愛いイラストに色を塗って母の日にプレゼント
するカードをつくる。

1、2年生のクラスは、おかあさんを表現する形容詞をどれだけ考えられるか?
書き出して、それを元に詩をつくってプレゼントする。

3、4年生と5、6年生のクラスは、おかあさんへの手紙を書いてみるという
ことでスタートしました。


まず、幼稚園のクラス。

いつも通り、絵本の読み聞かせと手遊びをやってから 本題へ進んでいきますが
幼稚園のクラスは、みんなおうちで練習していることと、文字を書くことに
興味もあるステージにいるようで、なぞり書きからスタートして、みんなパッパっと
書き終わる。

全く問題なし。

1、2年生のクラスは、プリントを渡してどれくらいお母さんに関する形容詞を
書き出せるか?をやってみた。

「やさしい」からはじまって「きれい」とか「おもしろい」とか「こわい」とか
やわらかい」などの形容詞があがってくる。

ちょっとした変化球で「くさい」とか。
お化粧くさいとか香水くさいとかそういうことなんだと思いますけど。

それから「うるさい」「面倒くさい」とか、「しつこい」とか...
わたしも子どもたちにしつこいとか、うるさいとか言われるので
そういったものも想定内ですね。

子供は正直ですから、いいことも悪いことも何でも思ったことを
素直に表現してくれるので非常に興味深いです。

そして、言ったことが全てでもない。

心の襞は深くて、やはり他人には分かり得ない領域も多いだろうし
言葉で言い尽くせない部分も多いとも思う。

個人的にいいなぁ....と思ったのは「パパのことが大好き」と
いう表現。

プリントに書いてもらった形容詞をホワイトボードに書き出して、ひとりひとりに
発表してもらっていたら、ひとりの生徒が「これからおかあさんについて
発表しまーす」と言い出して、独壇場と化す。

わたしが最初からさせなければよかったのでしょうけれど。

そして、おかあさんのことを言い出すにつれてだんだん興奮しだして....

意外な側面を発見。いやぁ、想定外の子供の反応が面白いですね。


そしてみんなが書いてくれたものをわたしなりにまとめて

ちょっと装飾して、おかあさんという詩をつくってみました。

なかなかいいものができたかなぁと思います。


3年生以上になると、これまたなかなか一筋縄ではいきません。

「おかあさんに感謝していることを書いてみましょう」といって、
具体的に表現できる子は数人。

「おかあさん、ありがとう.....」で、終わってそれ以上なかなかかけない子が多く、
まぁ、手紙というのは本来プライベートなものですから、私が見ることになる
「手紙」なんて、「手紙」ではないわけだろうし....

色んな意味で難しい課題だったかな?と思って、1/2年生で使ったプリントをつかって
形容詞を書き出させ、いっしょに詩をつくるチームをつくって作業する
グループを設けました。どんな形容詞がでてくるのでしょう?

1/2年生はわたしが詩をつくって、プリントアウトしたものを貼らせるだけ
にしましたが、3/4年生の詩をつくるチームは、わたしが作ったものを「自分で写して書く」
くらいまで発展させたいと思っていますが、どうなることやら。

5/6年生は....難しいお年頃。

問題なくかける子、書けるけど書きたくない子、書きたいけど日本語が
得意でない子などなど、いろんなパターンがあります。

プライベートな問題もあるでしょうから、無理強いせず、それぞれに対応していく。

そしてとりあえず出来た子が暇をもて遊ばさないようにと習字のステーションを
設けたり。

Youtube でみせたい母の日にまつわる感動の動画クリップもあったんですけど..

右往左往しているうちに時間が過ぎてしまいました。

まだまだ修行が足りませんね。

署名

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