さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

親の本音、子供の本音

2015年03月21日 21時51分27秒 | Web log
先日、ベンジャミンに雷を落としました。

倫理的な問題というよりも、彼の物事に対する態度にかかわる問題。
誰に被害を加えたというわけでもないけど、真摯さが感じられなかったので。
3週間、毎日確認し、お願いしたことをしてくれるかどうか様子をみましたけど、
まったく私の期待に応えてくれなかった。

興味がないと「わからない」とか「忘れた」と言って誤魔化す態度に
堪忍袋の緒が切れました。

かなりしつこく叱りました。きっと伝わるはず、と思って
真剣に叱りました。

そしたら隣の部屋にいたジョナサンがやってきて

「ママ、そんなに叱っても、ベンジャミンに伝わらないと思うよ。」

「今、ベンジャミンが思っていることは...泣きたい、ここから逃げ出したい、
言い返したい、何かを蹴飛ばしたいとか、そんな程度で、ママの言っていること
なんて気持ち半分でしか聞いていないよ。
もうちょっと落ち着いて言い聞かせないと。学校の先生だって、そこまでしないよ」

ジョナサンの介入でふと冷静になった私。

ジョナサン「ベンジャミンはまだ小さいんだよ。まだ分からないんだよ。
僕と同じ年齢の男の子だって、ベンジャミンみたいなのいっぱいいるよ。
High school student だってそうなんだから、ましてやベンジャミンは
まだ4年生だよ。」

私「確かにそうかもしれないけれど、私は親として責任がある。分からないから
言わなくてもいいということには、ならない。分からなくても言い続けなくちゃ
いつまで経っても学ばないし。今、分からなくても、いつか分かるときが来ると
信じて、言わなくちゃいけないこともあるのよ。

それにね、生きていくってそんなに生易しいものじゃない。やりたくなくても、
やらなくちゃいけないことなんて沢山あるし。

いくつになっても親が助けてくれる、援助してくれるなんて思っていたら、大間違い。

自分の足でしっかりと立って、自分で稼いで、自分の力で生きていかなくちゃいけないの。

いつまでも親に頼っていちゃだめなのよ。

それを理解して、しっかりとやるべきことをやる習慣を身につけないと。」

ジョナサン「でもさ、やっぱり落ち着いてじっくり言い聞かせないと...」

私「ジョナサンと、ベンジャミンは性格がちがうからね。ジョナサンに
言わなくてよかったことでも、ベンジャミンには言わなくちゃいけなかったり、
その逆だってある。

わたしはベンジャミンにはちょっと厳しいくらいでちょうどいいと思っている。

今までちょっと甘やかしてきたし、2番めだからジョナサンの持っているもの、
遊んでいるものを自然に使えるようになるし、何でも簡単に入りやすい立場にいるから。

それに、ベンジャミンも4年生。High Schoolに行く前に、身につけて
おかなければいけない最低のことがある。残りの3年間でしっかり身に
つけないと後で苦労するのはベンジャミンだからね。」

ベンジャミンは隣で号泣。ジョナサンの介入で涙腺が崩壊したようです。

その後、ジョナサンが色々と話し出し

「Mumはいつも、ベンジャミンのことばっかりで僕のことを
構ってくれなかった。僕は寂しかった。」

「Dadは僕の気持ちを全然気にかけてくれなかった」

「隣の部屋でMumがベンジャミンに読み聞かせしているのが
聞こえてきてうらやましかった」

「Dadは怖がらせて僕をしつけようとするけれど、僕はそれが
大嫌いだ。」

「僕は大人が信じられないよ。」

思春期ならではだなぁと思いながら、そしてベンジャミンを甘やかして
ジョナサンにあまり構ってあげられていなかったなぁと思って
ジョナサンの気持ちに耳を傾けました。

ジョナサンはマイクと一緒にスポーツをやって、本当に貴重な「父&息子」
の時間をたくさん過ごしました。
だから、ジョナサンはベンジャミンに比べたら、マイクにたくさん
構ってもらったはずなのですが、本人は自分がもっていないものに
目を向けてしまうものなんですね。

それに父&子の時間を沢山もったからといって、母親との時間は
まったく別物なんだと思います。

あぁ、長い間、ジョナサンに悲しい思いをさせてしまったなぁと
思って反省しました。

二人に「構ってあげられなくてごめんね」「厳しく叱りすぎてごめんね」
というと

ジョナサン「ママは何も悪いことしていないよ。ただ僕が欲張りなだけさ」

ベンジャミン「僕が泣いてるとき、ハグしてくれると思った...
でも、ママは何も悪いことしていないよ。僕が悪いの。僕がママの
言ったことをきちんとしなかったから。僕が悪いの。」

と素直に謝ってくれました。

忘れられない貴重な時間となりました。

まず疑え

2015年03月20日 17時49分55秒 | Web log
昨日は地下鉄サリン事件から20年。

20年も経ったんですね...

その日、友人のOちゃんが当時わたしが住んでいたお泊りに来ていました。

朝起きて、テレビをつけたら物々しい臨時ニュースが流れていて
地下鉄で何かが起こり、レポーターが興奮しながら実況中継をし
様子を多くの人が病院に運ばれている様子が流れてきたことを
はっきりと覚えています。

衝撃的でした。

世界を震撼させたオウム真理教。

一部の信者はいまだに麻原被告を最高解脱者だと信奉し、オウム真理教は
名称を「アレフ」として麻原被告の教義を継承しつづけ、信者は増加
しているという話。

あれだけのことをしたという事実があるにもかかわらず、信じ続けられる
という心理が私は全く理解できない。

ま、あの事件から20年経っているわけですから、新たに入信した若い人は
何が起きたか恐らく分からないのかと思いますけど。

でも、考えてみればネオナチとか、ISISへ参加を表明して渡航する
若い人たちだっているわけだから、狂気的な集団だと分かっていても、
その教義に共感する人もいるんだろう。

本当に人の心は複雑で分からないことが多い。

私は絶対にそういったことに関わらないと思うけれど、でも誰が「絶対」
なんて言えるだろう。

まず、疑え。

自分自身のことだって、まず疑ってみる。

自分が正しいと思ってやっていることだって、本当に正しいのか?
って疑うくらいの客観性は少しは持っていたほうがいい。

サリン事件20年目にして、ふとそう思う。

我が家のガーデン

2015年03月20日 09時46分33秒 | Web log
とは言っても、借家に住んでいるのでオーナーのお庭を受け継いだという
感じなんですけど。

一年とちょっと前に引っ越してきたとき、お庭の手入れはきちんとしてください
と言われたので、あまりガーデニングが好きじゃない私も、庭いじりをするように
なって、ちょっと興味がでてきました。

オーナーが放置していった鉢植えがあったのですが、サボテン系なので
ほったらかしても結構生き延びるんですね。

もしかして枯れているのかも...完全に枯れるのも時間の問題かな?と思っていた
植物。しばらくほっといたのですが、枯れてそうにみえてもしかして命が残っている
かもと思った私。

地植えすることに。

肥料と保水効果のあるものを土に混ぜて、地植え完了。

どうなるかなぁと思っていたら、少しづつ新しい葉がでてきました。

毎朝、様子を確認して、お水をあげて..といってもサボテンなのであまり
多くの水は必要ないんでしょうけど、わたしの気休めに。

生き返る姿を見るのはうれしいもので、だんだん愛おしくなってきました。

この植物も栄養をもらってうれしいだろうけれど、わたしもうれしいです。

それにしてもたくましいですね。

ネットで名前を調べたら「 ピンウィール エオニウム 」だそうです。

あと二つ、気になっている鉢植えがあるのですが、それもだんだん元気に
なってきたので、少し待って地植えしたいと思います。

そして

今朝、庭のスギの木にハトが巣をつくっているのを発見...

自然にある生命の営みは私に静かな感動と喜びを与えてくれます。

そして、けなげに小枝を運び、巣作りに励む姿は崇高で美しい。

そう思います。

近所のJさん

2015年03月17日 09時45分32秒 | Web log
近所のJさんはひとり暮らしの86歳になるおじいさん。

昨日、ベンジャミンを学校に連れて行ったあと、Jさんを見かけたので
声をかけました。

「これから病院に行くんだ...いろいろ検査があって。実は先日、心臓発作で
倒れたんだよ」

とおっしゃったので、びっくりしました。

心臓疾患があるとは知っていましたが、発作で倒れたとは...

お一人のときではなく訪問介護士と映画を観にいった日に倒れたのが
不幸中の幸い。

そういうこともあって、精密検査を受けにいかなくちゃいけないそうで。

その時、音楽を聴くかい?と聞かれて、CDを借りました。

Jさんは、アイリッシュ系のイギリス人。リバプールにはアイルランドからの移民が
沢山おりますが、彼もそのひとり。そしてはるばるオーストラリアへ移住してきたのでした。

アイルランド人は人懐っこくて、音楽が大好きな人が多いですけれど、彼もその通り。
おしゃべりが好き、音楽が好き、ダンスが好き。とても陽気なおじいさんです。

そして、モイラ・フレーザーのCDをお借りました。

大切なものだと悪いので、すぐコピーして返そうと思っていましたが、できそうに
ないので、とりあえずお返しすることに。

そして今朝、Jさん宅に顔をだしました。

どうも検査結果は思わしくなく、網膜症の疑いがあると診断されたようです。
Jさんのお母さんが60歳で失明をしたということなので、自分も体質を
受け継いでしまったのだろうとのでした。

気になったので「糖尿病の持病があるんですか?」と聞いたら、糖尿病と診断されて
30年近くなるとのこと。

そして、腎臓にも問題があるらしく...立ち上がると血圧が急降下するとのこと。

網膜症も、恐らく心臓疾患も、腎臓&血圧の問題もすべて糖尿病とかかわっている
のでしょうね。

映画館で倒れたというのも、血圧の急降下が原因だろうと推測します。

一週間後に再度検査をうけなくちゃいけないそうですが、場合によっては
週3回の透析が必要になるかもしれないとのこと。そして、今服用している
心臓の薬の何かをストップしなくちゃならないかもしれないとのこと。

それがどういう根拠なのか分かりませんけど...

でも、Jさんは「 That is bad news .. 」と口にするのですが、彼の性格
なのでしょうか、相手を不安にさせない何かがあるんですね。

娘さんたちはご存知なんですか?と聞くと「あまりわずらわせたくないからね」
と言ってました。

でも、Jさんとお話しているときに、娘さんからお電話がきて、Nothing good
とおっしゃっていたので、伝えることはきちんと伝えているんだと思います。

これだけの話を聞くと「ひとりで本当に大丈夫なんだろうか」と思って
しまいますけど。

自己憐憫に陥るわけでもなく、ひとりでいることを嘆くでもなく、愚痴を
こぼすでもなく、いつも音楽の話をしてくれて....

数ヶ月前にお会いしたときはスピリチュアルな話しがメインで、
「 大丈夫かな? 亡くなった奥様が恋しいのかなぁ 」と思いましたけど。

自立した強い人なんだろうなぁと思います。

崇高な心 Meet The Richest Man - Visually Impaired Street Samosa Seller

2015年03月16日 08時08分09秒 | Web log
Meet The Richest Man - Visually Impaired Street Samosa Seller


インドの街頭でのお話です。

ひねくれた部分の私は「 これはやらせなんじゃないか 」と思う気持ちは否めませんが

感動の涙なしでは見れません。

もしかしたら、実際に起こったことの再現かもしれません。

それはさておき、もしこれが本当じゃないとしても...彼のように自分が得たものをさらに
必要な人に手放す勇気を持って生きていきたい..

彼は視覚障碍者のようですが、本当にこれが真実ならば、彼は心の目で世の中を見ているの
だろうと思います。

是非、観てみてください。

何気ない人の好意に支えられて

2015年03月15日 14時58分29秒 | Web log
さて来月は4月。4月はベンジャミンの誕生月。

誕生日パーティに向けて、招待状を送ったところです。

が、ひとり、とっても仲良しのお友達Hくんがパーティに
来れないと連絡がきました。

その子のお兄さんの誕生日パーティと重なってしまったようです。

すると、そのお母さんがベンジャミンをお泊りに誘ってくれました。

ベンジャミン、とってもうれしい様子。

ベンジャミンとHくんの友情のために一肌脱いでくれたHくんの
お母さんに心から感謝しました。

こういうことは、たとえ自分が望んでも簡単に得られるものではないし
ほんとうにありがたいなぁと思います。

わたしが体調を崩したときにベンジャミンを連れ出してくれた
Aくんのお父さん、ジョナサンを映画につれていってくれた
Rくんのお母さん。

周りの人に助けられて、本当にありがたいです。

人から頂いた恩や親切は絶対に忘れちゃいけない...しっかりと
心に刻みたいと思います。

Bくんの素行

2015年03月14日 11時07分02秒 | Web log
Bくんが学校から警告書をもらった...とジョナサンが私に話してきました。

Bくんがしたことは保健体育の授業で先生の話をきかず、おしゃべりを
していて先生が怒って、外に立たされたという話。話によるとこれで
2回目らしい。

で、学校から即、保護者に連絡が入り、一緒に帰宅したBくん
「 お父さんが怒っているから家に帰りたくない 」といって、
家にきました。

本人からどうして授業の妨害をしたのかとか、色々話を聞きました。
保健体育の授業の内容が思春期の体の変化についてだったので、
すごく居心地が悪かった。それに保健体育の先生が苦手だから...

と言いました。

ま、わからなくもないです。でも、大人であれ、友達であれ
人を小ばかにするような不遜な態度は私的にはNOです。

ので、「 悪いことだとわかってやったことなんだから、自業自得。
帰らないとだめだ 」と説得して、なんとか家に帰らせました。

しばらくして、またBくん、我が家に戻ってきました。

「お父さんから怒られた。罰として一ヶ月、ゲームも携帯電話も
コンピューターも全部禁止になった。」と言ってきました。

個人的にあまり効果のある罰とも思えません...

で、家にきて何をするんだろうと思ったら、家でゲームを始めました。

わたしとしては非常に納得がいきません。怒られているのに家にきて、
禁止されているゲームをするとは何事????

そして父親は表面的に罰を与えながらも、親の目の届かないところで
Bくんのしていることを放任しているとしか思えない。

わたしは筋が通らないことが大嫌いなので怒りがふつふつと。

でも、Bくんは私の子供ではないので、どこまで関与していいかわからない。
でも自分の家で起こっていることに納得できない。

で、その場でBくんがジョナサンを金曜日(昨日)映画に行く?と誘っていました。

それにも?????ときました。

わたしはジョナサンにOKを出しませんでした。

その後も何度も家を抜け出して家にきて、暇をつぶしていくのですが、
どうして親がそれを許すのか?が理解できず私のフラストレーションは
溜まる一方。

そして金曜日、Bくんは他の友達と映画にいくはずだったのにジョナサンと
一緒に帰ってきました。

するとBくんが「罰は撤回になった。お父さんに注意深く説明したら
分かってくれた。だからゲームしてもいいんだ。」と私に言ってきました。

私「 ..... 」

そして家に帰らず、まっすぐ我が家にきて時間をつぶしていきました。

とりあえず「お父さんにここにいることを連絡しなさい」と言って、
連絡させ様子をみることに。

ジョナサンは自分のやりたいゲームをし、ベンジャミンは友達の家に
遊びに行き、Bくんはただ座ってiPadをいじっています。

そしてしばらくして Xbox をし始め、7時半ごろ家に帰っていきました。

私的に納得のいかない時間を過ごしたあと

ジョナサン自身がどう思っているのかを聞いてみることに。

ジョナサンが言ったことは

「罰が撤回になったというのは、Bくんの嘘だと思う」
「家の中でBくんは孤立している」
「Bくんのお父さんが何を考えているのかよくわからないから、遊びに行っても
すごく居心地が悪い」
「Bくんのお母さんはBくんに情を寄せているけれど、働いてばかりだから
Bくんが感情的に満たされていない」
「Bくんのお母さんがマナーを教えようとしているけれど、Bくんがお母さんの
いうことをきかない」
「彼は寂しいから注目を浴びようと思ってわざと悪いことをしている」
「だいたい、学校で悪さする人は家庭になんらかの問題があって、悪さして誰かの
気をひこうとするんだ。そういう奴はすぐに分かる。」

Bくんだけの問題じゃないことは明らかですが、これは家庭の問題なので
赤の他人の私がどこまでつっこんでいいのか、分かりません。

特にイギリス人は個人主義の思想が強いので、人の子供の問題に首を突っ込むのは
余計なお世話もいいとこです。わたしも他人に自分の子供のことをとやかく
言われたくないという気持ちもありますので、そうかなぁとも思いますけど。

このまま放置はできないとも思います。

わたしがジョナサンに「私がBくんとじっくり話すべきかな?」と聞いたら

ジョナサン「もし友だちの親が僕に同じようなことをしたとしても、
僕は本当のことを話さないと思うから、ママがBくんと話したとしても
Bくんは本当のことを話さないと思う」

と言ってました。

Bくんはある意味被害者だと思うので、一方的に彼の素行だけをみて拒否する
ことはできないと思いつつ、でも、学校だって家庭の事情を鑑みるわけでも
なく素行だけをみて判断するわけで。それが100%いいこととも思えませんけど。

ただ、私自身が父を幼くして亡くし、母は教師として働きながら私たちを育てて
くれたわけですけれど、身近に母を助けてくれる親戚もなく、寂しい幼少期を
過ごした私としてはBくんの気持ちもとても分かるのです。

両親が揃っていようが、片親であろうが、子供が寂しい、孤独だ、家に居場所がない
と思う原因が家庭にあったら、子供はそこから逃れられない...それを背負うしかない。

まずジョナサンのことを第一に考えるのが親としてのわたしの仕事なんでしょうけれど
ジョナサンの友達としてBくんとどう関わっていくのがベストなのか...思案中な私です。

そんなことグルグルと頭の中で考えないで、スパッと言ったほうがすっきりするのかな?
とも思います。

優柔不断な私。自分の中で決着がついていないのでどうもすっきししません。

なんだか便秘しているような...これじゃ、いかん(苦笑)

3月11日

2015年03月12日 07時18分15秒 | Web log
昨日は、東日本大震災発生から4回目の3月11日でしたね。

わたしはその当時、資源開発会社に勤めておりました。
地震があったその日、上司に「東北地方で地震があったようですよ。
ご実家に電話してみたらいかがですか?」と言われました。

心の中で「地震なんていつものこと。大したことないだろう...」
と思いましたが、何度か電話を入れましたが、繋がらない。

「あれ?」と思いつつ、「きっと混乱を防ぐために、NTTが国内の通話を
優先させるためにコントロールしているんだろう。これもよくあること。」

と、全く意に介していませんでした。

帰宅してからも何度か電話しましたが、全く通じず、だんだん不安に
なってきました。

次第に地震の規模がすごかったこと、津波も発生したということが分かり
これはいつもの地震と違う...と確信しました。

翌日、会社に行って確か休み時間に休憩室のテレビを見ていたときに
(CNNだったかと思います)津波の様子が映像として流れてきました。

そのときのショックは、今でもはっきり覚えています。

涙がでてきました。信じられない光景でした。

夜、やっと母と電話が繋がって、無事を確認しましたが
母が「今まで生きてきて、一番の地震だった。リビングのガラス戸が粉々に
なるんじゃないかと思うくらいの揺れだった」と言っていました。

母の住む地域は宮城から車で一時間ほどの場所で、生活するのに必要な
電気、水道の復旧はかなり早かったようですが、それでも
地元に住む友人から「お母さんに必要なものがあったら連絡ください」と
メールで連絡がきて、本当にありがたいと思いました。

その後、次々と明らかになる被害の大きさに、ただただ言葉を失い、
涙を流し、東北に思いを馳せ...

あれから4年。

まだまだ多くの被災者が通常の生活に戻れていないまま、大変な生活を
強いられていることを思います。

特に仮設住宅に住むお年寄りや生活弱者の元に少しでも暖かい救いの手が
差し伸べられますようにと願ってやみません。

ルーツを探る

2015年03月10日 12時43分49秒 | Web log
昨日、ジョナサンが「学校に来ている実習生がさ、苗字を聞いただけで
祖先の職業がわかるんだよ」って話してきました。

ま、これは常識ですね

Smithは鍛冶屋 はよく聞きます

Wrightは建設、修理関係

Schmitは祖先がドイツ系

Tailorだったら洋服屋 などなど

で、マイクの苗字を言ったら「おー、古い英語の名前だね。」と言われて
「 South Gate が訛ったものだと聞いています 」と言ったそう。
(マイクから苗字の由来を既に聞いていたので)

南口の門番か、南口付近に住んでいたか、そんな感じです。

で、Mumの苗字はどこからきたの?ときかれて、確かに宮城の県北、岩手南部に
多い苗字なんですけど、正式な由来はどうもよく分かりません。

近江国...滋賀のあたりでしょうか?その辺が発祥だと聞いていますが、滋賀
発祥なのに、東北(岩手、宮城)に多いのかよくわかりませんでした。

で、調べてみることに。

インターネットのおかげで、結構簡単に

どうして近江国発祥の一族が岩手、宮城に定住することになったのかということの
理由がわかりました。

どうも、奥州(東北地方)を治めていた奥州藤原家&平泉に逃げた義経を討伐しようと、
源頼朝が兵をあげたときに、S木四兄弟のひとり盛綱と5男義清が奥州合戦に
従軍したらしいですけど、彼らが東北に定住したとは出てきません。

ま、その他もろもろのS木一族が定住した可能性はありますけど。

でも、なんだか気になります。

で、調べたのですが、どうも奥州合戦を企てた源頼朝と関係があるらしい。

源頼朝の父親、源義朝の兄弟で源為朝(源為義の八男)という人物がいるのですが、
為朝が流刑地の伊豆で子供を儲けたようです。名前は為頼

頼朝と為頼は「いとこ同士」

で、頼朝の命令によって、為頼は側近として使えたS木四兄弟の四男高綱の
猶子となってS木の苗字を名乗ることになったらしいです。

要するにS木家とは直接的な血のつながりはなく、血統としては源家だけれど
S木家の名をなのることになったようで...

側近として使えたS木四兄弟にしたらとってもうれしいことだったと思いますね。

で、S木一族は奥州合戦に参加。勝利を収めた後に岩手南部、仙北の地域の統治を
頼朝から任されたようです。

それにしても「いい国つくろう鎌倉幕府」で有名な源頼朝さん、奥州合戦で
藤原氏を滅ぼして、征夷大将軍になり、歴史的にそこから武家政権が始まる
わけですけど

忠実な側近だっただろうS木に自分の「いとこ」を任せ、S木の苗字を名乗らせ
そして東北を統治するようにするなんて、やり方が非常に賢いなと思いますね。
将軍としての地位安泰を図るための策だったのでしょう。

一方、危険分子についてはどこまでも非情かつ残酷な人物でもあったわけで。

自分の異母兄弟の義経を自害に追い込むわけですからね。あぁ、無情。

でも、戦国時代はそんなの当たり前だったんでしょう。

小さいときに観た大河ドラマ「草然ゆる」は名作です。忘れられません。
石坂浩二と国広富之が演じた「頼朝&義経」のことをふと思い出しました。

ということで...

これが全て本当ならS木のルーツとなるんでしょうけど、どこまで本当なのやら。

ま、伝承の域を出ないものだとしても、面白いルーツ探りでした。

薬だけじゃない何か

2015年03月08日 19時37分38秒 | Web log
今日は、友人に子供たちをお願いして朝からお仕事。

何度か働いたことがあるので、レジデントさんの顔と名前が
なんとなく繋がるようになりました。

何人かのレジデントさんも私のことを覚えてくれていました。

それにしても今日は忙しかった。

コルチゾン注射を受けたレジデントさんが2日前から重篤な痛みを
訴えるようになり、オキシコドンも効果なし。
今日も朝から、痛みで叫び続けました。

もう一人のレジデントさんは、何故か椅子から床に落ちたらしく
ケアラーさんが床に転倒している血だらけの彼を発見しました。

骨等に異常はないようでしたが、その後の処理でほかの仕事が
遅れ気味に。

そしたら、もう一人のレジデントさんがWoundで出血

ほかのレジデントさんは薬も食事も拒否。最初は暴言を吐かれ、
次には「I do not know」と泣かれ...

最後まで色んな意味でヘビーなシフトでした。

わたしはレジデントさんにお薬をあげるときに、しゃがみ込んで
かならず目をあわせて、レジデントさんと同じ目線になって、目を
じっとみて、ちょっと声をかけてあげるようにしています。

そして腕、手、頬、肩のどこかを優しく触れて話すように
心がけます。

もちろん、反応はおひとりおひとり様々。日によっても違います。
時間によっても違います。

でも、「繋がったかも...」と感じるときは、その人は本当に認知症
なのだろうかと思わされるくらいに、意識がはっきりしていると
感じるときがあるので不思議です。

転倒したレジデントNさん(男性)の腕をさすってあげたら「君はいつも、
腕をさわるよね」と言われたので「あぁ、もしかして不快ですか?」と
聞き返したら「もっと触ってほしい」と言われました。

他の何人かのレジデントさんからも男女問わずほっぺにチューを
沢山もらいました。

薬を拒否する問題児のNさん(女性)からはバナナを頂きました。

わたしが薬をもっていくと必ず苦々しい顔で拒否するHさん。
薬が大嫌い。わたしが「Pleeeaaaasssee」と懇願しても
手で私を追い払おうとします。

10分後、戻るとまたNoと言います。

そのやり取りで私をもてあそんでいるようです。最後にはニヤリと
笑って飲んでくれます。

わたしも忙しいですから残念ながらひとりひとりに時間をかけて
あげられないのが現状です。

さて。

いつも不機嫌で苦々しい表情で愚痴を吐き続けるMさん。

「 お薬の時間なんですけど.. 」というと

「 ここに来て3ヶ月になるけど一度もお医者さんに会ったことがない。
どうしてどういう理由でお薬を飲むかわからないのに、どうして薬を
飲まなければいけないの?」

と言います。

「 Mさんのおっしゃる通りです。わたしもお医者様の処方には逆らえないし、
でも、Mさんの気持ちもわかりますから...わたしもどうしていいかわかりません」

というと

「 人生は生易しいものじゃないわ.... 」とつぶやきました。

膝の上にはお孫さんの20年前に行われた結婚式の写真がありました。

「ご家族には頻繁に会えるのですか?」と聞くと「 みんなキャンベラにいるから
会えないのよ 」とおっしゃいます。

言葉にはしませんが彼女がどんなにか家族に会いたいと思いを募らせているかが
わかります。

「 アスピリンなら、飲むわ 」と言って、最後にお薬を飲んでくれました。

「 先週、二回も粗相しちゃってね。ものすごくつらかったわ。誰かにキレイに
してもらうまで待つのは、気持ち悪いものよ。」

「 ナースコールのベルがありますよ 」というと、笑いながら

「 わたしそんなにバカじゃないわよ....ベルを押しても、30分も待たされるのよ。」

彼女に必要なのは、薬だけじゃなく....誰かに大切にしてもらっている、気にかけて
もらっていると思える何かなのかもしれません。

そしてそれは彼女だけじゃなく、ほとんどのレジデントさんが感じていること
なのかもしれません。

署名

<script src="http://www.shomei.tv/project/blog_parts.php?pid=1655&amp;encoding=euc"></script>