さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

Where words end

2010年07月31日 09時00分46秒 | Web log
"Music begins where words end"

という言葉があるらしいですが、

本当にそうだなぁと思います。

なんというか、美しい音楽の前では

どんな言葉も陳腐に聞こえるし

どんな言葉もその美しさを語りつくせない。

坂本龍一が作曲した、映画「Little Budda」のサントラから 

Acceptance というのを聞いたのですが

言葉にならないくらい、哀しくて、美しい。

興味のあるかたは、ぜひどうぞ。

坂本龍一『Energy Flow』

2010年07月30日 12時19分15秒 | Web log
昨日はベンジャミンをKindyに送り届けたあと

なんだか音楽が聞きたくなって、

でも持ち合わせのCDではだめだなぁと思って

YouTubeの中を検索してみました

まずは、グレングールドのベートーベン、テンペストを聞く。

クリアーなサウンドとテンポがたまらない。

それからグレングールドが好きだと言っていた

坂本龍一にとび

久しぶりに Energy Flow だの、ラストエンペラーだの、有名どころを
ピックアップして聞いてみる。

なんだか、どちらも悲しいんだよね。

ラストエンペラーのメロディーをひっぱる胡弓の音は

悲しみを湛える嘆きのように 聞こえる。

そういえば、若い頃 坂本龍一が気になって CDを買ったときが
ありましたっけ。

YMO(イエローマジック オーケストラ)は、テクノポップの走りでしょうかね? 一世を風靡しましたね。

流行だったので、出された曲はほとんど耳にしたと思います。

が、個人的には「戦場のメリークリスマス」とか、「ラストエンペラー」などの映画音楽を手がけた頃の教授のほうがより興味がありました。

それで、CD 買ったんだと 思う。

Energy Flow は リゲインのコマーシャルで有名ですよね。

最近はピアノをメインに活動しているのでしょうか?

YouTube に投稿されている作品で、わたしが始めて耳にする曲は
ピアノ曲が多く、とてもいいです。

それから久石譲も聞いてみました。

久石譲はジブリの作品で有名ですし、わたしもそこから入りましたが
北野武監督の映画で「あの夏、いちばん静かな海」で使われた曲も
かなりいいです。

今、わたしの何かにぴたっとくる音楽家たちです。

何がいいのか、言葉にするのは難しいので

いいとしか言いようがありません。

で、ひさしぶりにまたキーボードに向かってみました。


可愛そうだなぁ

2010年07月29日 11時00分20秒 | Web log
昨日はジョナサンのクラスの男の子が遊びにきた。

遊戯王のカードゲームができると思ってジョナサンはとても楽しみにしていた。

のだけれど、彼は遊戯王よりも他の遊びをしたがり、遊戯王ゲームができない。

可愛そうになぁ。

台所に立って、子供たちが遊ぶ姿をみながら、ちょっと悲しくなる。

区切りがつくたびに、「じゃ、今度は遊戯王をしよう!」とジョナサンが話しかけるのだけれど、「No」とはねつけられる。

ジョナサン、何度お願いしただろう。

そんなジョナサンを見ていると、私が勝手につらくなってくる。

きっとその子にとっては、「嫌だから嫌なんだ。」ってだけの話で、却下されるジョナサンの気持ちなんて考えもしないんだろう。

そんな彼を批判したい気持ちもあるけれど。

こちらの社会は相手の気持ちを読むとか、察するとかそういうスキルを要求すらしないし、誰もそんなことを教えないんだろうと思うから。

完全に察し得ない相手の気持ちを「想像して察する」なんて、ある意味不可能なことを日本人は当たり前のことのように捕らえて、社会の暗黙のルールとして適応してきたし、今だって多少なりともそういうルールがあると思う。

こちらのルールを適用するならば、相手の気持ちはあくまでも相手のものなんだから、ジョナサンがはっきりと「どうして遊戯王をしてくれないのか?僕は君のやりたいゲームに散々付き合ったじゃないか!」と自己主張しなければいけないのかもしれないのだけれど。

わたしは日本人なので、相手を尊重してあげること、家に招待しているのだから、相手がやりたいことをまず優先させてあげなさいと教えているのだが。

こちらの国ではそういう日本的な価値観は通用しない。

ジョナサンが誰かの家に遊びにいったって、友達はジョナサンがやりたいことではなく、自分がやりたいことをやる。

そして優しいジョナサンは、我慢して、そしてつまらない思いをして帰ってくることもある。

唯一救いなのは、ジョナサンは意外にあっさりしていること。

嫌な思いをしたことを根に持たず、また今日も一日楽しく過ごせればいいと思っているのだと思う。

だから、そんなことで心を痛めるのは私の勝手なのだけれども。

Noといえない日本人と馬鹿にされることがあるけれど、

内心Noだって、相手のためにYesと言える日本人の優しさを多少評価してもいいんじゃないの?

なんて、思ったりする。

ベンジャミン、社交デビュー

2010年07月28日 21時27分08秒 | Web log
社交っていっても、上流社会のそれではなくて。

今日は、クラスのお母さんに誘われて、公園に行きました。

到着すると、5人のママたちとクラスメートの子供たちが遊んでおりました。

まだ2回しかKindyに行っていないベンジャミン、特定の友達がおりません。

名前もわからないし、どうやって溶け込んでいいかわからずにいる様子。

最初は結局わたしの元に戻ってきて、私の膝から離れない。

それでもいいよ、と思ったけれど

やっぱり子供

遊びたくてしょうがない

周りの子供たちもベンジャミンとどう接していいかわからない様子。

とりあえず無視。

しばらく一人で遊んだりしていたけれど、しばらくしてベンジャミンが
持ってきたおもちゃで男の子たちを「釣り始める」

作戦成功

ベンジャミンに関心を示し始めてくれた。

おもちゃを介して、一緒に遊び始めた。

次は、スクーター作戦

ある子がベンジャミンが持参したスクーターを乗りたがり、しばらくしたら他の子たちも、順番にベンジャミンのスクーターを乗り始めた。

最後には、やっとグループの中に入ることができ、なんとか一緒に遊ぶようになった。

遠くからじっと見ていたわたしだけれど、本当に安心した。

わたしと似ているベンジャミンだけれど、わたしの幼稚園の頃に比べたら、全然オッケーじゃん。

術を心得ているようだ。

最後にはお友達の名前を呼びながら、大きな声でバイバイを言っていた。

ベンジャミン、よかったね。

わたしも持参したお菓子で多くの子供たちの心をゲットしましたよ。

いろんな子が話しかけてくれました。

お母さんたちも穏やかでフレンドリーで、わたしもホッと致しました。

けんか

2010年07月27日 22時38分48秒 | Web log
わたしたちは滅多にけんかをしないのだけれど、おとといちょっとしたことでけんかをしてしまった。

わたしはひとしきり言いたいことを言ったあと、黙りこくってしまった。

マイクが私に詫びて、言い合いは終わったはずなのに

感情をかなりひきずってしまった。

怒りを爆発するというよりは、怒りを発散できず、心に押し込めて、そのまま口を閉ざしてしまう。

それじゃ、だめだよと理性は語りかけるのだけれど、感情が理性を凌駕してしまい、どうにもならない。

今日、再度お互い誤って、終了。

大人にならないとねぇ。

ベンジャミンが似たような傾向があるので、ベンジャミンが怒りの感情に負けて、頑固になったときは、一押ししてあげる。

そうすると、なんとかトラップから開放されて、なんとか素直にごめんなさいが言えるようになる。

わたしにもその一押しが必要なのだが

大人のわたしには、そのちょっとした一押しをしてくれるひとが、いない。

自分でしないといけないのだが。

自分で一押しするには、かなりの努力がいる。

わたくし、頑固者なので。

こうなることはよくわかっているので、最初っからけんかはしないに限る。

ジョナサンはさっぱりしているので、大丈夫と思うけど、

ベンジャミンには、しっかりと素直にごめんなさいが言えるように学習してもらい、わたしのようにならないようになってほしいと、心から願う。

KARATE KID

2010年07月25日 19時51分57秒 | Web log
今日は 空手のメンバー総勢40人ほどで、KARATE KID を観にいきました。

ジャッキー・チェンとジェイド・スミス(ウィル・スミスの息子)が主演の映画。

リメイク版ですが、空手ではなくカンフーを題材にしてまして、なんでKARATEなの?って感じですが、おそらく欧米では空手もカンフーも似たようなものと思っている人が多いんでしょうね。

ストーリーは非常に単純で、邦題ではベスト・キッドで有名な KARATE KID(パット・モリタ出演)とプロットは、ほぼ同じ。ベストキッドを見たわたしはストーリーも最初からわかっていたのですけれど、ま、単純に感動しましたです。

何に感動するかって、やっぱり逆境に屈せずに立ち向かう姿ですかね。

人生、映画のようにはなかなか簡単にいかないものだし、ハッピーエンドが約束されているわけでもないし、どんなに頑張っても結果がでないことだってあるわけだし。

でも、腐らずに立ち向かう姿って、励まされます。

それにしても、ジェイド・スミス、可愛かったなぁ。

将来、いい役者になるんではないでしょうかねぇ。いい表情してましたです。

出会いと別れ

2010年07月23日 19時29分20秒 | Web log
3週間近く滞在していたDeniseが今日の便で香港へ帰国。

年の離れた妹のような感じで、いろんな話をし、子供の面倒をみてもらったり、買い物に一緒に行ったり、一緒に台所に立ったりして楽しい3週間を過ごすことができた。

いつも4人の家族だけで向き合っている中で、一人新しい人が入ってくると、家庭の雰囲気も変わる。

新しい風が吹き込んできたかのようだった。

最後はちょっとうるうるしてしまったけれど、悲しい別れというよりは、この出会いに感謝。

子供たちにとっても、家族以外に信頼できる人がいるということを味わえただけで、いい経験だったと思う。

ジョナサンはポケモンのことをいっぱい教えてもらった。

ベンジャミンはいっぱい可愛がってもらった。

Deniseがジョナサンのことを「ジョナサンは、とってもスイートな男の子。将来きっと素敵なジェントルマンになると思う」と言ってくれた。

最初はジョナサンを近づき難いと思っていたようで、まだまだ小さくて無邪気なベンジャミンと過ごす時間の多かったDeniseだけれど、後半はよりジョナサンと時間を過ごすことが多かった。

そしてジョナサンのことを深く理解してくれたようだ。

明日からまた新しい日々が始まる。

地球上には68億8283万6044人が生きているそうですが、ほんのわずかな確率で出会い、そして同じ時間を共有したという奇跡がくれた贈り物を胸に、また明日をしっかりと生きよう。

今日からKindy

2010年07月22日 11時27分50秒 | Web log
ベンジャミンがモンテッソーリスクールを辞めて、今日から地元の公立学校の
Kindyプログラムに行くことになった。

また、行きたくないとか、泣き出すのではないかと思って、ここしばらくドキドキしていましたが、ジョナサンと同じ学校ということで、彼自身は喜んでいるかのよう。

でも、今日一日が終わるまで、彼の結論は出ないだろうし。

とりあえず、初日の朝は問題なくクリアー。

とても穏やかで、暖かい雰囲気の先生たち。

大丈夫と思いたい。

Kindyは週2日。月曜日と木曜日。

それ以外は、わたしと買いものに行ったり、図書館に行って読み聞かせに参加したり、パズルで遊んだり、ベンジャミンのごっこ遊びに付き合ったり、公園に行ったりして、のんびりと過ごす。でも、彼はそういう生活を満足しているようなので、それでよし。

何も急ぐことはない。

そう思う。




週末あれこれ

2010年07月19日 15時11分43秒 | Web log
ホームステイの学生が来たり、病院にいったりしたので、一週間ほど空手を休みました。

なんとなく、体がうずうずして「空手に行きたいなぁ」という気分だったので、
土曜日行って来ました。

久しぶりに体を動かして、なんだか気持ちもすっきり。

空手は下手だけど、楽しむことって可能なんだ。
下手な自分を受け入れて、自分のレベルで自分なりに頑張れば、それでいいんだ。

体を動かすのが苦手だったので、心地よく体を動かすというスイッチがオンされないままさび付いて眠っていたようだ。

でも、半年空手を続けて、さびが取れて、寝ていた何かが目を覚ましたのかな。

で、夜はR子さんという友達を呼んで、総勢6人ですき焼きを囲みました。

食べたり、飲んだり、しゃべったりして楽しかった。

日曜日はデニスが動物園に行きたいというので、動物園に。

デニスとジョナサンがペアを組んで、動物園を見て回る。
ジョナサンは動物が好きなので、動物のことをよく知っています。

昨日も、Painted dog とハイエナってなんとなく似てるよね、という話になって、違いがわかる?とジョナサンに聞くと、ちゃんと答えてくれた。

ハイエナが後ろ足が短いので、犬がうんちするときのような格好で、腰をいつも下げているかのように動き回るのに対し、Painted dog は、通常の犬同様、腰が地面に水平です。

ジョナサン、よく知ってるね。

ところで、わたしは猿系がすきです。

オラウータンとか、バブーンとか、きっと一日見てても飽きないだろうな。

愛着を感じます。

で、帰宅してちょっと休んでからコテスロビーチに夕日を見に。

ビーチに着くと、大きな文字で

「 Je Taime Jo SAM 」と、書かれているのをみた。

ジョナサンが、どういう意味?と聞くので、
「フランス語で I Love Jo 」と書いているんだよ、きっとサムという名の人がJoに愛を告白したんだね、なんて話した。

子供たちはスクーターを乗りながら、プレイグラウンドに向かいたいというので歩き続ける。

ベンジャミンは、プレイグランドに、ジョナサンはアンピシアターのようなところで、なにやら砂の上に文字を書いている。

「Mum! Look at this !!」

というので、見てみたら。

「I Love Mum」と書いていた。

どうもありがとう、ジョナサン。

ちょっと忙しかったけれど、充実した週末の終わりに心が一瞬にして和まされた。

子供たちが出かける場所

2010年07月18日 09時00分45秒 | Web log
過去に何度か書いたけれど、最近の子供たちは、めったに外で見かけない。家の前に公園があるのだけれど、たまにしか子供がこない。

何をしているのか?

ある子供たちは習い事に忙しい。
だから、互いの予定が合わなかったりで放課後に遊べる子供を捜すのが難しかったりする。

共働き家庭だったりすると、学童に行くとか、祖父母が面倒みているとかで、制限がある。

昔話をするのは年をとった証拠なんていいますけれど、今から30年以上も前に、小学校に通っていた私たちの時代は、子供が集団になって小さい子も大きい子も一緒になって、野山を駆け回っていた。

危険じゃなかったか?というとそうでもない。

その時代も変質者はいた。

でも、外で遊んだ。それ以外に選択肢がなかったからとも思える。

自分の小さかったときの思い出と照らし合わせて、外で遊ばない子供を疑問に思うわたしが、時代錯誤的なのかもしれない。

情報化社会なので、以前はゆっくりと伝わった情報も、瞬時に伝わる時代だ。

先日も、車で15分くらい離れた地域で、子供たちをじっと見ている不審者が目撃されたという情報が学校で配布され、注意を呼びかけられた。

身を守るために、子供を自由に外で遊ばせるなんてことはほとんどの親はしない。そんなことをしたら無責任、非常識な親として批判されるだろう。

時代が違う。

30年なんて、わたしにとってはつい昨日のようだけれど、実際、遠い昔だ。

特に女性にとっては、大きな転換期だったと思う。
専業主婦があたりまえだった頃、母子家庭だったゆえにわたしの母は働いていたけれど、ほとんどの友達のお母さんたちは家にいた。

それから、女性解放だの、ウーマンリブだの、と女性の平等と社会進出、自己実現が叫ばれて、女性も高学歴を望むようになり、職をもつのが当たり前の世の中になった。

日本にいたときは、わたしもそうだった。
働いて、結婚しても、子供が生まれても、子供を保育所に預けて働いた。

それが当然だと思ったのだから。

だから多くの親が、より多くの収入を得ることを望み、そして子供に将来ためになることを身につけさせ、成功してほしいと願い、お金と時間を費やす。それが子供にとって益になることであり、将来を保障してくれそうなものと信じている。

外で遊ぶより、いっぱい習い事をしたほうが、子供の将来の役に立つ。
それに、外は危ない。自分は仕事で疲れているし、子供たちに付き合う余裕もない。だったら家で、おとなしくゲームやコンピューターでもして楽しんでほしい。

そんな感じなんだと思う。

そう考えることを別に否定はしない。それにゲームやコンピューターは使い方によってはとても有益なものと思っている。

私にとってコンピュータは生活必需品だ。

コンピューターゲームは苦手だから(画面をみていると気持ち悪くなるし)個人的にはしないけど、エンターテインメント性が高く、楽しいものだと思う。

ノーベル物理学賞を受賞した羽柴教授だって、ファイナルファンタジーが好きだと言っていたし。

オーストラリアに来ることになって、仕事をやめて、専業主婦になってしまい、子供と向き合うようになって遠い昔の自分と今の子供たちの姿を重ねてみている自分がいる。

そして、どうして外で遊ばないの?などと、遠い昔の日常を今の風景に捜し求めている。

そしてふと思った。

そんな私は、現代に黒電話がないことを嘆いているようなものなのかもしれない。

いまどき、黒電話を使っている人なんて、レトロ趣味として、あるいはファッションとしてデジタル回線化されたものを使っている人以外、いないのではないかと思う。

不便、不都合なものとして社会から消えてしまった。

もっと高機能で便利なものが簡単に手に入るから。

外で遊ばない子供たちも、外で遊ぶということが、危険、不便、不都合、無益と親世代に消去されて、別の選択肢を選ばざるを得ないようになってしまったのかもしれない。

そして、今日も子供たちは刺激を求めて、インターネット、ゲームの世界へと出かけていく。

署名

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