さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

たからもの

2015年08月29日 10時00分27秒 | Web log
一ヶ月前に亡くなったJoeの遺品処理が行われているようです。

Joeが住んでいたお家もきれいに片付けられて、いずれ売却されることになると
思います。

お家の前にはこちらでは「Skip Bin」と呼ばれる大きなコンテナーが置かれ
いろんな物が無造作に投げ入れられています。

生前、Joeのお家にお邪魔したときに、Joeが家の中にある思い出の品を
見せてくれました。

廃品収集が趣味だったJoe

Joeとのお付き合いが始まったのも、Joeが我が家の前に置いておいた廃品
を覗きにやってきたことからでした。

とはいっても、Joeのお家はいつもきれいに片付けられていて、古い電子機器
とかが置いてあって、Joeは丁寧にそれを使って音楽を聴いたりしていたのでした。

話は変わって、子供が小さい頃、車の中や子供部屋の中には小枝や石がたくさん
ありました。「捨ててもいい?」と聞いても、絶対に「ダメ!」と言われるので
彼らが気づかないうちに少しづつ捨てるというようなことをしていたことを
思い出しました。

大切だと思ってくれる人がいてこそ、物は価値を帯びる。

価値があるとおもう人が多ければ多いほど、その価値は高まる。

どんなに高価なものでも、そこに価値を見出せなければただの物。

どんなガラクタでも、そこに価値を見出せばたからもの。

宝物がガラクタに、ガラクタが宝物に....変わっていく。

価値は多かれ少なかれ、持ち主とともに、あるいは時代とともに
少しづつ、あるいは一瞬に変わってく。

Joeの「たからもの」が処分されているのをみて、そう思いました。

えっ?オプショナル? サスケ プロジェクト その後

2015年08月23日 09時32分41秒 | Web log
金曜日、ベンジャミンを学校に迎えにいって「サスケの衣装作ってるよ!」
と言ったら「It's optional」と言い出しました。

仮装してもしなくてもいいってことらしい。

連絡がまわってきたとき書面に「お店から買わず、創造的に、自分の手で」
とあったので、親にとってすごく負担だなぁと思いました。

ま、クリエイティブな人なら家にあるもので色々やるんでしょうけど。

フルタイムで働いている人や、2人、3人と子供が学校に通っている
としたら、複数の衣装を用意するのは大変だろうなぁとか。

いまどき、作るより買ったほうが安くつく場合だってあるよなぁとか

ま、学校からの通知を読んだときにそう思いました。

子供に「クリエイティブ」って言ったって、好きなキャラクターだったら、
そのキャラクターに近い形で仮装したいと思いますから...

コスプレにはまる人ってそうでしょう??
なりきりたいわけですから。

で、「仮装は義務ではない」という口頭での通知がなされたという話(ベンジャミン曰く)
を聞いて、きっと親からクレーム(に近い質問)が学校に多く寄せられたんじゃないかと思いました。
こちらの親ははっきり言いますから。

ま、それもわからなくありませんね。

なので当初、乗り気じゃなかったベンジャミンなので
「じゃ、ベンジャミン着ないの??もう、作っちゃったよ!」というと

「お金かかったの?」というので

「もちろんですよ...ベンジャミンが着ないなら、ナルトが好きなJくんに着てもらう」と
言ったら「僕は着るつもりだよ。でもNくんは着ないって言ってた」と言ってました。

で、裾やウエスト、首周りのチェックをするために試着してもらったら、どうも
気に入ったようで....興奮して「サスケ」になりきってました。

そして、昨日、全て完成!!!

ベンジャミン、喜んでサスケになりきってました。

母、頑張りました。楽しかったです。

次は、ジョナサンのために何か作りたいと思っています。

進撃の巨人かな?


サスケ プロジェクト

2015年08月21日 12時10分33秒 | Web log
来週、ベンジャミンが通う学校で「Book Week Fair」が開催される。

National Book Fairの一環らしい。
国をあげての読書推進週間...ってことでしょう。

ベンジャミンの学校では、子供たちが好きな本のキャラクターに扮装して
どうやらパレードをするらしいです。

「何になったらいいかわからないから学校休む」といっていたベンジャミン
ですが、今、「ナルト」にはまっているので

「サスケのコスプレはどう?」と言ったら渋々了解してくれたので
サスケのコスチュームを作成することに。

理由:一番作りやすい衣装だから(笑)...

ジョナサンもそうですけど、ナルトよりサスケが好きみたいですね。
かっこいいんだそうです。

ジョナサンが小さいときは、もっと意思がはっきりしていたので
ドラゴンボールのコスプレをしたりとか、色々してあげたのですが
ジョナサンに比べるとキャラがあまり立たないベンジャミン。

何か特別なことをしてあげたいと思っていたので

母、頑張る。

午前中、材料買いにいって、パンツを7割仕上げました。
すそやウエストの調整など細かいところは、ベンジャミンが
帰ってきてから。

これから上着に着手。

明日には仕上がると思います。

縫い物って楽しいですよね。

ベンジャミンとジョギング

2015年08月14日 07時22分50秒 | Web log
学校帰りの車の中で、突然ベンジャミンが「近くのOvalで10週走るから連れて行って」と
言い出しました。

何故かは知りませんが、学校でも校庭を走ったり、腕立て伏せをしたりしているらしい...

運動があまり好きでないベンジャミンが....
体格的にはアスリートに向いていると思うんですけどね。
幅跳びとか、ボール投げとかも結構得意だし。

でも、残念なのが、結構できるのに「嫌いだ」ということ。
特に球技とかチームスポーツが苦手らしい。緊張しすぎて楽しめないようです。

仕方ありませんね。

ということで、ベンジャミンが走りたいというので、私も一緒に走ることにして
家に帰って速攻で体を動かしやすい服装に着替えてOvalへ直行。

トラックは450mくらいでしょうか。一周するごとに腕立て伏せをしながら
ベンジャミンと5周走りました。

ベンジャミン、うれしそうに走っていました。時々手をつないだり、おしゃべりしたり
わたしもベンジャミンと一緒に走れてとってもうれしかったです。

子供たちが大きくなって、子供だった頃を思い出すときに、こんな何気ないひと時を
思い出してくれるのかなぁ...?

何気ないひとときの、胸いっぱいの幸せ。

Joeのお葬式

2015年08月07日 20時17分00秒 | Web log
今日はご近所さんと一緒に先日亡くなったJoeのお葬式に行ってきました。

会場につくと満面の笑顔のJoeの写真がモニターに映し出されていました。

ここへ引っ越してきて12月で3年になりますが、Joeと知り合ったのは
ここ1年くらい。町内会のようなものも存在しないので、自分から積極的に
働きかけるか、あるいは誰かが積極的に話しかけるかしてくれない限り
親しくなるチャンスはほとんどありません。

以前はもっと親密なご近所づきあいのようなものがあったようですが、時の
移り変わりと共にだんだん疎遠になり、また人の出入りが比較的頻繁なので、
特に借家住まいの私たちのような家族には敢えてちかづかないという
感じなのかもしれません。

結局いずれは引っ越していくのだろうから...という思いがあるからでしょう。

でも、Joeはそんなこと全く関係なく、わたしに声をかけてくれて
色んなお話をしてくれました。

本当に人好きな素敵なおじいさんでした。

お葬式ではJoeの一生が語られ、Joeの写真が次々と映し出されました。

家計を助けるために15歳から働きはじめ、17歳で結婚し借家を探すのにも苦労し、
小さい子供たち6人を育てながら生活のため、色んな仕事を引き受けとても苦労したそうです。
英国空軍に所属して、第二次世界大戦も経験しました。

そして突然、リバプールからオーストラリアへ移住することを決め、息子二人とダーウィンに
降り立ち、生きるために様々な仕事につき、生活基盤を築いてイギリスに残した家族を
呼び出し家を建て....パースへ移動して定職につき、新しい国で第二の人生をスタート
させました。

Joeはリバプール出身のアイルランド系のイギリス人だったわけですが、多くのアイルランド人が
移民として海を渡ったのは、国の貧しさから生き延びるためだったわけで、渡った先のリバプールでの
生活だって、決して楽なものではなかったことと想像します。

15歳で両親を助けるために働かなければならなかったのも、きっとそういった理由でしょう。

そしてJoeはよりよい生活を求めて、新天地であるオーストラリアへと渡ってきたのだろうと
思われますが、オーストラリアでの生活も最初はさぞ大変だっただろうとは容易に想像できます。

でも、最後にはたくさんの孫、ひ孫に囲まれ、たくさんの人を愛し、そして愛され
旅だっていったJoe。

Joeの一生と共に、私が知る由もない市井の人ひとりひとりのもつ、人生という物語の尊さに
深く思いを馳せたのでした。

署名

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