さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

辞職届

2011年07月31日 20時24分08秒 | Web log
明日、正式に辞職届を提出します。

金曜日、辞めますと言ったとき 「 週末ゆっくり過ごせば、大丈夫でしょうから 」と言われましたが、
土曜日は寝込んでしまい、今日も気分は落ち込む一方で、頭痛もひどい。

これ以上、私が責任を感じる必要はないんだ。

次の人には申し訳ないけれど、でも他の人なら上手く行くかもしれないし

私が英雄ぶって、引き継ぎの事をあれこれ気にする必要もないんだ。

だって、私は そこに5ヶ月しかいなかったのだから。

私がなんとかできると思う事すら傲慢なのかもしれません。

だから、明日は辞職届を提出して、忘れてきた傘を取り、

お世話になった人に挨拶をして、帰宅しようと思います。

ま、色々勉強になりました。

ここは日本ではないということ。

ここで生きていくためには、本当に強くならないといけないということを痛感しました。

ちょっと休憩して次のステップをゆっくり考えてみようと思います。




最後の引き金は誰も引きたくない

2011年07月30日 11時54分50秒 | Web log
しばらく、穏やかな日々が続いておりましたが

昨日、隣の同僚が 再び わたしに罵声を浴びせかけました。

「 もう、だめだな。 」

と思って、上司に「 今日で辞めさせてください 」と言ってしまいました。


彼女の態度が軟化したのは、仕事を失いたくないという自己保身を前提としたものであって、

相手を尊重するとか、相手の気持ちを慮るとか、そういうところから来たものではないので

いつか、逆戻りするだろうとは思っていましたが

こんなに早く訪れるとは・・・


いずれにせよ、次の人が採用されたら しっかりと引き継ぎをして去っていくという計画だったし

それを早急に進めないのは、会社の責任なんだろうから

わたしがここで 「 いつ彼女が爆発するのか? 」と怯えながら、一つ事を進めるにも最大限に気を遣い、
神経をすり減らし、これ以上我慢しながら会社にいる必要もないなと思ったので

「 今日で終わらせてください 」と言ってしまいました。

彼女が理由ではあるけれど、それを100%の理由にしたくないというのが、私の本意。

組み合わせの問題かもしれないし、私にだってどこか欠点があるはずですから。

でも、関係の修復はもう無理。

離婚寸前の夫婦のような感じです。

冷え切って、もうどうしようもない。

だからと言って、相手を憎んだり、陥れたり、窮地に追い込む気持ちは全くない。

慰謝料も請求しない。

ただ、黙って別れさせてください、みたいな感じです。


「 辞める 」という最後の切り札を使って彼女を脅かすことはしたくない。

それは私の本意ではないから。


私が自由になりさえすれば、あとはどうでもいいといえばどうでもいいのです。

でも、次の人のことを考えると気の毒だから、次の人が来るまでと言ったのに

何も起こらなかった。


だから

「 ただ、今日限りで、黙って私を去らせてください 」

というと

「 あなたが辞めたら、自動的に彼女の契約も終了ということになりますから 」


「 えぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ !!! 」

やられた~という感じ。


前に説明したときも、私は彼女への批判ももちろん理由の一つとして言いましたが、
それだけを理由にする=彼女が理由で私がやめたいと思っていると訴えるのはフェアではないような気がして

家庭との両立が難しいこと

これ以上、だんなや子どもたちを犠牲にしたくないということ。

仕事の性質上、支払い期限、レポートの期限、期限尽くしの仕事で、
サービス残業をしなければいけないほどに仕事がいっぱいいっぱいで
帰宅時間も遅く、これ以上はハンドルしきれないということ。

まだ入社して半年も満たない私をキープするよりも、性格はどうあれ、ある程度知識と経験があり
独り身で、自由のきく彼女をキープしたほうが、会社にとって有益であることは分かっているので
私をやめさせてください。

それで不都合があるというなら、次の人を雇ってくれれば、わたしが引き継ぎを十分にしますから、
その方向で話を進めてください、と言ったのに。

私の辞意は100%彼女が理由という方向に話をもっていかれてしまったようだ。

「 私がやめたら、彼女も辞めることになる 」ということでは、彼女の進退問題の鍵を私が握っているかのような
シナリオではないですか。

これは、やられたなぁと思いました。

それとこれと話は別と言う人もいますが、

でも、私は 後継者を守り、そして黙って自分が去っていき、この状況から解放されることだけを
望んでいるのであって、あとは、どうでもいいのです。

きっと前の人たちも同じ気持ちだったことでしょう。

結局、誰も自分の手は汚したくないから、憎まれ役になりたくないから、きれいごとを言って
彼女と係わり合いをもたずにやり過ごそうとしている。

わたしもその1人。

そして誰もが引き金を引きたくないから、こうやって、ずるずる4人目の被害者が出るまで
放置され続けたに過ぎないということなのでしょう。

それにしても・・・

全ての恨みを私が買うことになるとは

こんなに我慢して、彼女へのできる限りの理解を示すように心を砕いて5ヶ月間頑張ってきたのに

泣きっ面に蜂というのは、こういうことを言うのでしょうか。

いじめ、その後

2011年07月26日 20時28分59秒 | Web log
その後、上司から『警告』を受けた彼女は、その日を境にとてもおとなしく、そして優しくなりました。

これ以上いじめを続けるならば、契約の更新は「なし」と言われたようです。

理由はともかく、わたしは仕事がやりやすくなって、とっても快適。

結局、彼女が私に優しいのは 「 自分の仕事とポジションをを守るため 」ですから、
保身のためにやっているに過ぎないのは百も承知。

でも、わたしとしては 快適に仕事ができればそれでいいので それ以上のことを望むつもりもありません。

周りの人が

「 急に優しくなって 気持ち悪い 」

とか

「 いじわるじゃない彼女は、彼女ではない 」

とか

笑いのネタにしているほどです。

わたしは、笑えませんけど。

まじで、いじめられるよりは、例えその本意がどこにあろうが

人間として尊重してもらい、対応してもらうほうが絶対いいですから。

しかしながら

その日を境に態度を変えることができたということは、彼女自身、どこが悪いのか本当は分かっていてやっていたんだ・・
と思うと、本当に恐ろしい。

人間、不完全ですから

知らず知らずに人を傷つけてしまったり

言い過ぎてしまったり

軽率な態度を取ったり

そういうことはあったりするわけで

でも、気づかずにやってしまうわけです。

でも、それじゃいけないと思うからこそ、

言葉を選び

相手の気持ちを考え

自分の気持ちを抑え

相手を尊重して

行動するわけですが

そういうことができないというか

分かっていて、それでも我慢できないのか

それとも 相手に高圧的な態度を取ることに喜びを感じる人なのか・・・

とにかく私には理解不能ですけれども

そこまで自己中心的に生きられる人がいるということ自体、わたしには 不思議で なりません。

怖いですね・・・

今日、ある人から聞いた話ですと

去っていた前任者は、毎日、毎日 泣いていたそうです。

で、私のいるポジションがどんなに過酷かということは、会社の誰もが知っているということです。

その『 有名な 』ポジションにいる私って、一体・・・ 

Why "Chicken" ?

2011年07月23日 20時24分45秒 | Web log
遅くまで残業していたときに、あるイギリス系オーストラリア人の女性が私のところにやってきて

「 まだ仕事しているの? 早く帰りなさい。わたしは帰るわね、Bye, Chicken 」

「 Bye........ ( 心でつぶやく なんで Chicken ????????  )」 

英語を多少知っている人なら、Chicken を人に対して使う場合「 臆病者 いくじなし 」という意味で使うことは
周知のことです。

突然、Chicken と言われてしまったわたし。

会社でいじめられたりしているので ちょっと混乱してしまいました。

「 これって、まじですか? 私の聞きまつがい? ぇ? 何? Chicken ?? どういうこと???? 

その女性はとても優しいおばさんで、わたしが 

「 もうこれ以上働けないくらいしんどい。責任を果たさないとと思うと、残って仕事をしてしまう 」 と言うとすごく同情してくれて 

「 わたしだったら、あなたがやっているような仕事はできないわ。いつも Full on だもんね。私の部署に空きポジションがあったらいいんだけれど・・・ 」

「 辞めようかなと思うんです 」 というと

「 Nooooooooooooooooooooooooooooooo この会社内で他のポジション探してみなさいよ 」 と励ましの言葉をかけてくれたり、いつも気にかけてくれる人です。

ので、彼女が私を 「 臆病者 」 と呼ぶなんて考えられない・・・・ けれど

状況が状況だけに

「 問題を抱えているのに、黙って仕事することしかできない臆病者。 早く上司に問題を言いなさいよ 」

とでも言いたいのだろうかとか、考えてしまいました。

色々あるので 心がとっても敏感になっておりまして

おばさんなのに、心は、ガラスの十代。

♪ 言わないで、言わないで Chicken は間違いだよ ♪ と心の中で 繰り返す私

これはショックかもしれない ・・・

で、なんだか情けなくなって、マイクにも言えないまま しばらく1人悶々とする私。

でも、会社で彼女に会うと ニコニコ と笑ってくれたり、ビスケットをおすそ分けしてくれたり、やっぱり優しい。

でも、わたしは Chicken なのか  

わけわかんない !!!!!! 

で、数日後 会社に朝行くと エレベーターの中で彼女と会う

「 Hello, Chicken 」

「 Hi ・・・・( また Chicken ですか ???  ) 」 

で、悶々とし続けるのも精神衛生上良くないので マイクに

「 わたし、会社の人に Chicken と言われるんだ。攻撃的な感じじゃないんだけど、でも、Chickenって
臆病者とか いくじなしとかいう意味で使うからさ、一体どういうことなんだろうと思って 」

と言ったら、マイクがちょっとビックリした顔して(会社での出来事を知っているので)

She is not offensive, is she ? ( 彼女は 攻撃的ではないんでしょ?)と言うので

「 いや、そういう感じではないと思う 」 と言って、かくかくしかじか説明すると

笑い始めました。

「 きっと、その人、イギリスの北部出身の人だよ。昔、僕も母親に 「 Chicken 」 って言われたからね。
「 Pet とか、 Petal とかと一緒だよ。親しみをこめて言っているはずだから。臆病者とか いう意味ではないはずだから。」

「 えぇぇぇぇぇ ??? そうなの? 」

状況が状況だけに、Chickenと言われることは かなり心臓に悪いです。言われたときは、本当に耳を疑いました。
2~3日、頭から離れませんでした。「 わたしは Chicken  」

ま、Chicken の意味が分かって、ほっと一安心。

客観的にみると、これは、ある意味笑えます。

で、Yorkshire出身の優しいおじさんが会社にいるのですが、その人を笑わせようと思って たまたまプリンターの前で
その人に会ったときに

「 わたし、ある女性に Chicken って呼ばれるんですよ。」

「 えぇ?? 」

「 Chicken って、臆病者とか いくじなしって意味があるじゃないですか。だから、もうショックでショックで。 」

「 うん。だけど、その女性何歳ぐらい?? 」

「 あなたくらいの年齢。中年です。」

「 どんな風に言うの ? 」

「 Hello, Checken とか、Good bye, Checken とか、そんな感じ。」

「 あぁ、そういうコンテキストの中では 悪い意味で使っているんではなくて、Hello, dear とか、そんな感じだよ。」

「 主人に話したら、そういって大笑してました。」

「 主人が小さいときに お母さんからそう呼ばれていたことがあるって言ってました。イギリス北部の表現だって。」

「 ( 彼、笑いながら )いやぁ、でも、そういう言い方は、ほとんど今は聞かないけどね。」

2人して大笑いして、その場を立ち去りました。

英語って、奥深いですね ・・・・ それにしても、どうして Chickenなんでしょうか?

マイクが言うに、Checken は 昔、王様(女王)の所有物で 一般市民は 食べられず貴重なものだったから
そういう背景を踏まえて 愛しい人に親愛をこめて Checken と呼ぶようになったんじゃないか? ということです。

言葉というのは生きて変化するものですが、本国から離れてしまうと外的な影響が少ないだけに、昔の形態を
本国よりも長く引きずる傾向があるような気がします。

例えば、日本で使われている漢字は、中国では今ほとんど使われていなかったりして、
「 あぁ、意味は分かるけれど、今、そういう書き方はしないわ 」 みたいな。

きっと彼女が使っている Chicken も そういう類のものに違いありません。

ま、そんな解説はどうでもいい。

とても面白い出来事でした。

会社でいじめられる

2011年07月20日 20時45分27秒 | Web log
会社勤めを再開してから、5ヶ月が経とうとしています。

いろんな国籍の人がいておもしろいなぁと思ったのも束の間、次第にストレスを感じるようになりました。

慣れない業務だということもあったので「 知識と経験を積み重ねればなんとかなるだろう 」と思って頑張ってきましたが、一向に慣れないような気がして、

6年も仕事から離れていたし、確実に年もとっているし、記憶力とか理解力が落ちてしまったのか?

とか色々考えるようになり、だんだん自分を責めるようになりました。

問題は、私と仕事をシェアしている相手。

会社に長く勤務していて、経理の経験と知識があるので、一応私のスーパーバイザー的な役割を果たしています。

その人の私に対する態度は、以下のような感じです。

質問をすれば、前も言ったでしょ??と怒鳴る
間違っていないのに、大声で「 なんでそんなことするの?」と言われる
自分のミスを私にかぶせる
仮に私がミスをした場合に「 何度も言っているでしょ? 」と責める
なんでも自分の思い通りに私がしないと気が済まない
忙しくもないときに「 こんなに忙しいのに ayako は 何をやっているの? 」と
周りに言って、いかにも私が仕事をさぼっているかのような印象を与える

????と思いながらも、できるだけ耳を傾け、言われたことから必死に学ぼうと努力して、
相手の欠点も最大限理解しようと頑張りました。

でも、どこかで

困惑して、硬直している自分がいます。

会社に行くことにものすごい神経をすり減らし、完全に自分を見失い、自信を喪失している自分を否めない。

わたしはだめなんだろうか・・・と、どんどん自分を責めてしまう。

そうなると「 周りの人は私のことを 『 仕事ができない役立たず 』と思っているのではないか? 」
と、不必要に疑心暗鬼になってしまう。

そして、どんどん落ち込んでしまう。

そういう私の様子を察してか、他部門の人が声をかけてくれるようになりました。

「 それって、いじめだよ 」と、同じ職場のイギリス人の男性に言われました。
複数のオーストラリア人からも同じことを言われました。
海外オフィスのスタッフからも「 大丈夫??? 」という声をかけてもらったりして、
他部門の人からも 「 あなたは やさしすぎるだけで、悪くないんだよ 」といわれても、

毎日、罵声をあびていると 自分が悪いんだと信じてしまう。洗脳のようなものです。

「 いじめ????? いや、同僚の態度はむかつくし、頭にもくるけど、でもやっぱり私が悪いんだと思う。
仕事がこなせないから。」

本当にこんな風に思ってしまっておりました。

でも、萎縮しながら仕事をしていると、処理能力も落ち、教えられても教えられたことが頭にしっかり
入らなかったりするなど空回りしているような感じさえしました。 

ある程度、力と権威のある人が正論を振りかざして相手を糾弾するのは、正論だけにくせもので、
本人はもちろん、相手をいじめているという意識がなく「正しいこと」を言っているに過ぎないと信じているわけです。
言われる私も、相手の言い分もある意味正しいし、相手を責めるよりも、自分の至らなさを反省し続けたので、
完全に相手のペースに嵌められていたのでした。

ギリギリまで「 自分が悪いから、能力がないから、ネイティブじゃないから」と自分を責め続け、眠れ
なくなったり、食欲がなくなったり、口内炎が出たり消えたりを繰り返し、ストレスは最高レベルに達して

やっと「 いじめられている」という事実を受け入れて、がく然としたのでした。

回りの人に「 いじめられてるよ 」と言われても

いやぁ、私が未熟なだけだから…と信じて疑わなかったのですが、ある日、目から鱗がポロリと落ちたのです。

マイクに愚痴をこぼし、話をいっぱい聞いてもらって、上司にも相談したり、会社の人はもちろん、友人にも慰めてもらって、なんとか正気を保ち続けましたが、いじめの構造というものは恐ろしいなぁとつくづく思ったのでした。

現在は、上司が私を守るためにあれこれと手を打ってくれているので、なんとか勤め続けていますが、そういう助けが
なかったら続けられなかったと思います。

今でも、いつでも辞める覚悟で会社に行っていますし、私をいじめている本人の態度はさほど変わっていません。
回りの人の励ましとサポートがあって、わずかな自尊心と正気を保てられているから続けられるのであって、
私が強いからとか、根性があるからとか、全く関係ないなぁと思います。

自分を支え続けるには限界があります。

私が私を信じられるのは、私を信じてくれる人がいるからできるんだ、とつくづく思います。

いつでも辞める覚悟はあるけれど、この問題をきっちりさせて、後任者にしっかりと仕事を引き継ぎ、
その人が私と同じ目に遭わないようにできる限りのことをして去っていきたいと切に思います。

誰にも、こんな辛い目にあってほしくない。

私の前に、既に3人の人が耐えられなくて去っていったそうです。

この連鎖は私の代で断ち切らないと・・・・

無駄な(?)正義感に燃える私なのでした。

イスラム教の結婚式

2011年07月11日 21時25分13秒 | Web log
はるえさんと会いまして、夕飯でも一緒に食べられるかなぁと思っていたら

「 イスラム教の結婚式が今晩あるのですが、参加してみませんか ? イスラム教の結婚式を見たことあります? 」

と聞かれまして、

「 えぇ??? 」

初対面で、しかも結婚式って、新郎も新婦も知らないのにですか???
礼服なんて持ってきてないし、赤の他人ですよ???

はるえさんと一緒に来た、オクタビアン(ニックネーム Occi)のいとこの結婚式らしく、ぜんぜん大丈夫とのこと。 

日本的に考えたら、飛び入り参加なんて有り得ないので、ちょっと度肝を抜かれましたが、興味がないわけではありません。
なにはともあれ、儀礼には文化色が色濃く出ますから、興味深深な私。

で、とりあえず程度のいい洋服に着替えて6時にホテルのロビーで待ち合わせということで、持ってきたワンピースに着替えて式場に向かいました。

6時半開始だというのに一向に式は始まらないわ、みんな結構お気楽な格好だし、もうそこからしてカジュアル度満点。

8時になってようやくスタート。

新郎新婦はきれいに着飾っておりました。そして、イスラム教の司祭が祝福のお祈りしたり、簡単なスピーチらしいことをのたまったりして、ちょっと儀式らしさがでてきたなぁと思ったら、すぐお食事と宴会がはじまりました。

「 うわぁ、簡単! 」

上司の挨拶も泣ければ、お涙頂戴の新婦の手紙もなければ、親類かと思われる人の踊りがあったり、歌があったり、でも
みんなビュッフェスタイルのテーブルに並んで、とにかくお食事をいただく。

お食事っていったって、ごくごく普通の家庭のワンプレート料理という感じ。

イスラム教なので、お酒もないし、

日本の結婚式とはぜんぜん違います。

でも、中盤、新婦ではなく、新郎が涙をこらえきれずに一生懸命ハンカチで目頭を押さえるシーンがあったりして、
それもまたびっくり

どうも、新婦はフィリピンと何たら族の家系でイスラム教、新郎は中国系とカザダン族の家系で、非イスラム教徒。
でも、イスラム教徒はイスラム教徒としか結婚できないので、新郎が改宗することになったらしいです。

なんともまぁ、重大な決断をしたこと。

今後、豚肉もたべられない、お酒も飲めないわけですよ。それだけではないですよね、きっと自分の家族とも、宗教的な理由である意味衝突もあるかもしれない。それでも彼女との結婚を選んだわけです。

いやぁ、新郎が泣くのもわかるわ。

と思いました。

そうこうするうちに、わたしたちもお食事が終わり、周りの人もお食事が終わったようで

「 いやぁ、じゃ 帰ります。ごちそうさま !」

みたいなノリで、お帰りする人も。

「 えぇ? 帰っちゃうの ? 」

とまぁ、とにかくそのカジュアルさに、びっくりしました。

結婚式もいろいろあるんですねぇ。

そのことを、オーストラリアに戻ってきて友人に話したら

普通は一週間ぐらい続いて、新郎側か、新婦側かわかりませんが、食事を準備して村中総出でお祝いするのよと
言ってました。

ま、村中を招待するくらいだから、私たちがそこに行くのも別に問題なかったのかと思います。

そして、新郎か新婦側の家でなく、なんたら会館の広間を借りて、一日で済ませるというのが、モダンなイスラム教の結婚式のスタイルなのかもしれません。

コタキナバルでイスラム教の結婚式に参列しちゃった私たちなのでした。

それにしても食事はちょっと少なかったかも。

コタキナバルでの不思議な出会い

2011年07月09日 22時01分59秒 | Web log
コタキナバルでしたことは

マヌカン島でシュノーケリング
キナバル山とキャノピーウォークのバスツアー
サピ島でシュノーケリング
オラウータンを見に行く

と、ちょこっとショッピング

順番がどうだったか記憶が定かではないのですが、こんな感じで行動をしました。

で、ジョナサンの友だちのお母さんがコタキナバル出身で、「コタキナバルに行く」という話をしたら、いとこを紹介してあげると言われ、驚いたことにその従兄弟のお父さんが日本人。日本語ができるのなら、尚、結構\(^o^)/ ということで、その人とお会いしました。
その人の名前は「 はるえ 」さん

海沿いのホテルのカフェで待ち合わせをしまして、一人でくるのかと思っていたら、友達も一緒だったのですが、それがまたとても不思議な偶然がありました。

はるえさんのお父さんは日本人なのですが、実は山形の平清水出身だということが判明。山形は私の故郷。そしてコタキナバルで落ち合った友人も山形の人ということもあり、一気に盛り上がり距離が縮まった感じでした。

加えて、はるえさんが連れてきた友人がイギリスに住んでいたことがあるということで、「 私のhusband が、イギリスのニューカッスル出身なんだ」と話したら、その人も小学生時代にずっとニューカッスルに住んでいたことが判明。

なんという偶然。

偶然もここまで重なるとかなり驚きます。

ということで、「運命的な」出会いを感じつつ、コタキナバルでのホリデーが本格的にスタートしたのでありました。


100ドルの命

2011年07月06日 20時09分40秒 | Web log
いつもバスで一緒になるモンゴル人の女性がいる。

苦労しながら一生懸命がんばっている彼女。

最近、モンゴルにいるいとこが自ら命を絶ったという話を聞いていたのだけれど

詳細を聞くことはなかった。

今朝、バスで一緒になって、初めて話してくれました。

モンゴルで大学に通っていた彼(いとこ)。大学に入れたことを心から喜んでいた。

授業料を納入する時期になり、今回は授業料の値上げがあって100ドル分払えない状態が
続いていた。

彼は、自分の母親が苦労して苦労して授業料を払ってくれているのを知っていたので
もう100ドルとは言えなかった。

彼女曰く、一ヶ月の電気代が5ドルで済むくらいの物価だそうなので100ドルはかなりの金額らしい。

ある日、授業のときに先生か誰かが「 100ドルを払えないものは授業を受ける資格がない 」と
クラス全員の前で罵倒したらしい。

そして、希望をなくしたのか

彼は命を絶ってしまった。

彼女は目に涙をためながら、わたしにそう話してくれた。

「彼は100ドルのために死んだのよ。たった100ドル」

そして彼女も13歳のときに父親をなくして以来、母親がたった100ドルのお肉を買うのに苦労してくれたこと。

それを家族5人で分け合ったこと。

彼女を含め、姉妹みんなで路上でタバコを売ったりして生計を助けたこと。

なども話してくれた。

彼女は

「だから私は絶対に頑張るの。諦めないわ。」「この地、オーストラリアにいるということが幸せなの」

「私は強くなければいけないの。」

と言ってました。

彼女には頑張った分だけの幸せをしっかりとつかんで欲しいと思いました。

そして、わたし自分の置かれた立場が、自分としては辛かったり、大変だったり、不満があったりすることが
あっても、他の誰かの目には「幸せに見える」ということもあるのだということを、忘れてはいけないと思いました。

コタキナバルで KIRORO の 未来 を聞く

2011年07月02日 12時13分36秒 | Web log
わたしたちが食事をしたマーケットの食堂には、現地の人がたくさん。
隣の女性は、子どもにおっぱいをあげていたり、3歳くらいのこどもがうろうろしていたり
そこが食事の場所、休憩所、そして社交の場所なのかもしれません。

でも、後にジョナサンのともだちのお母さんから紹介された人に会って、そこに行ったことを話したら、「一度も行ったことがない。おなか大丈夫だった??」などと言われて、びっくり。おなかも大丈夫だったし、特に変な人もいなかった。けれど、どうも現地ではいろんなうわさがあるらしく、観光客でそういうことをしらない私たちだったから、行けたのかもしれません。

その日はゆっくり市内を歩き回って、夕方にはハーバー沿いにある屋外レストランで食事。

対応してくれた人は、どうもゲイらしき男性で、とてもフレンドリーで楽しいウエイターさんでした。

わたしたちが日本人だと知ると

「 キロロって知ってる? キロロが何年か前にコタキナバルにきて、コンサートをしたのよ 」と話してくれました。

そして 突然 

「 ほぉら~ 足元をみてごらん これが あなたの歩く道、ほら 前をみてごらん、あれがあなたの未来 ~ 」 
と歌いだして、

「 この歌、毎日 寝る前に 聞くの 」 というので、「 子守唄だね 」と、行ったら 
「 Yes ! Yes ! 」と言って、それからもしばらく1人で歌ってました。

とても気のいいウエイターさんで、出身は サンダカンという町で とか、まぁ色々話してくれました。

この国で 同性愛者がどういう位置にいるのかよく分かりませんが、イスラム教の国なので、決して楽ではないだろうなぁと
思ったり、それでもこうやって明るく、楽しく生きている彼の 口には出さない苦労とかがあるのかなぁとか、色々考えてしまいました。

そのレストランには、もう1人ゲイらしき人がいて、その人は完全に見た目も女性。でも、よく見ると男性。その人は、おとなしく、それでも もくもくとテーブルを片付けたりしてまして、もう1人のウエイターさんとは違う性格のようでしたが、
そうやって一つところで同じ境遇の人が働いているということに、立場の弱いものが集まって、恐らく助け合って生きるているのかなぁなんて思いました。

素敵な夕焼けを見て 潮風を受けながら お食事・・・の予定がしばらくして生憎の雨。

たまたまそういう時期だったのか、「夜になると雨」という天気でした。

署名

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