今日は先日のお出かけ時に友人から聞いたお話を。
友人はエコー検査を専門にしている臨床検査技師です。
エコーというものは
『ない』と思ったら、『ある』と思え。
『ある』と思ったら、『ない』と思え。
というのだそうです。
つまり。
最初に「(腫瘍等が)ない」と思い込んで画像を見ていると
「ない」という証拠ばかり自分で探してしまって
「ある」ものを見逃してしまうことがあるということ。
逆もまたしかりであり、
思い込むと答えを間違えることがあるから注意が必要なのだとか。
以前、彼女の病院のDr.が患者さんのエコーをしていた時のこと。
彼女が見ていると「ある」と思ったのに、
Dr.は何度も何度もそこを通り過ぎてしまったため、
「そこです、先生」
とだけ口出ししたけれど、結局見つけられなかったと。
結果は「異常なし。」
医師の診断結果に検査技師が口出しするわけにはいかないので、
そのままにするしかなかったのだとか。
姉にこの話をしたら
「イヤやー、そんな医者。絶対一緒に仕事したくないっ。」
とのたまっておりました。
ちなみに姉の職場のDr.は医学部偏差値では全国屈指の医局ということもあってか、
診察や処置に関して、「先生、大丈夫か?」
と感じたことは、さすがにないらしい。(笑)
「先生、適当やなー。」
と思うことはあるけど、それは
「科の特性上、仕方ない。」
なんだって。
そして、科のトップのDr.には、次のような逸話があります。
なんでも、医学部受験に当たって特に勉強をしなかったというのです。
曰く。
勉強なんか授業聞いとったらわかるもんやろ。
授業聞いてわからんとかいう意味がわからん。
・・・。
この口ぶりからすると、予備校に行くことも自宅でガリ勉することもなく、
授業だけで余裕で合格されたということらしい。
更に仰ることには。
そのDr.の弟さんは同じ医学部を受験したものの、1年目は失敗。
一浪で無事合格なさったのですが、その弟さんのことを
あいつ、浪人なんかしよるねん。
頭悪いんと違うか。
だって。
・・・・・・。
弟さんの頭が悪いのではなく←当たり前
先生の頭がおかしいんですって
でも、偏差値が80ぐらいの方は、こういうタイプが多いですよね。
人間界の枠を越えた、向こうの世界の人たち。(笑)
と、話がそれました。
なんの話だったっけ?(笑)
あ、そうそ。
エコーで異常箇所を見逃すという話でしたね。
実際の医療現場で、上記のような「見逃し」は珍しくないのかもしれません。
(友人の一件については、幸い、悪いものではなかったとのこと。)
CTやMRIも同様。
放射線科の医師が疑わしい箇所を狙いうちしないと
映らないことがあるそーな。
「前回検査した時には異常なかったのに」
というのは、よくある話。
これは、「異常がなかった」のではなく
「見つけて貰えなかった」が正しいのかもしれないですね。
結局のところ。
見つけて貰えるかどうかは「運次第」なのかも。
友人曰く、膵炎の入院患者はアルコール性しかみたことがないそう。
(飲酒歴があるだけで、アルコール性にされている場合はあるでしょう。)
画像や血液にはっきりと異常が出る膵炎にはアルコール性が多く
入院する程ではない、軽症の膵炎に特発性が多いのかな?
と考えたりしました。