「新源氏物語」を見てきましたー。
あちこちのサイトで感想を拾い読みするたびに
見たい!!感が強まっていたので
まさに、ようやく見れたという感じ。
1981年の初演はさすがに見ていませんが
26年前の再演は見ている私。
・・というか、26年も前だったのが衝撃。
せいぜい、20年前ぐらいかと思ってた。
再演時の光源氏、ウタコさん(=剣幸さん)は演技派で素晴らしいトップさんでしたが
本来、光源氏がはまり役というタイプではなかったと思います。
ただし、当時はまだ柴田先生がお元気で演出もされていたので、
再演なのにアテ書きのような剣源氏として出来上がっていました。
それに、当時の月組は娘役陣が非常に充実していたので
娘役さんの豪華な使われ方にもワクワクしました。
加えて、涼風真世さんの歌唱の素晴らしかったこと。
私の中で、宝塚の新源氏といえば、
まずは主題歌の「恋の曼荼羅」。
幕開きで惟光を演じる涼風さんが歌います。
美声にひたすらうっとり。
なので、幕開きの歌に聞き惚れられるのが、最初のポイント。
夢さまざまの恋を知り
夢粉々に傷ついた
ただひとときは与えられ
やがて間も無く奪われる
恋も命もうたかたの
めぐる月日に埋もれて
恋の曼荼羅 五十四帖
恋の抜け殻 五十四帖
二番から引き続く、羽根千里さんの影ソロもお見事でした。
この素晴らしい歌詞は原作者田辺聖子さんとの合作とのこと。
宝塚ファンでもある田辺聖子さんの思いいれを感じます。
前回の月組の再演理由はよくわからないのですが、
今回の再々演はみりおちゃん(=明日海りお)あっての企画でしょう。
とにかく、ひたすら美しい。
そして、苦悶する姿も似合う。
変な話、たとえ中身のない話だったとしても
源氏が出てくるだけで納得させられるだけの美しさがありました。
源氏ってマザコンだわ(藤壺)、幼女誘拐だわ(紫の上)
兄ちゃんの嫁さん横取りするわ(朧月夜)とツッコミどころ満載なのですが、
それを納得させてしまえるものは「この世のものとは思えない美しさ」。
でしかないのです。
剣源氏は本来は誠実な人柄である源氏が
藤壺を求めるあまりに女性遍歴をするという設定でしたが、
明日海源氏は、根底にあるのが「色好み」で、原作の形に近かったかと。
生田斗真くんの源氏と同じような印象を受けました。
綺麗だから仕方ない、のです。
が、しかし。
演出の改変のひどいこと、ひどいこと。。。
藤壺との逢瀬の場面とか七夕の幻想シーン。
カットされているセリフや演出に限って
「そこが大事なのに!」と思うものばかり。
大野先生の作品自体は嫌いではありませんが
柴田先生の描く恋愛の世界には向かない方ではないでしょうか。
つくづく、柴田先生は偉大な方でした。
花乃まりあの藤壺。
白おばけのようだった・・・。
元は悪くないんだから、化粧をどうしかしてください。
トップ娘役になりたて&日本物不慣れな彼女には、
手も足も出なかった、という印象。
藤壺は見た目も中身も完璧な理想の女性で、
光源氏が追い求めるを納得されるだけの気品が必要とされます。
前回たおやかな藤壺を演じたミミちゃん(=こだま愛)であっても
トップ娘役就任直後であれば演じきるのは難しかったかもしれません。
従って、花乃藤壺では、源氏が恋い焦がれる人には到底見えず。
結果的に源氏というキャラの立ち方まで
変化したような印象を受けました。
前回は涼風さんが二役で演じた惟光と夕霧を
今回は芹香斗亜と鳳月杏でワケワケ。
路線の役が少ないので、そのための苦肉の策でしょうか。
キキちゃん(芹香斗亜)は憎めないキャラの惟光にぴったり。
歌唱力は涼風さんと比べるとどうしても聞き劣りするけれど
よく頑張っていたと思います。
ちなつちゃん(鳳月杏)も誠実な夕霧がお似合い。
柏木との踊りのシーンは好一対で見応えがありました。
役をわけた意味がよくわかりましたね。
そして、そして。
私の大注目の柚香光ちゃんの六条御息所&柏木。
色んな意味でコワい(笑)六条もよかったけれど
(水さんの明石の上を思い出しました。)
やはり男役でこそ光る人ですね。
直情型の柏木がぴったり。
日本物メイクも美しい。
ユズカレーちゃんはシャープな美貌でダンサー。
しかも歌があやしいという、
私のドストライクな男役さん。
今後を楽しみにしております。
外の娘役陣はこれ誰?からスタートしましたが
紫の上の桜咲彩花ちゃんと雲井の雁の城妃美伶ちゃんが可愛かった。
とまあ、あれこれ文句もつけましたが
やはり源氏の雅な世界は大好物です。
動く3D絵巻を演じられるのは宝塚だけですね。
一昔前の私なら、もう一度観に行ってると思います。
帰宅後、源氏熱(笑)に浮かされたまま、26年前のパンフを探したのに、
どういうわけか見つかりませんでした。
パンフは全部置いてるはずなのにおかしいなぁ。。。
今回と前回のセリフの違いとかを確認したかったのですが。
(もはや、ただの源氏マニアw)
ショー「Melodia」も楽しめました。
別に機をてらってはいないけれど、宝塚らしいオーソドックスなショー。
昨今、何をやっているのか理解できないショーも少なくないので
オーソドックスなものがかえって目新しく感じたりしますね。
花組 新源氏物語 メロディア初日
あちこちのサイトで感想を拾い読みするたびに
見たい!!感が強まっていたので
まさに、ようやく見れたという感じ。
1981年の初演はさすがに見ていませんが
26年前の再演は見ている私。
・・というか、26年も前だったのが衝撃。
せいぜい、20年前ぐらいかと思ってた。
再演時の光源氏、ウタコさん(=剣幸さん)は演技派で素晴らしいトップさんでしたが
本来、光源氏がはまり役というタイプではなかったと思います。
ただし、当時はまだ柴田先生がお元気で演出もされていたので、
再演なのにアテ書きのような剣源氏として出来上がっていました。
それに、当時の月組は娘役陣が非常に充実していたので
娘役さんの豪華な使われ方にもワクワクしました。
加えて、涼風真世さんの歌唱の素晴らしかったこと。
私の中で、宝塚の新源氏といえば、
まずは主題歌の「恋の曼荼羅」。
幕開きで惟光を演じる涼風さんが歌います。
美声にひたすらうっとり。
なので、幕開きの歌に聞き惚れられるのが、最初のポイント。
夢さまざまの恋を知り
夢粉々に傷ついた
ただひとときは与えられ
やがて間も無く奪われる
恋も命もうたかたの
めぐる月日に埋もれて
恋の曼荼羅 五十四帖
恋の抜け殻 五十四帖
二番から引き続く、羽根千里さんの影ソロもお見事でした。
この素晴らしい歌詞は原作者田辺聖子さんとの合作とのこと。
宝塚ファンでもある田辺聖子さんの思いいれを感じます。
前回の月組の再演理由はよくわからないのですが、
今回の再々演はみりおちゃん(=明日海りお)あっての企画でしょう。
とにかく、ひたすら美しい。
そして、苦悶する姿も似合う。
変な話、たとえ中身のない話だったとしても
源氏が出てくるだけで納得させられるだけの美しさがありました。
源氏ってマザコンだわ(藤壺)、幼女誘拐だわ(紫の上)
兄ちゃんの嫁さん横取りするわ(朧月夜)とツッコミどころ満載なのですが、
それを納得させてしまえるものは「この世のものとは思えない美しさ」。
でしかないのです。
剣源氏は本来は誠実な人柄である源氏が
藤壺を求めるあまりに女性遍歴をするという設定でしたが、
明日海源氏は、根底にあるのが「色好み」で、原作の形に近かったかと。
生田斗真くんの源氏と同じような印象を受けました。
綺麗だから仕方ない、のです。
が、しかし。
演出の改変のひどいこと、ひどいこと。。。
藤壺との逢瀬の場面とか七夕の幻想シーン。
カットされているセリフや演出に限って
「そこが大事なのに!」と思うものばかり。
大野先生の作品自体は嫌いではありませんが
柴田先生の描く恋愛の世界には向かない方ではないでしょうか。
つくづく、柴田先生は偉大な方でした。
花乃まりあの藤壺。
白おばけのようだった・・・。
元は悪くないんだから、化粧をどうしかしてください。
トップ娘役になりたて&日本物不慣れな彼女には、
手も足も出なかった、という印象。
藤壺は見た目も中身も完璧な理想の女性で、
光源氏が追い求めるを納得されるだけの気品が必要とされます。
前回たおやかな藤壺を演じたミミちゃん(=こだま愛)であっても
トップ娘役就任直後であれば演じきるのは難しかったかもしれません。
従って、花乃藤壺では、源氏が恋い焦がれる人には到底見えず。
結果的に源氏というキャラの立ち方まで
変化したような印象を受けました。
前回は涼風さんが二役で演じた惟光と夕霧を
今回は芹香斗亜と鳳月杏でワケワケ。
路線の役が少ないので、そのための苦肉の策でしょうか。
キキちゃん(芹香斗亜)は憎めないキャラの惟光にぴったり。
歌唱力は涼風さんと比べるとどうしても聞き劣りするけれど
よく頑張っていたと思います。
ちなつちゃん(鳳月杏)も誠実な夕霧がお似合い。
柏木との踊りのシーンは好一対で見応えがありました。
役をわけた意味がよくわかりましたね。
そして、そして。
私の大注目の柚香光ちゃんの六条御息所&柏木。
色んな意味でコワい(笑)六条もよかったけれど
(水さんの明石の上を思い出しました。)
やはり男役でこそ光る人ですね。
直情型の柏木がぴったり。
日本物メイクも美しい。
ユズカレーちゃんはシャープな美貌でダンサー。
しかも歌があやしいという、
私のドストライクな男役さん。
今後を楽しみにしております。
外の娘役陣はこれ誰?からスタートしましたが
紫の上の桜咲彩花ちゃんと雲井の雁の城妃美伶ちゃんが可愛かった。
とまあ、あれこれ文句もつけましたが
やはり源氏の雅な世界は大好物です。
動く3D絵巻を演じられるのは宝塚だけですね。
一昔前の私なら、もう一度観に行ってると思います。
帰宅後、源氏熱(笑)に浮かされたまま、26年前のパンフを探したのに、
どういうわけか見つかりませんでした。
パンフは全部置いてるはずなのにおかしいなぁ。。。
今回と前回のセリフの違いとかを確認したかったのですが。
(もはや、ただの源氏マニアw)
ショー「Melodia」も楽しめました。
別に機をてらってはいないけれど、宝塚らしいオーソドックスなショー。
昨今、何をやっているのか理解できないショーも少なくないので
オーソドックスなものがかえって目新しく感じたりしますね。
花組 新源氏物語 メロディア初日
みりおちゃんは本当に日本物メイクがお上手なので、
下級生たちは見習ってほしいですね。
あさきゆめみしでは水さまの明石の上に腰を抜かしましたが(笑)
今回は柚香光ちゃんの六条もなかなかのものでございました。
でも、明石とは違って(え?)六条は男役が演じたほうが説得力があると思いましたです。
花組さん、是非観劇できますように。
みりおちゃんの源氏、美しいですねー(*^^*)
ヅカファン歴は長いですが
じつは新源氏もあさきゆめみしも
生の舞台を観たことがありまへん(^^;)
あさきゆめみしの原作とか、源氏物語は
学生時代に一生懸命読んでおりましたが・・
来月ヤボ用でちょっと帰国するので
花組さんをみたいなと思っております。
どうぞご自愛ください。
文章から漂う雅な世界のトリコになっておりました。
もともと大和和紀さんが好きであの方の漫画は殆ど持っていたのですが
「あさきゆめみし」の連載が始まった時に続きが気になって
田辺聖子さんの「新源氏物語」を読破いたしました。
「あさきゆめみし」は田辺源氏を踏襲されているように思います。
平安時代は異変が起こると何でも物の怪のせいでしたよね。
子供の頃、児童文学で「源氏物語」を読んだ時に
加持祈祷の意味が分からなくて困りました。
なんで仏に祈って病気が治るのやら???でしたよ。(笑)
お写真でも、とても素敵な雰囲気が伝わってきますよ!
ライブは、格別でしょうね~。うっとりするのもうなずけます。
「源氏物語」は、姉の影響で「あさきゆめみし」を熟読致しました。古文、好きだったので、懐かしいです♪
源氏物語は、まさに宝塚のためにあるようなお話かもしれませんね!
六条御息所&柏木←ありましたね、こんな話も。思い出すだけで、背筋が凍る(笑)!