花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

アグリチャレンジ募集

2021年07月01日 | 学校
学校でこんな印刷物を見つけました。
名農が地域の小中学生を対象に行う
食と科学のコンテスト「アグリチャレンジ」の募集ポスターです。
締め切りが9月17日(金)と記載されているので
2021年、今年のもので間違いないでしょう。
さてこのアグリチャレンジ、ポスターには第12回とあります。
ご存知の通り、このコンテストは2010年に当時の校長先生と相談し
TEAM FLORA PHOTONICSが企画運営などすべてを担当して
立ち上げたイベントです。たった5名の3年生メンバーで
地域の全小中学校宛に募集要項を送ったり、受け付け登録もしました。
またたくさんの応募作品を専門の先生方に審査依頼するとともに
賞品を農場に発注、さらに文化祭で開催される公開表彰式では
2年生フローラとともに会場設営、司会進行、子供達へのインタビュー、
賞品引き渡しとみんな担当しました。
それ以上に驚くのは最初の数回の予算もフローラ持ち。
いただいた賞金で賄ったものです。それも子供たちの笑顔を見たいから。
フローラが解散することから2018年から農業クラブに全権を渡しましたが
解散後も後輩のバブルボーイズやハンターズが表彰式に付帯する
アグリチャレンジ展を継続運営。コロナ禍の今でも続いています。
しかし情報によるとコロナの影響で屋外での学習活動が全国的に自粛され
自由研究に取り組む子供たちが減ってきているといいます。
でも大丈夫。アグリチャレンジには自由研究のサイエンス部門の他に
フード部門があります。これは指定された食材を用いた
オリジナルレシピの考案なので、誰でも家庭でチャレンジできます。
ぜひ子供たちのアイデアをネタに
ご家族でワイワイいいながら楽しんでもらいたいと思います。
名農からの夏休みの宿題。みなさんのご応募をお待ちしています。
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究極のマニア

2021年07月01日 | 研究
古い写真をご紹介します。撮影されたのは2010年11月。
場所は名久井農業高校の会議室。なんと記念すべき
第1回アグリチャレンジ大賞の表彰式の様子です。
サイエンス部門とフード部門の受賞者である地域の小中学生と
その保護者、さらに学校の先生方も来場され広い会議室がぎゅうぎゅう詰め。
前に立っているのはフード部門に入賞した中学生たちですが
注目したいのが一番奥に立っているTEAM FLORA PHOTONICSを
立ち上げた初代メンバー。受賞者にインタビューをしています。
初代メンバーは東京理科大や筑波大学など全国各地で開催されるコンクールに
出場しては数々の賞をいただくなど、まさに絶好調でした。
そんな彼らがたくさんの受賞経験を参考に企画した表彰スタイルが、
子供たちをとにかく讃える演出。このインタビューもそうです。
本人はもちろん、保護者の皆さんはちゃんと質問に答えられるのかハラハラドキドキ。
でも大丈夫。言葉巧みに笑いを誘いながら初代メンバーは答えを引き出していきます。
たくさんのコンクールでいろいろな表彰式に参加してきたフローラだからこそできる
子供たちを主役にする表彰スタイルは皆さんに大好評でした。
この数年後、来場される保護者が70名を越すようになり
会議室から第2体育館に会場を変更。それと同時に表彰の様子も
文化祭に訪れた皆さんが自由にみることができるよう公開イベントとなります。
すると何をやっているんだろうとたくさんの人たちが集まり、ますます表彰式は
盛り上がります。新聞記者さんも取材するほど秀悦なアイデアでした。
さらにフローラたちは文化祭でこの式典以外に自分たちの研究展示場も運営。
たった5名のメンバーに体育館の約半分と教室1つを任せるとは
今考えると学校側もなかなかの太っ腹だったと思います。
マニアというものは自分の興味あるものをコレクションします。
しかしもっともっと突き詰めていくと受け身ではなく自分でやりたくなるものです。
コンクールに応募しては楽しんでいたフローラが、最後は自分で
コンクールを企画運営して地域の子供たちを楽しませる。
まさにコンクルールのマニアのフローラらしい楽しい取り組みでした。
なお高校生が運営するこのイベントは高く評価され、数年前
教育の甲子園と呼ばれる時事通信社主催の教育奨励賞を受賞。
子供たちに差し上げた喜びが、また自分たちの喜びとして返ってきました。
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