花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

葉がBIG

2021年07月27日 | 研究
これは秋の七草でお馴染みのキキョウの葉。
紫色の風船のような蕾、星のような花があまりにも特徴的なので
葉の形など記憶にない人がほとんだと思います。
2枚ありますが右に比べ、左がずいぶん大きいことがわかります。
実は右の葉は普通の水耕栽培で育てたもの、
左の葉は微細なドライミストで育てたものです。
根を水に浸さず霧で優しく包む栽培法では、
根にたっぷりと酸素を供給できます。
植物は根でも呼吸しているので根腐れを起こさず
ぐんぐんと成長した結果、葉も大きくなったと考えています。
このミスト栽培で野菜を育てたらどうなるでしょう。
なんだかいろいろな植物で挑戦してみたくなりました。
このように葉の大きな左のキキョウを見せられると
右のキキョウが良くないように思えてしまいますがとんでもありません。
あの加湿を嫌うキキョウが水耕栽培で育っているのですから
これだって驚愕の事実なのです。
今まで先輩方が2度チャレンジし2度失敗しているキキョウの水耕栽培。
額の向こう傷は伊達じゃない。失敗を糧にして、
しっかり修正してきたフローラハンターズの執念に頭が下がります。
さて今日はボランティアのオンライン交流会が予定されています。
みんな初陣。うまく対応できるでしょうか。
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納得いきません

2021年07月27日 | 学校
名久井農業高校の玄関付近にある庭石。
今まであまり気にしていませんでしたが、
よく見ると小さな石がたくさんくっついている
ちょっと不思議な姿をしています。
詳しい人が見たら何という石なのかすぐわかると思いますが
今まで関心がなかったのでちょっとわかりません。
でも鉱物好きは意外と多いもの。
きっと名農のどこかに石に詳しいマニアがいるかもしれません。
さて価格があってないようなのが庭石。
1t未満のものは数万円。高くても十数万円で買えますが
1tを越えると急に数十万円にも跳ね上がるそうです。
また面白いのは庭石の撤去費用。
クレーンで吊って運び出しますが、単純に石の撤去だけは1個数万円。
でもそれに伴う作業員の経費や機械のレンタル料などを入れると
やはり数十万円かかってしまうのだそうです。
自分の力では撤去できないので結局庭師さんに頼むことになりますが
数万円で買った石を撤去するのに数十万円もするとは
わかっていても、なんとも納得がいきません。
名農のOBには、園芸科学科を卒業して
庭師さんになった方がたくさんいらっしゃいます。
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花梅と実梅

2021年07月27日 | 学校
名農の玄関前にある梅の木の下にたくさんの実が落ちています。
熟して落果したと思いますが、なんだか食べたくなります。
しかし食べられるものかは不明。
なぜなら梅には花梅と実梅の2種類があるからです。
栽培用の実梅はもちろん食べられますが、花を鑑賞するための花梅は
食べられるものと渋くて食べられないものがあるのだそうです。
そんなことでかじってみる勇気がない環境班はいつも眺めるだけです。
さて梅といえば和歌山県の南部高校。南部と書いて「みなべ」と読み
あの日本一有名な梅の品種「南高梅」を作り上げた農業高校として
あまりにも有名です。調べてみると青森県同様、現在は学科改編で
南高梅を生んだ園芸科や生産技術科などはなくなり
「食と農園科」と「普通科」の2学科制になっていました。
しかし私たちも参考にしたいユニークな取り組みもなされています。
まず名農の学科は2類型ですが南部高校は栽培系、加工系、食文化系の3つ。
学科数を減らして類型を多く設けることで、幅広いニーズに応えています。
また栽培系の類型には「ウメ」という科目もあります。
さすがは南部高校。日本一の梅を学べる学校設定科目が残っていました。
また加工や食文化系の生徒たちが腕を磨くカフェも校内に設置されています。
地域の方が来校され、自校製のパンやジャムをコーヒーでいただいてもらい
お帰りには生産系の生徒たちが育てた野菜を買われる。
どうやら生徒たちにたくさんの学習の場を提供しているようです。
超理科生徒の高校生食堂は有名ですが、食材と加工品を自作できる
農業高校なら確かに同じような取り組みができるんですね。
さらに驚いたのが社会人向けの聴講制度があること。
指定された科目だけですが、生徒と一緒に授業を受けられるとはユニーク。
新しい地域密着のスタイルだと思います。
学校統合、学科改編、全国募集などさまざまな課題山積の青森県。
ピンチを楽しく発展的に乗り切る知恵が全国にはたくさんあります。
なお前々日、地元新聞に環境班の受賞記事が掲載されていたそうです。
見逃しました!
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