花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

痛々しい

2021年07月23日 | 研究
これはフローラハンターズの男子が栽培していたレタスの根です。
左が普通に水耕栽培したもの、左が水槽内に超音波振動を与えたもの。
なんということでしょう。超音波区は根が極端に短いではありませんか。
メガネなどを洗う超音波洗浄器にアルミホイルを入れると
小さな穴が空き、さらに放置するとバラバラになってしまいます。
そんなすごい超音波ですが、見ただけでは作動しているかどうか分かりません。
そこで水中に手を入れてみました。何も感じません。
もっと手を近づけてみると突然指先に痛みが襲ってきました。
とんでもないエネルギーが出ているようです。
根の短いレタス。もしかしたら根がちぎれてしまったのでしょうか。
痛々しい感じです。しかし地上部はまったく変わりません。
逆に大きいものもあるぐらい。これはコマツナでもほぼ同じ結果です。
そんなレタスとコマツナの成分分析の結果が届きました。
なんと超音波区で糖度やポリフェノールが
10〜20%も増えているではありませんか。
またこちらで測定したビタミンCでも増加が確認されました。
理由もなんとなく想像つきそう。
これからちゃんと整理したいと思いますが、なかなか面白い一発芸。
頑張った甲斐がありました。さてこの研究の主任研究員は
超音波区とは言いにくいのでSS区と呼んでいます。
なぜなら超音波の英名はSuperSonic。
秋の学会主催の発表会で披露するのが楽しみです。
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国家資格にチャレンジ

2021年07月23日 | 園芸科学科
先々週あたり、土肥実験室によく行くと
フラワーアレンジの実習をした形跡がありました。
おそらくフラワー装飾技能士を目指す園芸科学科の人たちが
放課後に実技練習をしていたのかもしれません。
なぜわかるかというと忘れ物が毎回あるから。
先日はこんな可愛らしいものが残されていました。
ピンク色のハサミ。環境班にはこんなきれいな色のものありません。
さらに緑のテープもあります。花束を作る際、
ワイヤリングといってワイヤーで茎を巻いて落ち着かせます。
そのままだとワイヤーが見えて格好が悪いので
隠すためにこの緑のテープで茎をぐるぐる巻きにするのです。
これをフローラテープとかフローラルテープといいます。
こんなテープはフラワー関係者じゃなければ使いません。
だからこの忘れ物を見てすぐわかったのです。
フラワー装飾技能検定は花関係で唯一の国家資格。
かつてそれこそチームフローラフォトニクスのメンバーも取得し
実際に今も花屋さんで頑張っている人がいます。
園芸科学科のラストサムライ。頑張ってもらいたいものです。

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