花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

肌荒れの原因は

2021年07月13日 | 研究
これはフローラハンターズの男子が特殊栽培しているコマツナの葉。
従来の水耕栽培でも栽培していますが、
なんだか葉がすべすべではなく、でこぼこしています。
人間でいえば肌荒れ状態。いったい何をしたんでしょう。
実は彼ら、1年生のJr.とともに植物にストレスを与えると
生育や機能性成分がどのように変化するかを探っているのです。
1年生が選んだのは何度か紹介しましたが、低温での養液栽培。
北欧でお馴染みのサウナは体全体を温めてから、水風呂に入るのですが
1年生の栽培法では常に暑い温室の中で、冷やした水風呂に入っていることになります。
もし人間だったら体を壊してしまいます。
さて2年生の彼らが選んだのは振動。
なんと水耕栽培装置の養液槽の中には、超音波振動発生装置が入っていて
15分置きに振動と停止を繰り返しています。
メガネの洗浄でよく見る超音波振動機の中にアルミホイルを入れると
あっという間にボロボロになります。
目ではわかりませんが、ものすごいエネルギーを出しています。
果たして根はどうなっているのでしょう。
もしかしたら千切れているかもしれません。
でも葉こそ肌荒れを起こしていますが、生育への影響はあまりありません。
先日無事収穫作業が終わり、現在は分析にまわっています。
1年生と2年生が組んだいじめっ子軍団。
果たしてどんな結果になるのか興味津々です。
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時が止まったまま

2021年07月13日 | 学校
さて今日は課題研究の予定でしたが、野球の全校応援で急遽休講。
メンバーがいないため何もできません。
さてここはいつも実験に使わせてもらっている土肥実験室。
教壇はありませんが、ホワイトボード前に先生用の大きな教卓があります。
実験室用なので、いろいろな引き出しがあるのですが
単なる机として使っているので、一部しか開けたことがありません。
そこで先日、いつもは開けない扉を開けてみると
古い新聞紙がたくさん出てきました。おそらく作業をする際に
広げて使うために準備されているものだと思いますが、日付を見てびっくり。
ひとつは2011年12月。東日本大震災があった年のものです。
この年はTEAM FLORA PHOTONICSがサクラソウ救出と
マイクロバブルによる津波被害花壇の再生に飛び回っていた年。
もう10年も前の話です。ところがそれ以上に驚いたのが手前の新聞。
少し黄ばんでいますが、その年月日は1998年5月26日とあります。
23年も前ではありませんか。もちろんメンバーの生まれる前。
TEAM FLORA PHOTONICSが結成される10年も前のものです。
この新聞が発行された頃は、自分も名農にいなかったので
いったい当時のここで何が行われていたのか想像もできません。
しかし名農は昔からプロジェクト活動に熱心な校風。
20年も前の名農生だって、きっとこの実験室で
研究や発表の準備に取り組んでいたのは間違いないはずです。
土肥実験室の机の引き出しの中は、時間が止まっていました。
なお最新の今朝の新聞に、環境班の今年初めての受賞の話題が掲載されました。
トレジャーハンターズの教え子の活躍をぜひご覧ください。
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