花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

悔しい!でも嬉しい!

2022年07月02日 | 環境システム科
富山国際会議場で開催された学会主催の高校生ポスター発表会。
ポスターは大人の研究者と同じように会場のロビーに張り出されています。
チームがいつも参加する高校生のポスター発表会は100枚近いポスターが並ぶので圧巻ですが
今回はたった10数名の高校生が発表しています。
初めてご覧になった方は出場者の少なさに拍子抜けしたかもしれません。
実はこの学会では事前に書類審査で10数名までふるいにかけられているのです。
つまりここに集まっているのは予選を通過し、すでに入賞した人ばかり。
最終決戦というわけです。さあいよいよ結果発表。
残念ながら2年ぶりの最優秀は逃しましたが、フローラの男子が
2位にあたる優秀賞を受賞。沖縄の赤土流出抑制に
取り組んだ研究ですが、本人はかなり悔しそうです。
また女子3名2組は残念ながら奨励賞ですが、こちらもちょっと悔しそう。
それだけみんな一生懸命取り組んだ証拠です。
彼らには悪いけれど、そんな姿を見てちょっぴり嬉しくなりました。
さて国際会議場は、日本未来科学館よりも大きなステージ。
きっと気分が良かったのではないでしょうか。お疲れ様でした。
大会前日の夜は少し雨が降りましたが、大会が終わった富山の気温は28度。
夏の日差しとなっていました。
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Bad News

2022年07月02日 | 
6月18日から始まった南部町恒例のサクランボ狩り。
毎年たくさんのお客様やってくるビッグイベントです。
しかし昨日、衝撃的ニュースが伝えられました。
それはなんと7月18日までの開期を7月7日で打ち切るというもの。
町をあげたサクランボ狩りが始まって今年で37年目。
過去に1度、3日間短縮されたことはありましたが
今回のように11日間も短縮されるのは初めての出来事です。
理由は長雨による裂果。被害の大きな農園では5割以上が割れ
そこからカビが発生し、とてもお客様を迎える状況ではないからだそうです。
裂果の原因はやはり温暖化。雨の降る時期はいつもと変わりませんが
温暖化で生育が早まり梅雨に収穫期を迎えたからだといわれています。
おそらく名農も同じ。先月運よくゲットできた人はラッキーです。
残念ながら裂果したサクランボの有効な活用法はあまり開発されていません。
糖度があるのでお酒にはなりますが、ジャムは種抜きの手間がかかるのか
あまり一般的ではありません。お馴染みのシロップ漬けやお菓子に使うには
やはり割れていると可愛くないからだめとのこと。
山形のサクランボ農家のデータでは10aあたりの売上額は40万円強。
したがって一戸あたりであれば大幅減収になり本当に困っているようです。
ハウスで雨除け栽培をしたり、ドローンで人工授粉するなど
技術は開発されていますが、サクランボは収穫期が短く天候に左右される作物。
毎年のように霜害や裂果被害に脅かされています。
令和になった今もなお天道様には勝てません。
青空を飛ぶドローン。期待を込めて見上げた空が
今は嘆きの雨空に変わっています。
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