花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

2人でも1本

2022年07月09日 | 研究
ある日、フローラハンターズに小包が届きました。
持ち上げてみると重いようで軽い。差出人を見てピンときました。
これは先月受賞した日本ストックホルム青少年水大賞の副賞に違いありません。
この時は期末考査の真っ最中。開けてみようと思いましたが
やはりやめました。開ける権利はメンバーにあるからです。
そこでテストが終わるのを待って、受賞した二人に開けてもらいました。
彼女たちの第一声は「可愛い」。
素敵な包装紙だったので破けないよう丁寧に包みをほどいていました。
中から出てきたのはお馴染みの大きなクリスタルトロフィー。
職員玄関前の陳列棚にもレジェンドがもらった同じトロフィーが飾られています。
すると一人が「このトロフィーは、ひとつしかないけれど誰のもの?」とつぶやいています。
授賞式で毛利委員長さんからいただいた賞状は
フローラハンターズと名前が書かれた大きなもの1枚と、
二人にそれぞれくださった小さなもの2枚。
どう考えてもこれは大きな賞状についてきたものでしょう。
ではなぜ彼女たちがそんな疑問を持ったのでしょう。
実はこの春、2020年の世界大会でグランプリを受賞したトレジャーハンターズが
世界一のトロフィーを持参して見せてくれたからです。
なんとトレジャーハンターズは彼女たちと同じ2人組ですが
同じトロフィーをそれぞれが持っていたのです。
世界大会に行くとこのように個人にくださるんですね。
そんな先輩の2つのトロフィーを見ていたので、
なぜ今回はひとつなのと疑問に思ったようです。
ぜひ世界大会で自分だけのトロフィーをゲットしてきてください!
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スペシャリストVSゼネラリスト

2022年07月09日 | 学校
名久井農業高校は現在、生物生産科と環境システム科の2学科。
青森県の専門高校は1クラス35名定員ですから、募集人数は70名です。
青森県には数十校の高校がありますが、これは五本指に入る少なさ。
つまり青森県の中でも本当に小さな高校ということになります。
さて大規模校では○○馬鹿になれるという長所があります。
大規模校にはさまざまな人材がいます。
したがって夢中になって自分の好きな道だけを突き進んでいても
必ず誰かが他の分野に取り組んでいるので、学校としては大きな成果をあげられるのです。
ところが小規模校ではそうはいきません。
生徒会の役員をしながら、運動部で活躍。
さらに農業クラブにも選手として出場というふうに一人二役どころか
三役も四役もこなさなければならないのです。
現在、フローラハンターズのメンバーもそんな状況。
先月まで沖縄で三和土を作っていたかと思ったら、
今週は野球の選手としてグラウンドに立ちます。
また水の国際大会に出場するメンバーなんか、
吹奏楽部に入っているので高校野球の応援のためスタンドで演奏中。
さらに週末に開催される地元のお祭りで太鼓を叩くメンバーもいます。
すごいのは野球の選手も吹奏楽や太鼓を叩くメンバーも
つい先日まで農業クラブの名農代表として他校と戦っていました。
大規模校のスペシャリスト集団も憧れますが、世の中に出ると
なんでもこなせるゼネラリスト、つまりオールラウンドプレーヤーが重宝されるといいます。
高校生活はたった3年間。挑戦した数だけ力となります。
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