花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

忖度無用

2022年07月28日 | 研究
ここは夏休み直前の土肥実験室。
窓辺のグリーンカーテンはトマトです。
手前の元気なトマトは1年生のJr.が栽培しているもの。
奥の黄色く変色しているのは3年生のフローラのものです。
水耕栽培ながら高糖度トマト栽培に挑戦している今年のフローラは
1日に与える水の量を変えながら生育と糖度を測定しています。
水耕なのにどうやって与える水の量を制御するかと疑問に思うかもしれませんが、
自作装置の中にはほんの少しの養液しか入っていません。
つまり根は空中にむき出し状態なのです。
水の与え方は養液の中に設置している超音波発生装置。
養液を振動させ、細かなミストで根に供給するスタイルなのです。
装置の関係上、1回の発生時間は15分。約100mlが供給されますが
土がないので装置がとまると水は保持されず、また養液槽に戻ります。
土で栽培する際、どれぐらい水分を抑えると高糖度トマトになるかは
すでにわかっていますが、フローラのようなむき出し状態での研究例はなく
まさに手探り状態です。そこで彼らが設定した区の数はなんと全部で7区。
健全な生育と高糖度トマトの両立ができる境界線を探っています。
1年生のトマトは先輩よりも発生回数が少し多いため元気。
ライバルは先輩とはいえ忖度なしの下克上。
果たしてトマトチャレンジの勝者は誰になるのか楽しみです。
さて明日は名久井農業高校の体験入学。
フローラハンターズは中学生の前で塩害抑制の研究成果を発表します。
国際大会前の度胸試しとして2020年のTreasure Huntersも披露しました。
そこで今日は練習と準備。夏休み初の全員揃っての活動となります。
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秘書ですか

2022年07月28日 | 研究
夏休みになりましたが、名農生の多くは実習や部活動にと登校してます。
特に3年生は9月中旬には就職試験があります。
したがって夏休みは履歴書を含めた出願書類作りに明け暮れます。
フローラハンターズのメンバーも同じ。情報処理室で履歴書を作っているようです。
また久しぶりに農学系の4大進学者もいるので、そちらはオープンキャンパス巡り。
それぞれ自分の将来に関係することなので、頑張ってもらいたいものです。
そんな中、国際大会に出場するメンバーは、大会の準備に追われています。
この日はスピーチ原稿の訂正。自ら直しています。
それはとても良いことですが、なんだか気になることがあります。
ここはいったいどこですか?いつも校内で本拠地にしている土肥実験室ではありません。
ヒントは彼女たちの後。なんと校長先生がディスクでお仕事をしているではありませんか。
ということは、ここは校長室。お客様は来校されたりすると真っ先に通されるところです。
それどころか高校生が校長室に入るときは、何か悪いことをして叱られる場合がほとんど。
したがって清掃活動以外で校長室に入ることなど、そうあるものではありません。
そんな敷居の高い場所で校長先生と一緒に仕事をしているとは、まるで秘書のようです。
実は来月上旬に国際大会のオンライン審査が行われるのですが
その場所がこの校長室。いろいろな意味でとても便利な場所にあるからです。
さて原稿を直した彼女たちはこの後、さっそくスピーチ練習を始めました。
すっかりスピーチへの抵抗がなくなった二人はとても元気。
校長先生、騒がしくて申し訳ありません。
なお彼女たちだって3年生。スピーチや質疑練習が終わると
出願書類作りに取り組んでいます。

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