花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ウマ娘

2022年07月07日 | 研究
フローラは科目「課題研究」の中で結成された研究班。
今年で結成14年目、さらに先輩と後輩がともに協力して活動するのが特徴ということで
マスコミの皆さんは部活動だと思われがちです。
したがって取材の際は、毎回まずその誤解を解くところから始まります。
さて本校の課題研究では、普通教科のようなペーパーテストはありません。
課題解決力はペーパーテストでは、はかれないからです。
もちろん栽培や実験、レポート製作や発表など評価できる場面は多々あるので
指導者は困ることはありませんが、テストがないので肝心の生徒たちには
手応えがありません。そこでフローラはいつもこんな遊びのような
振り返りを学期末にみんなでしています。これはこの時使うポイントカード。
ずらり並んだのはフローラがチャレンジするコンクールの一覧。
ずいぶんありますが、今年のチャレンジ予定はそのうち黄色に塗られたものです。
もちろん農業クラブの大会も含まれています。
フローラのルールでは、例えばチャレンジすると1点、
入賞するとそのレベルごとに3〜5点のポイントがもらえます。
またその大会で最優秀を受賞すると一気に10点、
国際大会でもし受賞したりするとは20〜30点もゲットできます。
全員一丸となって取り組むものは、みんな同じポイントが入りますが
フローラは原則として一人一研究。したがって内容はさまざまです。
さらにコンクールも生物系だったり環境系、さらにはビジネスやボランティア系など
主催者が求めるものが違うので、人によってチャレンジできる回数が異なってきます。
このあたりが面白いところ。少ないチャンスをものにするものもいれば、その逆もあり。
まるで自分が馬になって障害を超えながらポイントを獲得していくゲームのようです。
先日1学期の集計をみんなで行ったところ、1位は三和土研究をしている女子でした。
大笑いしたのは日本代表として国際大会に出場する二人が鼻の差で2位になったこと。
まだレースは前半戦。評価だってこればかりではありませんが
自分の成果を客観的に評価できるポイントレースはこれからますます熱くなります。
コメント

お蔵入り

2022年07月07日 | 
6月18日から開催されていた南部町のサクランボ狩り。
残念ながら本日をもって11日早く終了となります。
雨で果実が裂果したことなどが原因ですが、
農家はもちろん、県内外の楽しみにしていた人にとってはショックだと思います。
来年こそは豊作にしてくださいとお天道様に祈るばかりです。
さてここに不思議なサクランボがあります。
右が赤、左はなんと黄色です。
赤と黄色の実が同時に実るサクランボなんてありません。
そうです、これは2010年頃、TEAM FLORA PHOTONICSの女子たちが
先輩Apple Girlsの白いリンゴの栽培法を利用して作ったものです。
もちろん彼女たちが目指したのは白いサクランボ。
白いシリーズ第2段を狙ったのですが、
出来上がりは想像もしなかったきれいな黄色になりました。
困った顔の彼女たちですが、見守っていた大人には好印象。
なぜなら「黄色いサクランボ」という古いヒット曲を知っているからです。
世の中に黄色い実をつけるサクランボはありますが、
栽培が難しく生産量も少ないため、高値で取引されています。
この栽培法なら赤を黄色にできるし、年配の方には黄色いサクランボという
親しみやすさがあるため、受け入れられると考えられたからです。
また「幸せの黄色い○○」というものもあります。
結婚式の披露宴で出されるデザートに黄色と赤のサクランボを添えてもらうと
これまた縁起がいいし可愛いと話題になるはず。収穫時期は6月。
ジューンブライドにはぴったりだと女子メンバーならではの発想で
盛り上がりました。確かこの黄色いサクランボは地元のテレビでも紹介され
本格的に売り込もうかと思った翌年に東日本大震災。
全員サクラソウ救出に方向転換をしたので、このサクランボのアイデアはお蔵入り。
果樹班のみなさん、来年チャレンジしてみませんか。
コメント